千早川マス釣り場ルアーフライ専用区釣行(3月8日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は大阪府千早赤阪村にあります、千早川マス釣り場ルアーフライ専用区へ行ってきました。 ここ最近は私が釣行を予定すると寒波が来ていましたが、この日も3月に入った割には、2月並みの気温との予報が出た中での釣行でした。

 遊漁券の購入後に、車で数分のルアーフライ専用区に移動します。最初は上池で楽しむこととし、ルアー区間の中央付近でスタートします。まず状況を確認すると、水質はいつも通りクリアーで、魚たちは中層からボトム付近にいるのがわかります。放流魚は25~30cmクラスのニジマスがほとんどを占めているようです。

 最初は1.1gスプーンで、魚の活性をサーチしていきます。表層中層ボトムと探ってみますが明確な魚信を得ることができません。特にボトムに張りついている魚もいるので、1.1gスプーンで色々と探ってきますが、なかなか反応してくれません。見ているとスプーンに反応する魚もいるのですが、口を使いそうな雰囲気ではなさそうです。その後は0.8gスプーンにチュンジし、同様に色々と探ってみるのですが、うまく反応を引き出すことができません。ただ中層からボトム付近に多くの魚がいるので、続いてシボクラDR-Fにルアーチェンジします。


 シボクラDR-Fを普通にキャストして潜らすと、ボトムの藻を確実に拾ってきてしまいます。そのため軽めにポンド中央付近まで軽めにキャストし、そこから潜らすことで、藻を引っかけることなく、手前の魚を攻略できます。そうやって何とかファーストヒットを得ることができたものの、すでにスタートから1時間を経過していました。

 その頃、午前中の放流が始まりました。この時に選択したのが、アンバー0.8gスプーンのアピールカラーです。ここまでのところ、魚の動きはかなりスローであり、放流魚といえども軽めのスプーンでないとルアーを追いきれないと判断しての選択です。リトリーブスピードもややスロー気味にしたところ、続々と放流魚がヒットしてきます。

 ここではこれが正解で、しばらくはアンバー1.1gスプーンのカラーローテーションで釣れ続いていたのですが、20分過ぎて反応が悪くなってきました。ただ放流魚はまだ活発に動き回っているように感じていたので、続いてマジックジャークを試します。


 放流から少し時間が経っていたため、選んだのはクワセに寄せて作られたスティルエリアT2です。これをキャストしたら、魚たちのいる深度まで潜らせ、見えない距離では長短織り交ぜてのマジックジャークで誘います。それでヒットせずに見える距離まできたら、ルアー周囲の魚の反応を見ながら、逃がしなどを入れながら、バイトのタイミングを作ってやります。この方法で、ポツポツながら釣果を伸ばすことができました。

 この方法で15分ほどは釣れていたのですが、次第に反応が薄くなってからは、放流前に釣果をあげたシボクラDR-Fにルアーチェンジ。最初と同様に探ってみますが、反応を得ることができません。その時、瞬間的ですが表層がにぎやかになってきました。理由は不明ですが、一部の魚が表層を意識しているようです。そこでパペット・モアにルアーチェンジ。ストップ・アンド・ゴーで探ってみたところ、数投目に水面を割ってアタックし見事にフッキングさせることに成功しました。

 ただ二匹目がヒットしません。そこでルアーをカディスにチェンジ。同じくストップ・アンド・ゴーで探って、ヒットさせることができました。その後すぐに表層での反応は途絶えてしまいましたが、新製品のカディスは、パペット・サーフェスやパペット・モアらと同様に活躍が期待できそうです。

 その後は色々試して、シボクラMR-Fで一匹ヒットしたところで、昼休憩としました。

 午後は下池に移動しようと考えていたのですが、それなりに混んでいて、無理に入るのもはばかられたため、そのまま上池で続けることにしました。


 さて昼食後の渋くなる時間帯となり、ダンゴウオを投入しようかと思っていたところ、まだボトム付近に多くのニジマスが定位しているのが確認できるため、これをボトムノックスイマーエリアで攻略することにしました。最初はロッドを動かさないボトムバンプを試しますが、反応しそうにありません。そこでロッドを軽くあおりながらのボトムバンプを試してみたところ、この日はこのボトムバンプがニジマスの好みに合うようで、途切れかけていたヒットが復活します。

 しばらくはこの方法でヒットを続けることができましたが、これも20分ほどで反応がなくなりました。その後はアンバー0.8gスプーンで、ボトムをシェイクさせながら巻いてヒットさせましたが、その方法では一匹のみでした。

 その後午後の放流がありましたが、この時はなぜかスプーンでの釣果をあげることができず、その後にスティルエリア48HFのマジックジャークで数匹をキャッチに成功。

 それで反応がなくなってから、ダンゴウオを投入。色々試してSR-HighとDR-Highでそれぞれ釣果をあげることができたものの、ヒットパターンという程でもありません。やる気のなさそうな魚が数多く見える割には、思ったような釣果はあげることはできず、この日は終了としました。

 この日は色々なルアーを使って釣果をあげることができましたが、まだまだ寒さが厳しい中でも、トップで、それもカディスでヒットさせることができたのは、個人的には印象的でした。

スプーン・ダンゴウオ
RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)
クランク用・放流用
RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)
操作系ルアー用
RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure ダンゴウオ DR-High 各種カラー
ダンゴウオ SR-High 各種カラー
スティルエリア48HF
スティルエリアT2
パペット・モア
カディス
ボトムノックスイマーエリア 各種カラー
シボクラDR-F、シボクラMR-F
アンバー0.8g 各種カラー