アクアヘブン釣行(3月21日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県大津市にあります、アクアヘブンへ行ってきました。釣行当日は平日でしたが前日が祝日であり、多くの人に攻められた後で、厳しい状況になるのは覚悟しての釣行でした。アクアヘブンは二つの小型ポンドで構成されており、最初は大物が放流されている長池に向かいます。

 まず状況を確認したところ、水質はマッディよりのステインで、視覚では魚の気配は感じられません。通常はスプーンで魚の状況を確認するところですが、この日はプラグでスタートします。最初に選んだルアーはボトムノックスイマーエリアです。まずはアピールカラーから始めて、ズル引き、ボトムバンプ、リフト・アンド・フォールなど、色々なアクションで探っていきますが、なかなか魚信を得ることができません。そこでカラーをボトムに近いカラーに変えて探っていきます。リフト・アンド・フォールで探っている時に、抑え込むようなアタリとともにファーストヒット。ただネットインできたのは30cm超のニジマスで、期待した大物ではありませんでした。

 しばらくはボトム中心に探った後、各種クランクやトップウォータープラグで各レンジを探っていきますが、明確な反応を得ることができず、時間だけが過ぎていきます。ダンゴウオも投入したものの、状況は変わることなく3時間が経過。さすがにこのままではつらいため、30cmクラスまでのレギュラーサイズが放流された丸池に移動します。

 丸池でも状況を確認したところ、水質はステインですが、目視では魚影をほとんど確認できません。これは水色以外に、中心の噴水からの流れがあることに影響されています。そこで1.1gスプーンでレンジを刻みながらサーチしてみます。ただ過去の経験から、ボトム付近は防水シートに引っかかるのか根掛かりが頻発するので要注意です。ただ何度探りなおしても、スプーンに反応する魚はいないようです。


 そこでプラグでサーチすることにしました。ボトムプラグを除いて、最も潜行深度が深いシボクラDR-Fから探っていきます。そしカラーはナーバスな魚たちに配慮して、ナチュラルカラーをチョイスしました。これをキャストしたら一気に潜らせ、後は一定のスピードでリトリーブしてみます。同様にして数投目でヒットしたのはレギュラーサイズのニジマスでした。その後もシボクラDR-Fをカラーチェンジして釣果をあげたのですが、それっきりなんの反応もなくなってしまいました。

 しばらくはシボクラDR-Fのカラーローテーションで探ってみたのですが、状況に変わりがなさそうです。ただ時より浅いレンジに魚影が確認できることから、縦の動きで魚たちがどう反応するのか知りたくて、マジックジャークを試すことにしました。選んだのはスティルエリアT2です。さすがに魚たちの反応は目視では確認できないため、ジャークのスピードやポーズの長さなど、色々と変えながら探ってみたところ、瞬間的ですがヒットパターンと言える状況が到来しました。スティルエリアT2の一色で立て続けにヒットしたのですが、すぐに反応がなくなってしまいました。

 スティルエリアT2で少しの間粘ってみたのですが、状況は改善しそうになく、アピールが強く深く潜るスティルエリア48HFにルアーチェンジ。これでも色々なマジックジャークを試してみたところ、やっとヒットさせることができたのはイワナでした。

 その後は色々なプラグやスプーンを使って、探り続けたのですが釣果を得ることがないため、昼休憩としました。


 休憩後はダンゴウオを投入。魚影が確認できないため、HighタイプからLowタイプまで試して、ダンゴウオに反応する魚のレンジを探ってみます。するとダンゴウオDR-Highにレギュラーサイズのニジマスがヒット。そこからカラーローテーションもあって、瞬間的にダンゴウオDR-Highでのヒットパターンに入ったのですが、それもすぐに静かになってしまいました。ここからが今日最大の苦戦がスタートです。

 この日は平日で容易に移動できるので、ダンゴウオ各種を使いながら、ダンゴウオに反応する魚を探ることにしました。ここから1時間以上を掛けてポンドを一周半。途中ダンゴウオDR-Lowでこのポンドにいるはずのない大型がヒットしたものの、ラインに歯が当たってのラインブレイクがあったのみで、さすがにへこんでしまいました。


 気持ちが切れかかっていたところで、切り替えようとスティルエリア48HFでのマジックジャークを試します。するとチェイスしてきた魚はイワナです。そこでスティルエリア48HFはそのままに、トゥイッチイングアクションを入れたところ、やはりイワナがチェイスしてきます。そして様々なトゥイッチイングアクションを入れながら粘って、狙い通りイワナをヒットに持ち込むことに成功。その後も同様に探ってアマゴもヒットさせることができました。

 終了予定時刻が近づいてきた時に、ポンド南側の表層がざわついていることに気づきました。そこでパペット・サーフェスにルアーチェンジして、ストップ・アンド・ゴーを試してみたところ、これも狙い通りに数匹のニジマスをヒット。

 この反応が落ち着いてからは、魚が浮き加減と思われたので、シボクラMR-Fを使って一匹がヒット。

 そして最後にダンゴウオDR-Lowで一匹をキャッチでき、この日は終了としました。

 この日はとにかく大苦戦でした。釣れない時間が長すぎました。イワナ・アマゴをターゲットとして、攻略を工夫していれば結果は変わったのかかもと、反省しています。

長池
RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン3lb(直結)
丸池 スプーン・ダンゴウオ
RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)
丸池 クランク用
RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)
丸池 操作系ルアー用
RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure シボクラDR-F 各種カラー
シボクラMR-F
スティルエリアT2 各種カラー
スティルエリア48HF 各種カラー
パペット・サーフェス 各種カラー
ダンゴウオ DR-High 各種カラー
ダンゴウオ DR-Low
ボトムノックスイマーエリア