フィッシングパーク高島の泉釣行(3月17日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、フィッシングパーク高島の泉に行ってきました。この釣り場はルアー専用の管理釣り場で、湧水の釣り場としては日本最大級だそうです。放流はニジマスを中心にイトウを含めて多くの魚種が放流されています。サイズはニジマスで25cmクラスがレギュラーサイズですが、50cmを超える大物も数多く放流されています。またほぼ同じ大きさの3つのポンドで構成されています。


 さて釣行当日は平日であり、午前7時の受け付け開始時には混雑もなく、遊漁券購入後は第1ポンドに向かいます。ポンドの北西側、受付棟の前付近で実釣を開始することにします。水質はクリアーながら、各所に設けられたエアーレーションの影響で微妙な波が起きているため、特に朝一は視覚で正確な情報を得ることができません。

 ただ前回釣行時の印象では、ポンド全体に魚が散らばっている印象だったので、まずは手前側の魚から攻略しようと、最初に選択したのは1.1gスプーンでした。これで表層からカウントダウンしながら各レンジを探ってみたのですが、反応が得られません。


 ただ表層では活性の高そうな魚のライズが、散発的に見かけられます。そこでルアーをトップウォータープラグである、パペットサーフェスにチェンジします。ストップ・アンド・ゴーで探ってみたところ、狙い通りパペットサーフェスにアタックしてきたのは、レギュラーサイズのニジマスでした。

 そして立て続けにもう一匹ヒットしたのですが、その後はカラーローテーションしても反応がなくなってしまいました。そこで再び1.1gスプーンに戻して、カラーローテーションしながら探ってみますが、中層より下のレンジでアタリがあったものの、フッキングには至りません。重めのスプーンでポンド中央部の竿抜けと思われるポイントも探ってみますが、そちらでも反応が得られず時間だけが過ぎていきます。


 中層より下のレンジでアタリがあったことを頼りに、シボクラMR-Fにルアーチェンジ。すぐにレギュラーサーズのニジマスがヒットしたものの、その後が続きません。カラーチェンジしても状況に変わりありません。

 その後は色々なルアーを試してみたところ、ボトムノックスイマーのボトムバンプで、何とか一匹を追加しただけでした。

 あまりにパターンをつかめないため、第1ポンドに見切りをつけて第2ポンドの南側へ移動しました。

 このポンドでは大物を狙って、スプーンやクランクで中層より下のレンジを探ってみたのですが、なかなか反応が得られません。次の一手をどうしようか迷っていると、良型のアルビノが表層をゆっくりと移動しているのを発見。なんとかルアーが届きそうな距離です。そこでパペットサーフェスにルアーチェンジ。魚の泳ぐ方向を予測しながら、魚の進行方向を狙ってキャストしたところ、風の影響もあってパペットサーフェスは魚影の後ろ側に着水。ミスキャストと思ったところ、アルビノは着水音に気付いたようで、反転してパペットサーフェスに猛然とアタック。すぐに猛烈なアタリがタックルを通して伝わってきます。ラインはエステルの0.4号直結なので、ブレイクはないと思いながらも、ハラハラドキドキの攻防が始まりました。寄せては走られるのを繰り返しながら、やっとの思いでキャッチできたのは、50cm超のアルビノのニジマスでした。

 その後はカルモMR-Fでヒットしたため、同じ場所で少し粘ってみたものの、風が強くなってきたため、風上側のポンドの西側へ移動します。最初はスプーンで探ってみたのですが反応が得られません。

 ただ目視では確認できないものの、ラインへの魚のアタリが頻繁にあることから、その付近は魚影も濃く、マジックジャークに利があると考え、スティルエリアT2にルアーチェンジ。早めのデジ巻きの要領でマジックジャークしたところ、サクラマスを含めてレギュラーサイズのニジマスが次々とヒットしてきました。

 ちょうどそのころ、離れたところで放流が行われました。しばらく1.9gスプーンのオレキンカラーで粘ってみたのですが、放流の影響もなく再び時間だけが過ぎていきます。放流効果は諦め、その後はカルモMR-FやスティルエリアT2、そしてパペットサーフェスで釣果を伸ばしたのち、昼休憩をとり午後は第3ポンドに北側へ移動しました。

 第3ポンドでも色々と試してみますが、シボクラMR-Fで交通事故的ヒットはあったものの、しばらくはヒットパターンが見つかりません。

 ただこのポンドでは、活性の高い魚が表層付近にいることがわかってきました。ただ0.8gスプーンにはアタックしてきてくれません。そこでルアーをZIL0.6gスプーンのナチュラルカラーにチェンジ。カウントダウンせずに、超デッドスローで探ってみます。かなりゆっくり巻くので、表層直下というよりは、若干下のレンジをトレースしているイメージです。するとこの方法が良かったようで、それまでスプーンに全く無反応だったニジマスたちがポツポツながらヒットしてきます。ただ手返しが悪い上に、こちらの集中力も要求されるため、30分ほど粘ったところで、次のヒットパターンを探すことにしました。

 その後はヒットパターンとは言えないものの、パペットサーフェスに魚がアタックするのが楽しく、しばらく使い続け、ポツポツながら釣果を伸ばすことができました。予定していた終了時刻が迫ってきたところで、ルアーの届く距離に再び大型のアルビノの魚影が確認できます。「夢よ、もう一度」と、パペットサーフェスをキャストしてみます。今度は狙い通りキャストできても、反応してくれません。それでもシェイキングやストップ・アンド・ゴーなど色々試していたところに、先にレギュラーサイズのニジマスがヒット。この魚は無事キャッチできたものの、本命のアルビノはどこかに行ってしまいがっかりです。これでこの日は終了としました。

 なんとかパペットサーフェスで良型のアルビノニジマスをキャッチできたものの、数的には昨シーズン釣行時に比べて、かなりさびしい結果でした。リベンジ釣行に期待したいと思います。

 

スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure ZIL0.6g 各種カラー
シボクラMR-F 各種カラー
カルモ MR-F 各種カラー
スティルエリアT2 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー
ボトムノックスイマーエリア