フィッシングサンクチュアリ第3ポンド釣行(8月2日・15日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 8月2日と月15日に、三重県いなべ市にありますフィッシングサンクチュアリ第3ポンドに行ってきました。このポンドは夏季限定で営業されており、この時期は休業される管理釣り場が多い中で、貴重な存在です。


 まず8月2日ですが、営業開始の1時間半ほど前に現地に到着したのですが、それでも入場定員にギリギリセーフ。さすがの人気エリアです。この日は夕方に急用があったため、午前半日の遊漁券を管理棟で購入後に、車で5分ほどの第3ポンドに向かいます。入場順が遅かったため、釣り座は休憩棟近くの遊歩道側になります。相変わらずのクリアーポンドで、夥しい数のニジマスが表層中心に泳いでいるのが確認できます。

 この日は時間がないため、朝一は表層の魚を攻略するために、マイクロトップウォータープラグであるカディスから実釣を開始します。ストップ・アンド・ゴーで探って、数投目にファーストヒット。その後も立て続けにカディスでヒットがあったのですが、意外と好反応な時間は続きませんでした。

 その後はパペット・サーフェスにルアーチェンジして、粘ってヒットはあったものの、表層での反応はそれっきりでした。

 その後はマジックジャークを試し、スティルエリア48HFでヒットしたところで、放流が行われました。

 そこでルアーをアンバー1.1gスプーンのアピールカラーにチェンジして、表層のファストリトリーブで探ってみたところ連続ヒット。ただ放流後の好反応も短時間で終了。その後アンバー0.8gスプーンの明滅カラーでヒットはあったものの、スプーンでの釣果はここまででした。

 その後は放流前にヒットのあった、スティルエリア48HFのマジックジャークで、ポツポツながら釣果をあげることができました。それで反応がなくなったところで、色々なルアーやカラーを試して、シボクラMR-Fでヒットはあったものの、交通事故的な印象です。

 釣行終了まで一時間を切ったところで、ダンゴウオにルアーチェンジ。表層付近の魚を攻略しようと、ダンゴウオSR-Highからスタートしたのですが、どうも反応が良くありません。そのため少し下のレンジをと思い、ダンゴウオDR-Highにルアーチェンジしたところ、これがヒットルアーでカラーローテーションしながら釣果を伸ばすことに成功。さらに反応が薄くなったと感じたところで、ダンゴウオのDR-Lowにルアーチェンジし、この日最後の一匹をキャッチして終了としました。



 続いて8月15日の状況です。この時は平日ながらお盆期間ということもあり、やはり満員状態。前回よりも時間に余裕を持って現地入りしたため、ポンドの中央部分の釣り座を確保できました。

 朝一は前回同様にトップウォーターでの釣果をあげるべく、カディスを選択。オーソドックスにストップ・アンド・ゴーで連続ヒット。朝一は狙い通り表層の魚が好反応で、いきなりカディスで爆釣状態。

 ただそれも15分ほどで、パタッと止まってしまいました。時折反応してくる魚はいるものの、直前で見切られたり、鼻先で軽く突くだけで、フッキングしてくれません。それでも攻略できそうな雰囲気はあったので、パペット・サーフェスやパペット・モアも投入したのですが、パペット・サーフェスに辛うじて一匹ヒットしただけでした。

 その後はスプーンでの攻略をと考え、レンジを刻んだり、釣り上げ、釣り下げを試してみたのですが、なかなかヒットに恵まれません。色々な方法でパターンを探しているところで、午前の放流が開始されました。そのためタックルを放流用にチェンジ。ルアーもアンバー1.1gスプーンのアピールカラーをチョイス。表層のファストリトリーブでお祭りモードに突入。しばらくはアンバー1.1gスプーンのカラーローテーションで順調に釣果をあげることに成功。

 次のパターンが見つからず、一時的に苦戦。そこでタフコン専用プラグのカルモMR-Fにルアーチェンジ。好反応な魚は、表層直下より少し下のレンジとの印象があったため、カルモMR-Fを若干潜らせてからのステディ・リトリーブで探ってみたところ、この時はこれがヒットパターンで、途切れていたヒットが復活しました。

 その後再びスティルシリーズでの攻略を試みましたが、魚たちは興味をしめすものの、なかなかフッキングしてくれません。30分ほど粘って、スティルエリア48HFで交通事故的なヒットがあっただけでした。


 その後は中層よりボトム付近の魚を攻略しようと、シボクラMR-Fにルアーチェンジ。キャストしたら一気に潜らせステディ・リトリーブで探ってみたところ、これが次のヒットパターンで、カラーローテーションしながら、ポツポツながら釣果をあげ続けることができました。最後にはシボクラDR―Fでの釣果もあげることができましたが、午前中はそこまででした。

 昼食後は瞬間的に魚たちが表層を意識しているように感じられたため、パペット・サーフェスにルアーチェンジしたところ、立て続けにヒットしましたが、10分ほどですぐに静かになってしまいました。

 そしてここで投入したのが、ダンゴウオシリーズです。4タイプを夫々使いながらヒットパターンを探したところ、何とかダンゴウオDR-Lowで数匹をキャッチできたのみ。ダンゴウオの実力はこんなものではないはずです。ただ午前中のうちに、周囲の人がダンゴウオで釣果をあげていたので、その影響があるのかもしれません。そうしていると急に強風が吹き始めました。観察していると、その風の影響で魚たちが大きく移動したではありませんか。風は短時間で止みましたが、私の前の魚たちも入れ替わったように感じられました。そこでダンゴウオをSR-Lowにルアーチェンジ。この判断が正解で、カラーローテーションしながら1時間近く楽しむことができました。

 その後は午後の放流が行われ、ドロップダイヤ1.8gスプーンのゴールドオレンジなどで放流狩りに成功。

 そして放流魚の反応が落ちてきたところで、カルモMR-Fブルーハワイで数匹キャッチ。予定していた終了時間となったところで、ダンゴウオSR-Lowで最後に一匹をキャッチして、終了としました。

 2日間とも異常な猛暑に加え、定員一杯の混みあった状況で、釣果に影響が出るかと心配しましたが、結果はなかなかの好釣果でした。特に2日間とも朝一のトップでの好反応と、渋くなる時間帯でのダンゴウオシリーズの釣果は、特筆すべきものと言えるでしょう。

ダンゴウオ・スプーン
RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)
クランク・放流
RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)
操作系ルアー用
RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure ダンゴウオ DR-High 各種カラー
ダンゴウオ DR-Low 各種カラー
ダンゴウオ SR-Low 各種カラー
カルモMR-F
シボクラMR-F 各種カラー
シボクラDR-F
パペット・サーフェス 各種カラー
カディス 各種カラー
スティルエリア48HF 各種カラー
アンバー1.1g 各種カラー
アンバー0.8g 各種カラー