フィッシングパーク高島の泉釣行(6月21日・7月19日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 6月21日と7月19日に、滋賀県高島市にありますフィッシングパーク高島の泉に行ってきました。この釣り場は湧水を利用されており、一年を通じて営業されています。また豊富な魚種が放流されており、レギュラーサイズも30センチクラスが中心で、そのファイトも格別です。

 まずは6月21日の状況から報告すると、大苦戦でした。当日直前一週間に全く降雨がなく、真夏なみの暑さが続いていました。遊漁券は6時間券を購入し、最初に第1ポンドの東側からスタートしたのですが、見るからに表層に魚は偏りがちで、その攻略がキモであることは間違いなさそう。早速カディスのストップ・アンド・ゴーで数匹のニジマスをヒットさせたのですが、後が続きません。

 放流直後にエッセンシャル1.9gでのヒットがあったものの、その後は何をやってもヒットしません。

 続いて第3ポンドの東側へ移動したのですが、多くの魚影が確認できるもの、何をやっても結果が出ません。


 その後第2ポンドに西側へ移動したところ、スティルエリアT2のマジックジャークで2匹のヒットはあったのですが、いずれもオートリリース。ここでもカディスで、数匹の釣果をあげたのみでした。

 どのポンドでも足元表層の水温が21~22度と、トラウトにしては厳しい状況であることには間違いありません。それでもこのところ好調だったダンゴウオでも攻略できなかったのは驚きでした。もう少し何とかなったのでは、と思われて仕方ありません。帰宅後に自分なりに色々と考え、再釣行の準備を進めました。そして約一か月後の7月19日に再チャレンジを実行に移したわけです。


 2回目釣行当日も好天に恵まれ、と言うと良いことのようですが、今回も高水温に悩まされそうな予感がします。まずは6時間の遊漁券を購入後、第3ポンドの西側のインレット付近を目指します。この付近はシーズン通して、個人的に一番の実績のある場所であり、ここで6時間粘るつもりです。

 まずは状況を確認したところ、魚はほぼ表層に偏っています。前回同様、この表層の魚をどう攻略するかが、ポイントであることには間違いありません。ちなみに釣行開始時点で、足元表層の水温は21度でした。最初は前回釣果のあった、トップウォータープラグのカディスからスタートします。オーソドックスな使い方からスタートし、アピールの仕方を工夫したり、ただ巻きで表層直下をリトリーブしたりとやってみますが、まったく反応がありません。そのためパペット・サーフェス、パペット・モアとルアーチェンジしながら探っていきますが、結果に変化はありません。時よりアタックらしきものは見られるのですが、フッキングするようなアタリではなく、釣果が期待できそうにありません。30分ほどトップウォータープラグで粘ったのですが、ノーヒットのままルアーチェンジします。


 続いてはミノーでの釣果を期待して、スティルエリアT2にルアーチェンジ。まずはマジックジャークから試してみるのですが、魚たちはその動きにまったく反応する様子が見られません。色々とタイミングを変えながら、マジックジャークを試すのですが、魚の反応に変化は見られません。マジックジャークの縦の動きが原因かもしれません。


 表層をテロテロと弱った魚をイミテイトしたら、状況に変化があるかもと考え、直感的に選んだルアーはLUNA47Sのアユカラーでした。シンキングミノーであるため、キャストしたらロッドを立て、極力表層付近をステディーリトリーブしてみます。すると2投目に狙い通りヒット。それも良型の重さを感じます。ファイトは期待していたほどではなく、あっさりとネットインしたのは、50cmクラスのニジマスでした。

 その後は様々のタイプのルアーをローテーションしながら探ってみるのですが、なかなか2匹目がヒットしません。ミノーの最後にルアーチェンジしたのは、スティルエリア48HFです。このタイプはマジックジャークが得意ですが、早速キャストしたら、極力潜行しないように超デッドスローで表層付近を漂わせてみます。すると泳がせているスティルエリア48HFの背中に張ったマーカーシールが不自然な動きをしたので、反射的にアワセを入れたところ、見事にヒット。これも期待したほどのファイトもなく、難なくネットインしたのは50cmクラスのニジマスでした。

 なんとかこのパターンを見つけてからは、スティルエリア48HFの表層テロテロ引きで、ポツポツながら釣果をあげることができました。ただそれも時間の経過とともに反応がなくなってきたので、次にクランクでの攻略に移ります。

 最初に選んだのはカルモMR-Fです。これもスティルエリア48HFの時と同じように、潜らせずに表層テロテロ引きしてみます。なんとか粘って一匹はヒットしたのですが、カラーローテーションしてみても2匹目がヒットしません。通常通り潜らせても使ってみましたが、ヒットが続かないため、ルアーチェンジします。

 続いてチョイスしたのはシボクラMR-Fです。最初は通常通り潜航させますが反応がないため、それまでと同じように表層テロテロ引きを試しますが、これがなかなかうまくいきません。どうしても潜り過ぎてしまうため、そう感じたらポーズを入れて表層付近までシボクラMR-Fまで浮かせ、また表層をテロテロさせるというイメージです。なんとかこの方法で、数匹のニジマスをキャッチできましたが、かなり神経を使う釣り方であり、この日の暑さもあり集中力が続きません。そのため反応が落ちたと感じたところでこの釣り方もあきらめ、次に投入したのがダンゴウオシリーズです。

 ダンゴウオはこの日のような状況では活躍してくれると期待していたのですが、一か月前の釣行では不発。今回も1時間ほど色々な釣り方を試して、ダンゴウオSR-Highで交通事故的な釣果しかあげることができませんでした。

 その後は、廃番になっているルアーなど色々試したところ、ヒットはあったものの全てがオートリリース。結局ラスト一時間に、ネットインできた魚は0という散々たる結果で終了しました。


 今回は二回の釣行ともうまくいきませんでした。一回目で釣果があったカディスが、二回目は全く釣果がないなど、自然相手の遊びは思い通りにはいきません。途中に放流もあったのですが、ドラマが起きることもなく、もう少し水温が下がった頃に、再釣行してみます。

ダンゴウオ
RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)
クランク
RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)
操作系ルアー用
RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure ダンゴウオ SR-High 各種カラー
カルモMR-F
シボクラMR-F 各種カラー
カディス 各種カラー
スティルエリア48HF 各種カラー
LUNA47S
エッセンシャル1.9g 各種カラー