醒井養鱒場ルアー釣り場釣行(5月9日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

今回は滋賀県米原市にあります、醒井養鱒場ルアー釣り場へ行ってきました。この釣り場は25cmクラスのニジマスを中心に放流されており、トーナメントも行われています。

 この日は釣り場に着く前から、雨とともに風も吹き初め、悪コンディションを覚悟します。遊漁券を購入後、最初は東側の岸からスタート。まずは状況を確認すると、水質は若干濁りがある様で、レギュラーサイズのニジマスの魚影が薄っすらと見える程度。いつもスパークリアーなので、サイトでの釣りを期待していたのですが、その点は残念です。


 最初は1.1gスプーンをカラーローテーションしながら、活性の高い魚のいるレンジを探っていきますが、なかなか魚信が得られません。次いで0.8gスプーンにルアーチェンジし、やはりレンジを刻んだり誘いを入れたりと色々探ってみるのですが、状況に変化はありません。


 次の一手をどうしようか考えあぐねていると、表層が騒がしいように感じたため、トップウォーターを試すことにします。最初に投入したのはパペット・サーフェスです。これをキャストしたらストップ・アンド・ゴーを基本に、時よりロッドティップで叩いてスプラッシュを出すように誘ってみたところ、水面を割ってアタックしてきます。この方法で何とかファーストヒット。さらに一匹ヒットさせたところで、ルアーを食わせに寄せたカディスに変更。これをキャストしたら、そのまま長めのポーズをとったところでヒット。その後もカディスで一匹ヒットに持ち込めたものの、その後はアタックこそあるものの、フッキングしてくれなくなりました。それでも一投に1~2回はアタックがあるので、なかなかあきらめがつきません。そこでアピールの強いパペット・モアにルアーチェンジ。するとすぐに一匹がヒットしたのですが、アピールが強い分、魚に対しての飽きられるのも早いようで、その後が続きません。なんとかパペット・サーフェスで釣果を追加しましたが、この時のトップウォーターでの釣果は、ここまででした。

 続いてスティルシリーズでのマジックジャークを試します。ただこの頃から風が強まり、向かい風のためキャストもままなりません。それでも色々と粘ってヒットはあったのですが、すべてオートリリースで、釣果が伸ばすことができませんでした。


 ここでこれまでの状況を振り返ってみると、表層での反応は良かったのですが、魚は各レンジに散らばっている印象です。そこで次は中層を狙って、シボクラMR-Fのデッドリーピンクを投入。これで何とか一匹はヒットさせたのですが、カラーチェンジしてもその後が続きません。

 そのためさらに下のレンジを探るために、シボクラDR-Fにルアーチェンジします。これをキャストしたら一気に潜らせ、後はスローリトリーブで探ってみたところ、何とか一匹はヒット。ただこの頃には雨は霧雨ながらも、ますます風が強まってきました。それも向かい風なため、ルアーは押し戻され、釣りをするのもつらくなってきました。そこで風上の桟橋に移動します。

 その付近はアウトレットであり、ニュートラルな魚が溜まっている場所です。そこでダンゴウオを試します。最初は比較的浅いレンジから探るために、ダンゴウオSR-Highを試しますが、反応がありません。そこでダンゴウオDR-Highにルアーチェンジ。これをキャストしたら軽く潜らせ、スローにリトリーブしたところで、狙い通りヒット。さらにもう一匹ヒットさえたところで、昼休憩としました。

 休憩後もダンゴウオで楽勝と考えていたのですが、そう簡単にはいきませんでした。何とか一匹は釣果を伸ばせたのですが、後が続きません。そこで再びマジックジャークを試してみたのですが、どうもこの日の魚たちに、私のマジックジャークは不評のようです。


 続いて対岸でも釣果のあったシボクラDR-Fに戻してみます。この時は風上のため、気持ちよくキャストでき、途切れていたヒットも復活します。しばらくはDR-Fのカラーローテーションで釣果を伸ばせたのですが、ヒットパターンという程でもありません。そのため時々スプーンも試してみたのですが、なぜかこの日はスプーンでのヒットには恵まれませんでした。

 その後も色々試して、ダンゴウオDR-Lowでヒットはあったのですが、単発のヒットで終わってしまいました。

 次の手を考えあぐねていると、私のところからは届かないところで、ライズが頻発しているのを発見。終了予定まで残り1時間を切ったところで、ライズを狙える場所に移動しました。


 下のレンジからのライズのように感じられたので、パペット・モアを選択しました。これをライズが見られる向こう側にキャストし、ストップ・アンド・ゴーで探ってみたところ、狙い通り水面を割ってきますが、すぐにはフッキングしてくれません。そこで激しくシェイキングさせて後にポーズを入れて、何とかヒットに持ち込むことに成功。ただこの時にトップで反応したのは一匹だけでした。

 その後は他のルアーや探り方を試したのですが、ヒットに持ち込むことができません。終了予定まで30分を切ったところで、最後はやはり魚の顔が見たいので、この日反応が良かったシボクラDR-Fを投げ続けることにしました。すると信じる者は救われるとの言葉通り、20分間で4匹をヒットさせることに成功。さらに別のタックルに結んであったダンゴウオDR-Lowを、最後の一投と思ってキャストしたところ、これにもうまくヒットさせることができたところで、この日は終了としました。

 この釣り場には珍しい濁りと強風に悩まされ、思うような釣りができず残念です。それでもトップでの釣りも楽しめましたし、シボクラとダンゴウオのおかげで、大きな苦戦をせずに済みました。コンディションの良いタイミングで、再釣行したいと考えています。

スプーン・ダンゴウオ
RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)
クランク用
RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)
操作系ルアー用
RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure シボクラDR-F 各種カラー
シボクラMR-F
パペット・サーフェス 各種カラー
パペット・モア 各種カラー
カディス
ダンゴウオ DR-High 各種カラー
ダンゴウオ DR-Low 各種カラー