千早川マス釣り場ルアーフライ専用区釣行(12月28日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 令和6年の釣り納めとして、大阪府千早赤阪村にあります、千早川マス釣り場ルアーフライ専用区に行ってきました。この釣り場は自宅よりアクセスが良く、放流されているのはアベレージサイズのニジマスですが、クリアな水質のためルアーの動きや魚の反応を確認したいときに、よく利用させてもらっています。

 釣行当日、管理棟で遊漁券を購入後、車でルアーフライ専用区に移動します。今回は二つあるポンドのうち、上池のインレット寄りの場所を確保しました。常連と思われる方たちはアウトレット寄りの場所を確保されており、そちらからは少し離れた場所で、実釣を開始します。

 まず水質を確認してみると、いつも通り水質はクリアで、多くの魚たちがボトム付近に定位しており、中層を泳いでいる魚がチラホラといった様子です。まずはアンバー1.1gスプーンで魚の様子をチェックしてみますが、表層・中層ではまったくアタリはありません。やはり朝一は、ボトム攻略が必須のようです。そのためアンバー1.1gスプーンの明滅カラーをボトムまで沈めて、色々な探り方を試してみたところ、デジ巻きに好反応です。リールハンドル一回転を3分割して、巻く、止める、を繰り返します。ロッドティップは水面方向に下げたままです。この方法でカラーローテーションしながら、コンスタンスにレギュラーサイズのニジマスがヒットします。時よりズル巻きやシェイク巻きも試しましたが、この日は全く反応がありませんでした。

 40分ほどはアンバー1.1gのデジ巻きで釣れ続いていたのですが、次第にヒットが遠のいてきたので、ボトムノックスイマーエリアにルアーチェンジします。ただ私の未熟さが原因でしょうが、色々な探り方を試して、ボトムバンプでの一匹のみでした。

 ボトムを探っていたところに、放流が行われました。そのため放流用タックルに持ち替え、ドロップダイヤ1.8gスプーンにルアーチェンジして探ってみます。ところが水温が影響してか、ニジマスたちは、1.8gスプーンを追う程のスピードはなさそうです。そのためアンバー1.1gスプーンのアピールカラーにルアーチェンジ。ややスロー気味にリトリーブしたところ、それがこの瞬間のヒットパターンで、コンスタンスに放流魚がヒットします。ところが放流魚の中には、アンバー1.1gスプーンのスピードでも追うのをすぐにやめる魚がいます。そのためアンバー0.8gスプーンにルアーチェンして、スローリトリーブでさらにヒットを続けることができました。

 ただ放流魚の好反応が落ち着いてからは、ちょっと苦戦がありました。放流魚やそれに影響された居つきのニジマスが、ボトム以外でも反応するのではと、マジックジャークを試したためです。時より反応する魚もいたので期待したのですが、やはり水温の低さが災いしてか、この時はヒットに持ち込むことができませんでした。さらに困ったことに、時間の経過とともに強風が吹き始め、魚の様子を視覚で確認することができなくなってきました。キャストにも影響が出る始末で、クロス方向にキャストすると、離れているはずの人の方にも飛んでいってしまうため、あわててサミングしとことが何度もありました。ここからはタックルを通して伝わってくる魚信だけが頼りです。


 まずはシボクラDR-Fでボトム攻略に着手しますが、困ったことに高い確率で沈殿物がフックにからまってしまいます。試しにシボクラMR-Fを使ってみると、沈殿物が絡むことはないのですが、魚もヒットしません。面倒でもシボクラDR-Fであればヒットはあるので、しばらくは粘ります。

 昼食後もシボクラDR-Fでポツポツながら釣果をあげていたところで、午後の放流が行われました。最初の放流を経験していたので、使うのはアンバー1.1gスプーンのアピールカラーです。これで20分ほどは順調に釣果をあげることができ、反応が落ち着いてからはシボクラDR-Fで探っていると、再び放流が行われました。

 そろそろ水温も上がってきたのではと思い、選んだのはドロップダイヤ1.8gスプーンのゴールドオレンジです。そして一投目にヒットがあったので、カラーローテーションして粘ったのですが、この回の放流では数匹のヒットで終わってしまいました。

 その後はダンゴウオにルアーチェンジ。ただ風による波の影響で、魚のレンジがわかりません。最初はダンゴウオDR-Lowを試してすぐにヒットしたのですが、二匹目がヒットしません。そこでダンゴウオSR-Lowにルアーチェンジしたところ、ポツポツながらヒットが続きます。結果として、活性の低い魚は上のレンジにいたことが釣果より明らかで、このことはちょっとした驚きでした。

 ダンゴウオの探り方を研究しようと思っていたところで、再び放流が行われました。今度はエッセンシャル1.6gスプーンのアピールカラーを試したところ、この瞬間はこれがヒットルアーで、放流狩りに成功。

 直感的に魚の活性が上がったと感じたので、午前中ノーヒットだったマジックジャークを試します。使ったのはスティルエリア48HFです。これも予想通りで、ショートピッチのマジックジャークに面白いようにヒットしましたが、それほど長い時間は続きませんでした。

 その後は色々と試してみたのですが、なかなかヒットに恵まれず、最後にシボクラDR-Fでヒットさせたところで、終了としました。

 この日は強風に悩まされたものの、頻繁に行われた放流にも助けられ、楽しい釣り納めとなりました。年明けには、スミス社から新しいルアーも発売されるとのこと。ますますエリアフィッシングの楽しみが増えることに、期待できそうです。

スプーン・ダンゴウオ
RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)
クランク・放流用
RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン3lb(直結)
操作系ルアー用
RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure シボクラDR-F 各種カラー
スティルエリア48HF 各種カラー
ダンゴウオDR-Low
ダンゴウオSR-Low 各種カラー
ボトムノックスイマーエリア
ドロップダイヤ1.8g 各種カラー
エッセンシャル1.6g 各種カラー
アンバー1.1g 各種カラー
アンバー0.8g 各種カラー