フィッシングサンクチュアリ第2ポンド(11月9日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は三重県いなべ市にあります、フィッシングサンクチュアリへ行ってきました。この釣り場は11月時点でルアーフィッシングが楽しめるポンドが二つあり、その中でも第2ポンドは秋の再オープンから約一カ月が経過し、25cmクラスのレギュラーサイズのニジマスのストック量も期待できると考え、釣行を決めました。

 釣行当日は週末でしたが、開場待ちの列はそれ程でもありません。そして遊漁券を購入後に第2ポンドに向かいます。狙っていた場所は、第2ポンド北側のアウトレット近くです。過去の釣行の際に、比較的魚が溜まっていたように感じていたのですが、人気の高い場所らしく、そこで釣りをしたことがありません。今日こそはと思ったのですが、残念ながら先行者がいらっしゃいます。それでも比較的近くに釣り座を確保できました。


 まずは状況の確認ですが水質はステインで、目視で確認できる魚は多くはありませんでした。まずは状況をサーチしようと、エッセンシャル1.6gスプーンの明滅カラーをチョイス。このポンドの水深は2mなので、それを表層・中層・ボトムと大まかに分けて探っていきます。すると表層・中層では魚信は全くないのですが、ボトム付近ではアタリが頻発します。実はこのところの11月とは思えない暖かい日が続いていたのですが、釣行数日前から急に冷え込みました。当日の朝も冷え込みがきつかったため、一時的ながら魚たちはボトム付近に沈んでいる可能性があり、朝一はボトム攻略がカギになりそうです。


 そこでボトムノックスイマーエリアにルアーチェンジ。最初はロッド操作でボトムバンプを試します。ただこの方法ではバンプの高さが大きすぎるのか、魚信を得ることができません。そこでロッドティップを45度のほど上方向に固定して、リールの巻きだけでボトムバンプさせてみます。デジ巻きに近い感覚ですが、ルアーが確実に着底するように注意します。特にボトムノックスイマーエリアは、フロント重心でテール側に浮力があるため、ボトムで自立するのが特徴であり、この時がバイトのタイミングとなるからです。そしてロッドを固定することで、ボトムノックスイマーエリアはボトムからあまり上がりません。この方がステインな水質でも、魚がルアーを見逃すことも少ないと考えました。そしてこの方法で探り続けてみたところ、これが最初のヒットパターンで、1時間はボトムノックスイマーエリアのカラーローテーションで、順調に釣果をあげることに成功しました。

 ただボトムノックスイマーでの反応が少なくなってきたところで、次のヒットパターンを探すべく、シボクラDR-Fにルアーチェンジ。キャストしたらリール操作で一気に潜らせて探っていきますが、時よりアタリはあるもののフッキングには至りません。ただ魚たちが浮いてきたとの印象はないため、継続したボトム攻略を続ける必要はありそうです。


 そこで次に試したのがスプーンでのボトム攻略です。選んだのは、ルアーの浮き上がりを抑えることと、水底の沈殿物に潜りこまないことを考慮して、エッセンシャル1.6gスプーンです。そして視認性を重視してカラーはフルピンク。これをキャストしたらボトムまで沈め、後はデッドスローで巻いていきます。なんとかこの方法で2匹はキャッチできたのですが、手返しの悪さと、集中力が必要なので、釣れないとつらい作業になります。

 しばらくはカラーチェンジして粘ったのですが結果が伴わず、それ以外のルアーを試しても状況は打開できません。ボトム攻略が暗礁に乗り上げたところで、午前中の放流が行われました。


 しばらくはドロップダイア1.8gスプーンのゴールドORで色々探ってみたのですが、何とか一匹はキャッチできたものの進展がありません。その後もスプーンでの釣果をあげるべく粘ったのですが、うまくいきませんでした。

 次の攻略を考えあぐねていたところ、表層付近が魚の気配にあふれています。そのためパペットサーフェスを投入。ところがこの日の魚たちは、パペットサーフェスの気分ではなさそうです。そこでパペットモアにルアーチェンジ。思ったよりも苦戦しましたが、色々なパターンを試して、この時は何とか2匹をキャッチ。ただすぐに表層での反応はなくなってしまいました。

 活性の高い魚は少し沈んだと感じたため、数種のクランクを試したところ、シボクラMR-Fに好反応で、アルビノを含めてポツポツながら釣果をあげることに成功。

 そして時より表層が騒がしいと感じたら、再度パペットモアを投入し、釣果を得ることができました。

 昼食後はスティルエリア48HFでのマジックジャークや、カルモMR-Fで釣果を得ることはできたのですが、再現性は高くなく、釣れない時間が続きます。

 午後2時を回ったところで、午後の放流が行われました。この時はエッセンシャル1.9gスプーンのミナギリゴールドでヒットはあったのですが、ネットイン直前にバラシしてしまい、その後は沈黙。ただスプーンでの釣果をあげたくて、粘ってアンバー0.8gスプーンのカラシカラーにやっとヒット。カラーチェンジしてもヒットはあったのですが、ランディングはできませんでした。

 終了予定時刻が近づいてきたのですが、放流時に結果が出せなかったことが悔しくて、そのまま粘ります。その頃には魚は少し沈んだと感じたので、表層から30~40cm下のレンジを狙って、カルモMR-Fで数匹をキャッチ。再び表層がざわついた瞬間にはパペットモアを投入し、また数匹キャッチ。完全に魚が沈んでからは、狙い通りシボクラMR-Fを投入して最後の一匹をキャッチ。粘って何とか納得できる釣果をあげ、この日は終了としました。

 この日は寒暖差も大きく、釣果の波が大きい一日でした。来春までには、もう一度釣行したいと考えています。

 

スプーン用

RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用

RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure ボトムノックスイマーエリア 各種カラー
スティルエリア48HF 各種カラー
シボクラMR-F 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー
パペットモア 各種カラー
ドロップダイア1.8g ゴールドOR
エッセンシャル1.6g フルピンク
アンバー0.8g カラシ