フィッシングパーク高島の泉(10月12日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、フィッシングパーク高島の泉に行ってきました。10月になって朝夕の気温低下にともない、夏季休業していた管理釣り場も再オープンするところが増えてきました。とは言え昼間の気温は25度を超える日が続いています。そのため再オープンしたばかりの管理釣り場はまだまだ厳しい状況が続いているのではと思い、今回は通年営業で湧水100%の高島の泉への釣行を決めました。


 当日は営業開始の1時間前に着いたとは言え、すでに10人分以上の場所取りのランディングネットなどが並んでいます。開始時間に6時間券を購入し、最初に向かったのは第3ポンドです。できればインレット近くに入りたかったのですが、先行の方がおられたため、少し離れたところを最初の釣り座としました。

 水質はクリアでしたが逆光で水中の様子はわかりにくい状況。それでも表層に魚の気配は感じられます。最初は1.6gスプーンの明滅カラーでサーチを開始したのですが、時よりアタリはあるものの、なかなかフッキングしてくれません。それよりも気になるのがフックに藻が引っかかってくることです。別にボトムばかりを探っている訳でもないのに、高い確率でルアーのフックに藻が絡みついてきます。


 スプーンへの反応が見られないため、カルモMR-Fエナジーレッドにルアーチェンジ。で何とかこの釣り場のレギュラーサイズの30cmクラスのニジマスのファーストヒットはあったものの、後が続きそうにありません。

 特にクランクは絡みついた藻の影響で、まともに泳いでくれません。どうしたものかと悩んでいたところ、第2ポンドのインレット付近には人影がないため、第3ポンドは諦め、移動することにしました。


 この日の第2ポンドは水質がクリアで、やはり表層付近に魚の気配が感じられます。

そのためサーチのためにチョイスしたのはアンバー1.1gスプーンです。カラーはナチュラルカラー。最初はこれで水面直下を探ってみたのですが反応がないため、少し沈めてみたところ、カウントダウン3で巻き始めてすぐにヒット。

そこからしばらくはアンバー1.1gスプーンのカラーローテーションで、同様に探ってヒットが続いたのですが、比較短時間で反応が薄れてきました。ただ魚が表層付近にいることは間違いありません。

 そこで次に投入したのはパペットモアだったのですが、なぜかこの日はパペットモアには反応してくれません。そこでパペットサーフェスにルアーチェンジします。ただ最初はパペットサーフェスへも反応が薄かったのですが、色々と探り方を変えながら探ってみます。すると細かいシェイキングを入れ長めのポーズを入れる方法に、アタックする回数が一気に増えて何とかヒット。

 そこからポツポツですがフッキングしてくれます。ただ注目すべきはヒットカラーです。この日は雲の少ない晴天の気候だったのですが、これまでは同様の天候の場合に反応が良いのは圧倒的にクリア系のカラーでした。ただこの日はオリーブイエローがヒットカラーでした。この一色でパペットサーフェスの半分のヒット数を稼いでくれたほどです。

 この日は一種類のルアーで釣れる時間が短く、パペットサーフェスの後はカルモMR-Fでヒットさせたところで、1回目の放流のアナウンスが聞こえます。

 そこで放流用に1.8gスプーンのアピールカラーから放流狩りをスタートしたのですが、なかなかヒットさせることができません。そこでエッセンシャル1.6gスプーンのミナギリゴールドにルアーチェンジ。表層中心に探って何とか良型1匹はキャッチできたものの、それ以降は反応がありません。

 立て続けに2回目の放流も行われたため、同様に探り続けたのですが、特に放流効果を得ることなく時間だけが過ぎていきました。


 気持ちを切り替えてスティルシリーズでのマジックジャークを試します。最初は魚の大きさやポンドの広さを考慮して、スティルエリア48HFからスタートしたのですが、反応がないためスティルエリアT2にルアーチェンジ。色々なマジックジャークを試したところ、この日のヒットパターンは表層付近にデジ巻きでした。これに気づいてからはポツポツながらスティルエリアT2のヒットが続きます。ただしこのパターンも30分ほど経つと反応がなくなりました。

 ここでそれまでの状況を分析してみたところ、表層攻略は間違いなさそうですが、これ以上のパペットサーフェスでの釣果は期待できそうにありません。まだアンバー0.8gスプーンを試してなかったのを思い出し、すぐにルアーチェンジ。もしかしたら活性の高い放流魚が残っていることに期待してアピールカラーからスタートしたーのですが、反応がないためナチュラルカラーにローテーション。なんとか数匹のレギュラーサイズのニジマスがヒットしたのですが、この方法もすぐに反応なくなってしまいました。

 ここからは手持ちのルアーを次々と投入して、次のヒットパターンを探る作業を続けたのですが、それが最後まで見つらずじまいでした。なんとかシボクラMR-F、スティルエリア48HFでのヒットはあったものの、再現性はなく交通事故的なものでしかありませんでした。結局予定時刻より早めの終了としました。

 長く続かないヒットパターンと、目の前にいながら反応してくれない多くの魚イラつきながら、自分の未熟さを思い知った6時間でした。また季節を替えて釣行してみます。

 

スプーン用

RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)

クランク用

RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン3lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure スティルエリアT2 各種カラー
スティルエリア48HF
カルモMR-F 各種カラー
シボクラMR-F
パペットサーフェス 各種カラー
アンバー1.1g 各種カラー
アンバー0.8g 各種カラー
エッセンシャル1.6g ミナギリゴールド