フィッシングサンクチュアリ第3ポンド釣行(8月3日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は三重県いなべ市にあります、フィッシングサンクチュアリ第3ポンドへ行ってきました。このところ連日40度に迫る猛烈な暑さに見舞われており、関西の管理釣り場は休業したり、規模を縮小しての営業されているところがふえています。フィッシングサンクチュアリも第1、第2ポンドはこの時期閉鎖されていますが、第3ポンドだけは夏季限定でオープンされています。小規模のポンドですが、水質はクリアーで放流されているニジマスの数も豊富です。

 当日は遊漁券を購入後に、車で数分の第3ポンドに向かいます。確保できた釣り座は、手前の比較的水深のある付近です。最初はアンバー1.1gスプーンの明滅カラーでレンジを探ってみたところ、表層での反応はなくカウントダウン3沈めたレンジで、レギュラーサイズのニジマスがヒット。

 ただしその後しばらくはアンバー1.1gや0.8gスプーンをローテーションしながら探っていくのですが、時よりアタリはあるもののなかなかフッキングしてくれません。


 スプーンをいったん諦めて、表層の魚の攻略に取り掛かります。ルアーはパペットサーフェスです。これをキャストして色々な誘い方を試します。するとポーズからロッドを軽くあおってスプラッシュで誘い、再びポーズで喰わせるというのが良いようです。これだとパペットサーフェスの移動距離が短いので、ワンキャストの中で数多く誘えるので、バイトのチャンスも多くあります。当然ヒットの確率も上がります。この方法がこの時のヒットパターンで、続々とパペットサーフェスにアタックしてきてヒットします。しばらくはこの方法で順調に釣果をあげることができました。

 すこしパペットサーフェスへの反応が落ちてきたと感じていたところ、午前の放流が行われました。放流用にチョイスしたのは、アンバー1.1gスプーンのフルピンク。これで表層のファストリトリーブで誘ってみたところ、すぐに小気味よいアタリとともにヒット。

 ここからはアンバー1.1gスプーンのアピールカラーのローテーションでヒットが続きます。本当に写真を撮るのがもどかしくなるぐらいのペースで釣れましたが、10分程度で反応が落ち着いてきました。この後の選択肢とすれば、カラーを明滅もしくはナチュラル系にチェンジするか、スプーンを変えるかが考えられたのですが、あえてここはエーアール・スピナートラウトモデルSHを試します。


 これをキャストしたらロッドを立てて、やや早めにリトリーブを試します。すると数投目に狙い通りヒットさせることができたのですが、それが放流効果の最後で、元の状態に戻ってしまいました。

 ここからは色々と試しますが、なかなかヒットパターンが見つかりません。スティルエリアT2,パペットサーフェス、パペットモア、シボクラMR-Fでポツポツながらヒットはさせたのですが、いずれも再現性は低く、パターンと言えるほどではありませんでした。

 ただパペットモアへのヒットは驚きでした。探り方はパペットサーフェスと同様でしたが、ピックアップ直前にボトム付近からトップまで弾丸のように一気に突進してきてのフッキングでした。パペットサーフェスは表層付近の魚を効率的に攻略できますが、パペットモアは離れている魚を引き寄せる力が優れているようです。

 この日は猛暑のためか、週末ながらアングラーの数はそれほど多くはありません。(午後はほぼ満員でした)そこで気分転換も含めて、人のいない休憩棟側の水深の浅い付近に移動します。そこでも最初はスプーンでの釣果をあげたくて、アンバー0.8gパステルブルーのスプーンをチョイス。これで表層をスローで探ってみたところ、数投目にヒット。

 さらに一匹をヒットさせ、これがヒットパターンかと思いきや、カラーチェンジしてもヒットがありません。さらにこの場所は正面から日差しが当たるため、猛烈な暑さにより集中力が続きません。幸いテイクアウトの昼食も届いたため、長めに休憩をとり午後に備えます。


 午後の最初はパペットモアで数匹をキャッチできましたが、後が続きません。そこで午前中に単発でヒットのあったスティルエリアT2のマジックジャークを試します。水質がクリアーなので、魚の反応を見ながら、追ってきたら敢えてショートジャークで逃がしを入れて食い気を誘ってみます。なんとかこの方法でポツポツながらヒットをあげることができました。

 マジックジャークへの反応が薄くなってからは、色々と試します。ここからしばらくは暑さに集中力を奪われ(言い訳ですが)、なかなかヒットパターンを見つけることができず、カルモMR-FやシボクラDR-Fで単発のヒットがあっただけでした。

 そうしているうちに午後2時を過ぎ、午後の放流が行われました。この時もアンバー1.1gスプーンのアピールカラーで放流狩りに成功。午前の放流の時よりも放流効果が長く続き、アンバー1.1gスプーンで十分楽しめました。

 それでも時間とともにアンバー1.1gの反応がなくなり、私の終了予定時刻も近づいてきたため、最後に釣果をあげたくて、衝撃的なヒットシーンを見せてくれたパペットモアにルアーチェンジ。それまでと同様に探ってみます。パペットモアは手持ちが2カラーしかないのですが、それぞれで数匹ずつキャッチできたところで、この日は終了としました。

 とにかく猛烈な暑さによる熱中症のリスクの中での釣行でしたが、休憩を取りながら何とか釣果を上げることができ、無事帰路に就いたことを報告させていただきます。

 

スプーン用

RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)

クランク用

RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure スティルエリアT2 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー
パペットモア 各種カラー
カルモMR-F
シボクラDR-F
シボクラMR-F
アンバー1.1g 各種カラー
アンバー0.8g パステルブルー
AR-SトラウトモデルSH