フィッシングサンクチュアリ第3ポンド釣行(6月8日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は三重県いなべ市にあります、フィッシングサンクチュアリ第3ポンドへ行ってきました。この釣り場は4つのポンドで構成されるフィッシングサンクチュアリの中でも、5月から9月までの期間限定で営業されるルアー専用ポンドです。

 当日は営業開始の1時間半前に到着したにも関わらず、営業開始を待つ列は管理棟の後ろまで並んでおり、その人気の高さを物語っています。そして午前7時半になり遊漁券を購入後に、車で5分ほどの第3ポンドに向かいます。順番的には後れを取りましたが、比較的養魚池側の遊歩道沿いの場所は確保できました。


 まずは魚の状況を確認します。いつも驚かされるのはその水質です。超クリアーで魚の動きがすべて丸見えです。ということは魚からもコチラが見えているということです。こんな時は極力姿勢を低くして釣りをした方が良いのでしょうが、混んでいる釣り場ではあまり意味がないのかもしれません。それからもう一つ驚くのはその魚のストック量です。レギュラーサイズは25cmクラスですが、これだけ魚がいれば、何をやっても釣れそうな気がしてしまいます。ただそれ程甘くはありません。安定した釣果を得るにはそれなりのテクニックが要求されるのが、このポンドの楽しみとも言えます。


 さて実釣開始です。通常はスプーンでその日のレンジや活性をサーチするのですが、見るからに表層にも多くの魚が見て取れます。この日は好天が予想されており、日が高くなるにつれて魚が沈みがちになることが予想されたため、朝一は表層の魚を攻略すべく、パペットサーフェスから実釣を開始します。


 まずはパペットサーフェスをキャストしたら、ポーズを入れてみるのですが、一投目の着水後のポーズに早速ヒット。この魚は惜しくもオートリリースでしたが、表層狙いは間違っていないようです。すぐにキャストして、ストップ・アンド・ゴーを試したところ、次々と魚たちがパペットサーフェスにアタックしてきます。それも高い確率でフッキングしてくれるので、爆釣モードに突入といった感じです。

 しばらくはパペットサーフェスのカラーローテーションで、順調に釣果をあげ続けます。ただ最初はストップ・アンド・ゴーだけでよかったのですが、反応が薄くなってからは、スプラッシュを出したり、細かくシェイキングさせたりと、誘い方を変えながらヒットに持ち込みます。

 それも40分を経過したころには反応が少なくなってきました。それでも全く釣れないわけでもなく、ポツポツはヒットするのでやめるにやめられません。ただ実釣開始から一時間近くが経過し、日差しがポンド全体に広がるにつれ、魚が少し沈んだように感じたので、次のヒットパターンを探すことにします。


 次にチョイスしたのはスティルエリアT2で、マジックジャークを試します。キャストしたら色々なパターンでマジックジャークを試して、すぐに一匹はヒットしたのですが後が続きません。

 どうしたものか悩んでいたところ、放流開始のアナウンスがあり、早速ルアーをドロップダイヤ1.8gのゴールドオレンジにチェンジします。早速ドロップダイヤ1.8gの表層引きですぐに二匹はキャッチできたのですが、その後が続きません。

 スプーンをアンバー1.1gスプーンにチェンジしてさらに一匹をキャッチできたのですが、放流効果はそこまででした。この日から大型のニジマスも放流されていましたが、私にはヒットの機会は恵まれませんでした。

 その後は再びマジックジャークに戻します。スティルエリアT2やスティルエリア48HFのカラーを変えながらヒットパターンを探そうと色々と試すのですが、ポツポツとはヒットするものの、パターンというものを見つけるには至りませんでした。

 そこから色々試してみたのですが、なかなかヒットに結びつきません。全体的に魚が沈んだ印象だったので、シボクラMR-Fを最大深度まで潜らせてヒットさせることに成功。

 そこでシボクラMR-Fのカラーローテーションでボトム付近を探ってみたのですが、どうしても手元近くでは浮いてきます。なんとかボトム付近をトレースさせたくて、シボクラDR-Fにルアーチェンジします。それをしっかり潜らせたら、ロッドを水中に差し入れ、ボトムノックするように探ってみたところ、狙い通りヒット。この方法で、何とかポツポツながらヒットを続けることができました。

 昼食後は休憩棟近くが空いていたので、気分転換も兼ねてそちらに移動しました。この付近は水深が1,2mほどしかなく、まずはスプーンで探りを入れます。なんとかZIL0.6gスプーンで中層を引いて一匹はヒットしたものの、決してヒットパターンではありません。


 そこからは、午前中にヒットがあったルアーを中心に、色々なパターンを試してみます。その結果、スティルエリアT2でのマジックジャークやパペットサーフェス、シボクラDR-Fなどを使いながら、飽きない程度に釣果を確保し続けることができました。

 午後2時ごろに午後の放流のアナウンスがありました。今度はアンバー1.1gスプーンのアピールカラーからスタートします。するとこれがジャストフィットで、連続も含めてヒットが続きます。少しでも反応が落ちたと感じたら、次々とアピールカラーのローテーションで釣果をあげ続けることに成功。しかし放流から15分を過ぎたところで、パタッと反応がなくなってしまいました。なんとかアンバー0.8gで釣果を確保したものの、比較的短時間で放流効果は終了しました。

 自分の終了予定時刻も近づき、朝一に大活躍のパペットサーフェスを投入します。すると反応はあるのですが、ヒットしません。鼻先で突いたり体当たりするようなアタリだけで、フッキングしそうな感じではありませんでした。


 いよいよ終了予定時刻も近づいて、最後にもう一匹ヒットさせたくて、シボクラDR-Fにルアーチェンジ。それまでと同様にボトムノックさせながら探って、狙い通りヒット。これを最後に終了としました。

 関西では夏季に休業される管理釣り場が多い中、この時期にのみオープンされている釣り場は貴重な存在です。なんとか夏の間にもう一度は釣行しようと考えています。

 

スプーン用

RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)

クランク用

RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure スティルエリアT2 各種カラー
スティルエリア48HF
パペットサーフェス 各種カラー
シボクラMR-F
シボクラDR-F 各種カラー
アンバー1.1g 各種カラー
アンバー0.8g
ZIL0.6g
ドロップダイヤ1.8g ゴールドOR