千早川マス釣り場ルアーフライ専用区釣行(2月21日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は大阪府千早赤阪村にあります、千早川マス釣り場ルアーフライ専用区に行ってきました。
この釣り場へは2カ月前にも釣行したのですが、その際は上流側のポンドで釣りを楽しみました。今回は平日の午前中に私用で休暇を取ったため、自宅から最も近い千早川マス釣り場ルアーフライ専用区の下流側ポンドで、午後の半日を楽しむことにした訳です。

 釣行をスタートしたのは12時20分頃です。その時点で道路側には先行者がいなかったため、こちらの中央部で釣行をスタートします。水質はほぼクリアーであり、ここ数日のぽかぽか陽気もあり、中層より上のレンジに多くの魚影が確認できます。放流されているのは20~25cmクラスのニジマスばかりのようです。


 まずは1.1gスプーンの明滅カラーからスタートし、各レンジをサーチしながら、誘いも入れてみますが、反応しそうな魚の動きではありません。ナチュラルカラーを試しても反応が見られないため、0.8gスプーンにルアーチェンジしましたが、状況に変わりはありません。


 普段ならもう少し粘るところですが、この日は半日釣行のため、とりあえずスプーンでの攻略は一旦諦めて、タフコンディションに効果を発揮するカルモMR-Fにルアーチェンジします。アピールカラーからスタートしたのですが、ルアーに興味を示して追尾する気配は見せるものの、すぐに見切ってしまいます。その反応からカルモMR-Fのままで、カラーの選択次第で攻略できそうです。そこでモスペレカラーにチェンジします。これをキャストしたらリールの早巻きで一気に潜らせ、後はスローリトリーブで探ってみたところ、レギュラーサイズのニジマスがヒット。この後もモスペレカラーに次々とニジマスのヒットが続きます。その後反応が薄くなったところからは、カルモMR-Fのナチュラルカラーのカラーローテーションでヒットが続けることができました。

 その途中から雨が降り始めたのですが、それにより魚の表層への警戒心が薄れるのではと思い、パペットサーフェスにルアーチェンします。ただ思ったよりも魚の反応は良くありません。ストップ・アンド・ゴーを試してみるのですが、2キャストに一回程度は水面を割るバイトはあるものの、なかなかフッキングしてくれません。なんとか魚の活性をあげようと、短いジャーキングでホッパー気味に誘いを入れたり、細かいトゥイッチングを入れたりしてみますが、状況に大きな変化がありません。ただバイトは時々あるため、カラーローテーションしながら粘ってみます。最初はクリアー系のカラーからスタートし、オリーブイエローを試したところで、やっとバイトの瞬間にアタリが伝わってきて、パペットサーフェスでヒットに持ち込むことができました。さらにオリーブイエローで粘って、もう一匹ヒットさせることができましたが、次第に風が強くなってくると、バイト自体の数がガクッと減ってしまいました。

 バイトが水面で確認できるパペットサーフェスでの釣りは、何度やっても興奮させられるのですが、さすがにバイトがなければ、ヒットは期待できません。そのため次のパターンを試すことにしました。


 この時点では若干風雨ともに強くなってきましたが、何とか偏光レンズを通して魚の反応が確認できます。比較的手前に一定方向に定位するニジマスたちが確認できるため、マジックジャークを試すことにします。選んだのはスティルエリアT2です。これを定位する魚の後ろ側にキャストし、一気に潜らせたら、後は色々なパターンのマジックジャークを試します。最初はハイスピードで潜らせてみたのですが、魚の反応が今ひとつと感じたので、スローピッチでのマジックジャークを試してみたところ、狙い通りにヒットに持ち込めました。ただその後は風雨ともに強まり、特に向かい風だったので、顔をあげて釣りができない状況に。普段なら思い切って休憩するところなのですが、この日は短時間での勝負のため、釣りを続けます。

 天候が回復するまでマジックジャークは諦め、シボクラMR-Fにルアーチェンジします。これであれば、視覚でなくてもタックルを通して伝わってくる感触だけで状況は確認できます。まずはキャストしたら潜らせず探ってみたのですが、反応が得られません。そのため着水後に一気に潜らせてからリトリーブを開始してみたところ、反応が出始めヒットさせることに成功します。この後しばらくはシボクラMR-Fのカラーローテーションで釣果を伸ばすことができました。

 時間の経過とともに雨風ともに落ち着いてきたため、再びマジックジャークを試します。今度はスティルエリア48HFです。この時も色々なパターンを試してヒットさせることができましたが、楽しいのはゆらゆらと浮上するスティルエリア48HFにニジマスに興味を示した瞬間に、短いジャーキングで逃がしのアクションを入れて、あわてて喰ってくる魚を攻略できた時です。思わず心の中でガッツポーズを入れていました。

 そうこうしているうちに予定していた終了時刻が迫ってきました。そこでこの日釣果をあげていなかったスプーンでの攻略を試みました。0.8gスプーンで釣果を得られず、ZIL0.6gスプーンのナチュラルカラーで、カウントダウン3沈めたレンジで何とか2匹をキャッチ。

 これで終了のつもりだったのですが、なにやら表層がにぎやかになってきました。そこで再度パペットサーフェスを投入します。そのまえでは攻略に時間がかかりましたが、この時はストップ・アンド・ゴーで、立て続け2匹をキャッチでき、何とか有終の美を飾ることができ終了としました。

スプーン用

RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用・放流用

RodFNL‐T511ML
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.3号(直結)
Lure カルモMR-F 各種カラー
スティルエリアT2 各種カラー
スティルエリア48HF 各種カラー
シボクラMR‐F 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー
ZIL0.6gスプーン