フィッシングパーク高島の泉釣行(10月28日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、フィッシングパーク高島の泉に行ってきました。関西では10月下旬になっても、平年の平均気温を上回る日が続いています。実は10月上旬にも他の管理釣り場へ釣行したのですが、高水温で交通事故的な釣果しかあげることができませんでした。そのため当初の予定を変更して、フィッシングパーク高島の泉へ行くことにしました。この釣り場は湧水100%で水温が安定しており、それなりの釣果をあげることが期待できます。

 この管理釣り場は、3つのポンドで構成される西日本最大級の管理釣り場で、豊富な魚種とレギュラーサイズの大きさが魅力で、関西には数少ないクリアーウォーターの管理釣り場です。ニジマスでも釣れるのは30cmオーバーがほとんどであるため、タックルもそれなりの準備が必要です。

 さて当日は6時間の遊漁券を購入し、第3ポンドのインレット付近を目指します。いつもは3つのポンドを順番に回るのですが、週末で混雑することが予想されるため、過去の釣行で実績のある場所で粘るつもりでした。ただ狙っていた場所は、先行のグループが場所を確保されていたため、インレットから少し離れた場所をこの日の釣り座と定めます。
まずは目視で状況を確認してみると、それなりに魚影は濃く、ほとんどが表層から中層を泳いでいます。これらの魚を攻略することが、安定した釣果をあげるポイントのようです。


 まず朝の活性の高い時間帯に、ニジマス以外の魚種をミノーで攻略しようと考え、パニッシュエリア70Fからスタートします。まずはジャーキングやトゥイッチングなど色々なアクションを試していると、細かいトゥイッチング直後のポーズを入れた瞬間にヒット。ただランディング直前に痛恨のオートリリース。2匹目も同様にヒットさせたのですが、やはりオートリリース。どうもルアーの動きに喰いそこなっているようです。そこでロッドでのアクションは入れず、ストップ・アンド・ゴーを試したところ、三度のヒットで無事ランディングできたのは、レギュラーサーズのニジマスでした。この後もヒットしたのはニジマスだけで、残念ながらそれ以外の魚種を釣ることはできませんでした。

 各種ミノーへの反応もなくなってきたところで、スプーンにチェンジします。まずは比較的手前の魚を攻略しようと、軽めのアンバー0.8gスプーンの明滅カラーからスタートしたのですが、なかなか反応が得られません。カラーローテーションしていて、ストライプグローでヒットはあったものの、その後が続きません。しばらくはスプーンでの釣果にこだわり、重めのスプーンで池の中央付近も探ってみたりもしたのですが、時よりアタリがあるだけでヒットのない時間が過ぎていきます。

 ただ多くの魚たちが表層を意識しているのは間違いなさそうなので、トップウォータプラグのパペットサーフェスにルアーチェンジします。状況からパペットサーフェスを使えば、簡単に釣れるのではと考えていたのですが、そううまくはいきません。今までに実績のあるストップ・アンド・ゴーから試すのですが、数投に一回アタックが見られるものの、ヒットには至りません。色々と試してみたところ、ロッドティップで細かいアクションを入れながら、喰わせのためのストップアクションを入れるのが最も効果的で、これに気づいてからはパペットサーフェスのカラーローテーションで順調に釣果をあげることができました。

 しばらくしてから放流が始まりました。ただ放流場所は離れています。そのためドロップダイア3gのアカキンを遠投してみますが、なかなか反応が得られません。しばらくしてヒットはしたものの、痛恨のバラシ。時間の経過とともに放流魚も散らばったと思われたので、スプーンをドロップダイア1.8gスプーンのゴールドORにチェンジ。表層のファストリトリーブで一匹はキャッチできたものの、この時の放流でのヒットはこれだけでした。

 この後、放流魚が落ち着いたところで、カルモMR-Fにルアーチェンジ。カラーは活性の残っている放流魚を狙ってチクコウオレンジを選択しました。この瞬間はこれがヒットパターンで、反応が悪いと感じたらカラーローテーションして釣果をのばします。ただカルモMR-Fのパターンはそれほど長くは続きませんでした。

 ただ表層付近に魚がいることは間違いないので、続いてスティルエリアT2にルアーチェンジします。この時も最初はパターンが掴めなかったのですが、リール一回転で止め、表層付近まで浮かせてリール一回転して潜らすという、マジックジャークが効果的であることがわかってからは、順調にヒットがつづきましたが、再び放流が始まりました。

 再びドロップダイア3gスプーンのアカキンを投げまくりますが、まったくヒットしてくれません。そこでルアーをエッセンシャル1.9gスプーンのミナギリゴールドにチェンジ。やっと一匹キャッチできたものの、この放流でもスプーンでの釣果はこれのみでした。

 その後はこの日まだ出番のなかったシボクラMR-Fにルアーチェンジ。アピールカラーからローテーションしながら探っていきます。潜り過ぎないようにリトリーブスピードを調整しながら探っていきます。するとチクコウブラウンに好反応で、この一種で3匹をキャッチできたものの、それ以外のカラーには無反応という偏った釣果でした。

 その後、スプーンでの釣果が欲しくて、色々試したのですがうまくいきません。そのためスティルエリアT2のマジックジャークに戻して釣果をあげ、午後1時前に終了としました。

 この日はそれなりの釣果をあげることができたものの、スプーンでの釣果が少なかったことが残念です。季節を替えての釣行では、スプーン中心に楽しめたらと、期待しています。

 

スプーン用

RodFNL-T511ML-F
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure ドロップダイア1.8g ゴールドOR
エッセンシャル1.9g ミナギリゴールド
アンバー0.8g ストライプグロー
カルモ MR-F 各種カラー
シボクラMR-F チクコウブラウン
スティルエリアT2 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー
パニッシュエリア70F