フィッシングサンクチュアリ第3ポンド釣行(6月24日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は三重県いなべ市にあります、フィッシングサンクチュアリに行ってきました。この釣り場にはルアーフィッシングが楽しめる三つのポンドがあるのですが、その中でも5月下旬から9月末までの期間限定で営業される第3ポンドに釣行しました。

 午前7時半に管理棟で遊漁券を購入し、車で5分ほどの所にある第3ポンドに向かいます。駐車後にポンドに向かうと、先に入場した方は比較的水深の深い、養魚池側に入られています。私は混んだ場所を嫌って、休憩棟近くの遊歩道側を釣り座と定めます。まずはポンド状況を確認したところ、水質はスーパークリアーで、私のいる付近は深いところで1m超といった感じ。放流魚は25cmクラスのニジマスが中心で、良型もチラホラといった感じですが、とにかく魚のストックが半端なく多い。これだけいれば簡単に楽しめそうですが、過去の釣行でも苦戦したことがあり、それなりのテクニックが求められます。それが第3ポンドの楽しさとも言えます。魚たちは中層から表層にかけて活発に動いており、活性は高そうです。


 最初はアンバー1.1gスプーンのアピールカラーからスタートして、実際の状況を確認しようとしましたが、これがうまくいきません。スプーンに反応する魚はいるのですが、他の魚が邪魔になってアタックしてくれそうにありません。カラーローテーションしながら各レンジを探ってみましたが、状況に変化はなく、スプーンでの攻略はいったん諦めます。


 続いて試したのは、パペットサーフェスです。表層には多くの魚がいるので、表層専用プラグが活躍してくれるはずだったのですが、パターンがつかむまでにちょっと苦戦しました。最近ではストップ・アンド・ゴーか、表層を引き波立てながらのスローリトリーブがヒットパターンだったのですが、これがいずれも通用しません。そこで色々と試してみたところ、落水した昆虫をイメージさせるようにシェイキングさせながらスローリトリーブして魚たちを誘った後にポーズを入れ、食わせのタイミングを入れます。そこで反応がなければ再びシェイキングといった感じです。この方法でやっとレギュラーサイズのニジマスがヒット。

 その後も同様の方法で、レギュラーサーズのニジマスのヒットが続きます。なんとか最初のヒットパターンが見つかって一安心だったのですが、40分ほどで釣れるスパンが長くなってきました。そこで次のヒットパターンを探すために、ルアーチェンジします。

 チョイスしたのはスティルエリアT2です。いつもならパターンさせつかめば、マジックジャークでヒット量産といくところなのですが、この日はそう簡単にはいきません。クリアーな水質のため、魚の反応を見ながら、ジャーキングのタイミングを入れます。具体的にはスティルエリアT2に興味を示したニジマスを発見したら、素早くショートピッチのジャークを入れ止めます。これを繰り返していると、時より猛然とスティルエリアT2にアタックしてくる個体がヒットするといった感じです。この方法で数匹をヒットさせたところで、午前中の放流開始のアナウンスがありました。

 放流直後は1.8gスプーンのアピールカラーからスタートしたのですが、このパターンが通用しませんでした。いつもなら表層のファストリトリーブで放流魚に対応していたのですが、なかなかヒットしてくれません。アンバー1.1gスプーンにチェンジし、何とか放流魚をキャッチできたものの、その後は放流前の状況に戻ってしまいました。

 そこでルアーをカルモMR-Fにチェンジします。いつもなら一気に潜らすところですが、私のいる付近は水深も浅く、魚たちは中層より浅いレンジにいるため、あまり潜らせずに魚たちが反応するレンジを探っていきます。そのためヒットゾーンは一定ではないのですが、中層付近の魚が反応し、ポツポツですが釣果を伸ばすことができました。ただヒットパターンという程ではありません。

 そこで放流前に好評だったスティルエリアT2に戻します。カラーローテーションしながら、先ほどと同様にヒットを続けますが、ただこれもヒットパターンという感じでもなく、反応が薄くなったと感じたら、カルモMR-Fに戻すといった感じの繰り返しで、何とか釣果を伸ばしました。

 このパターンにも限界を感じたところで、シボクラMR-Fにルアーチェンします。こちらも深く潜らせるよりも、着水直後からスローリトリーブで中層を探ってみたところ、一投目に40cmクラスの良型がヒット。その後もカラーローテーションしながら、シボクラMR-Fで釣果を伸ばすことができました。

 昼食後はスプーンでの釣果が欲しくて、アンバー0.8gスプーンのナチュラルカラーを試したところ、表層でのヒットが続きます。前回からサイトスペシャル5´11ロッドを利用していますが、軽量スプーンもストレスなく飛ばせます。カラーローテーションしてヒットを続けていたのですが、なぜか15分ほどで、急に反応がなくなってしまいました。

 ここからはしばらくヒットパターンを探しながら、カルモMR-FやシボクラMR-Fでポツポツと釣果をあげた後、午前中のヒットパターンであるパペットサーフェスにルアーチェンジし、午前中と同様に探ってみたところ、再びヒットが続きました。

 午後2時を回ったところで、午後の放流が行われました。今度はアンバー0.8gスプーンからスタートします。アピールカラーで表層付近をスローリトリーブしたところ、早速ヒット。ここからしばらくはアンバー0.8gスプーンのカラーローテーションで放流魚でのヒットが続きます。

 放流効果が薄れてからはカルモMR-FやスティルエリアT2などで、ポツポツながらヒットを続け、終了予定時刻が近づいてきたので、最後はこの日一番のヒットパターンであるパペットサーファスにルアーチェンジ。放流効果が残っていたのか、最後の20分はパペットサーフェスでヒットを続け、連続ヒットが途絶えたところで終了としました。

 この日はパペットサーフェスでの釣果を中心に、大きな苦戦することもなく時間を過ごすことができました。ただ魚のストック量を見ていると、もっと釣れたのではという気になってきます。そのため8月には再釣行してみようかと思案中です。

 

スプーン用

RodFNL-T511ML-F
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure アンバー1.1g 各種カラー
アンバー0.8g 各種カラー
カルモ MR-F 各種カラー
シボクラMR-F 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー
スティルエリアT2 各種カラー