醒井養鱒場ルアー釣り場釣行(6月16日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県米原市にあります、醒井養鱒場ルアー釣り場に行ってきました。ここは大会なども頻繁に行われる釣り場で、放流魚は25cmクラスのニジマスが中心ですが、そのストック量は関西の管理釣り場の中でもトップクラス。水質もクリアーなためサイトフィッシングも楽しめます。

 さて釣行当日は平日だったため、午前9時に遊漁券を購入。9時10分ごろにスタッフの方に促されて釣り場に入場します。最初はポンド西側の桟橋からスタートします。多くの方はアウトレット付近に固めっておられますが、私は離れて桟橋中央部分を最初の釣り座と定めます。

 まず魚の状況を確認すると、各レンジにまんべんなく魚は散らばっています。まずはどのレンジの魚がルアーに反応がよいのか知るために、アンバー1.1gスプーンで各レンジを探ってみます。最初は高活性な残存鱒に期待してフルピンクを選択しますが、反応がないので明滅カラーにチェンジ。カウントダウン3ほど沈めたところでこの日の一匹目のレギュラーサイズのニジマスがヒット。

 ここからは連続ヒットを含めて、アンバー1.1gスプーンのカラーローテーションに続々とヒットが続きます。最初は明滅カラーでヒットを続け、反応が落ちたと感じたらナチュラルカラーにローテーションしていきます。

 この日はサイトスペシャル5´11のロッドを、スプーン用に利用しましたが、その感度の良さは特筆すべきです。エステルラインとの組み合わせもよく、小さなアタリも明確に伝わってきます。さらにセパレートグリップですが、適度なボリュームもあるため、あまり極端なアワセを入れなくても、その瞬間に強く握るだけで、フッキングしてくれます。


 その後もアンバー1.1gスプーンで釣果をあげ続けたのですが、さすがに1時間を過ぎたところで反応が悪くなってきました。そのままマイクロスプーンにチェンジする選択肢もあったのですが、それよりも表層を意識した活性の高そうなニジマスが気になります。そこでルアーを表層専用のパペットサーフェスにチェンジ。色々と試したところ、一番好反応なのはストップ・アンド・ゴーでした。とにかく着水直後から、次々にパペットサーフェスにニジマスたちが水面を割ってアタックしてきます。すべてがフッキングするわけでもありませんが、それでも次々とパペットサーフェスにレギュラーサイズのニジマスがヒットしてきます。中には40cmクラスのものも含まれていました。

 そして同色に少しでも反応が落ちたと感じたら、すぐにカラーローテーションしながらヒットを続けます。こちらも30分ほど経ったところから、アタックはあるもののフッキング率が下がり、ヒットしてもフックオフする確率が高くなってきました。

 パペットサーフェスでの攻略にひと段落したところで、次に試したのが、スティルエリアT2でのマジックジャークです。最初は魚の反応を視覚で確認しながら、リーリングのスピードとポーズを入れるタイミングを微調整し、最も反応が良さそうなパターンを見つけます。言葉では表現しにくいのですが、この日は少し長めにポーズを入れるのが良かったようです。スティルエリアT2でのヒットパターンを見つけ、アルビノパール一色でヒットを続け、反応が悪くなったところで、早めの昼食休憩としました。

 昼食後も、しばらくはスティルエリアT2のマジックジャークでヒットを続けます。カラーローテーションしながら、釣果を伸ばし続けることができました。途中にパターンの微調整も行いましたが、次第に釣れるスパンが長くなってきたので、次のヒットパターンを探します。

 次に試したのが、タフコン専用クランクのカルモMR-Fです。こちらを着水後に一気に潜らせたら、そのままスローリトリーブするのがヒットパターンとなるはずだったのですが、何かが違います。ヒットはするのですが続きません。

 実はこの日は雨が降ったり晴れたりと目まぐるしく天候が変わったのですが、その頃には初夏の強い日差しが水面を差し、気が付いたらニジマスたちが私の前から姿を消していました。そこで少しでも木陰のある場所が有利と考え、岸側に移動することにします。


 そこには思い通りたくさんの魚が、岸際の日陰の中層レンジに定位しています。そこでこれらの反応を見ようと、シボクラMR-Fにルアーチェンジします。カラーはナチュラルカラーです。これで潜水深度を変えながら探ってみます。最大深度まで潜らせてみたところ、下から喰いあげてきたニジマスがヒット。さらに同様にヒットが続く様子から見て、深いレンジの魚が反応良さそうです。

 さらにアンバー1.1gスプーンをボトムまで沈めて、巻き上げを試したところ、やはり深いレンジでヒットします。活性の高い魚は、日中の日差しを嫌って深いレンジに沈んだとみて間違いなさそうです。

 そこで選択したのが、シボクラDR-Fでした。これをフルキャストしたら、リーリングで一気に潜らせ、後はスローリトリーブするだけで、次々とニジマスがヒットしてきます。比較的距離があって目視できないニジマスもヒットしますが、手元の見えている魚も、シボクラDR-Fに突然スイッチが入ってくることがあるので、最後まで気が抜けません。さすがにシボクラ効果は絶大です。

 そのまま1時間以上はシボクラDR―Fで釣れ続けました。まだまだ釣れ続けそうな予感もあったのですが、終了予定時刻が近づいてきたので、最後に再びパペットサーフェスでトップの釣りを楽しもうとルアーチェンジ。ただアタックはしてくるのですが、なかなかフッキングしてくれません。そしてフッキングしたとしても、食いが浅いためなのか、ネットイン直前にバレてしまいます。結局最後のパペットサーフェスでは3本ヒットさせながら、1本もキャッチできず、予定時刻を過ぎたため終了としました。


 この日は目まぐるしく変わる天候に合わせて対応することで、相当数のレギュラーサイズや40cmクラスのニジマスをヒットさせ、大満足の釣行となりました。

 

スプーン用

RodFNL-T511ML-F
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure アンバー1.1g 各種カラー
カルモ MR-F 各種カラー
シボクラMR-F 各種カラー
シボクラDR-F 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー
スティルエリアT2 各種カラー