リバーランズ角川釣行(4月8日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、リバーランズ角川に行ってきました。この釣り場はオートキャンプに併設された管理釣り場で、30cmまでのニジマスが放流されています。アクセスは決して良いとは言えませんが、尾鰭の回復したコンディション抜群のニジマスたちとのやり取りは、いつも楽しみです。


当日はキャンプ場利用者とともに午前9時に入場します。この日は天気予報に裏切られ、入場前から雨が降り出しました。受付を済ませポンドに向かったところ、過去の釣行でも実績の高い岬付近が確保できたため、そこで実釣を開始します。水質はマッディで、表層には魚の気配は感じられません。

 受付時の情報では、前日に放流は行われたとのことであり、まずはその放流魚を狙うために、新しく入手したドロップダイア1.8gスプーンのゴールドオレンジをチョイス。まずはカウントダウン2沈めて、早めのリトリーブを始めた途端、一投目からヒット。ネットインできたのはレギュラーサーズのニジマスです。2投目も同様に探って続けてヒット。その後も5投連続でネットイン。まるで放流直後のようにヒットが続きます。ドロップダイアスプーン表面のダイアカットが、放流魚や高活性魚には効くだろうとの確信はあったのですが、まさにその通りでした。

 その後もゴールドオレンジカラー一色で、軽く10匹以上をヒットさせることに成功。ただ次第にヒットの間隔が空き始めたため、シルバーBKにカラーチェンジ。数匹のニジマスをキャッチできたのですが、釣行開始から45分を経過して、スプーンに反応しなくなってしまいました。冷たい雨が影響しているのかもしれません。他のスプーンも試したのですが、いったんスプーンでの攻略は諦めます。

 続いて試したのは、タフコン専用クランクベイトのカルモMR-Fのエナジレッドカラーです。これを最大深度まで潜らせ探ってみたところ、数投目にヒット。さらに一匹追加した後、カラーローテーションしてみますが、そこから反応がなくなってしまいました。粘っても状況が好転しそうにありません。

 魚が沈んだと判断して、シボクラMR-Fにルアーチェンジします。カルモMR-Fの最大潜行深度1mに対し、シボクラMR-Fの最大潜行深度は1.5mであるため、より下のレンジが探れます。使い方は着水後に一気に潜らせたら、後はスローリトリーブするだけです。これがこの時のヒットパターンで、ヒットが復活しました。一時の不調がウソのように、シボクラMR-Fにニジマスたちが続々とアタックしてきます。そのファイトは激しく、何度もジャンプして逃れようとするため、ロッドを下げて対応しますが、それでも時よりフックオフするのは仕方ありません。一時間ほどはシボクラMR-Fで釣果を伸ばすことに成功しました。

 早めの昼食を済ませた後、いったん同じ場所に戻ります。その付近は水深2.5mなので、シボクラMR-FやDR-Fを使えば、まだまだ釣果を伸ばせる予感はありました。ただスプーンでの釣果をあげたくて、アンバー1.1gスプーンにルアーチェンジします。これで各レンジを探ってみますが、反応がありません。そこで、若干水深が浅い場所に移動して、アンバー1.1gスプーンで各レンジを刻みながら探ってみたところ、カウントダウン5で午後の一匹目がヒット。そこからはアンバー1.1gのカラーローテーションで、ポツポツですが釣果を伸ばすことができました。

 30分ほどアンバー1.1gスプーンでヒットを続けていたのですが、ポンド奥のシャローエリアに、表層とは言えないまでも、目視で確認できる魚影が多数発見できました。ただしその頃には雨に強風も加わり、特にその場所では向かい風になるため、キャストにも苦労しそう。それでも多数の魚影を見逃すわけにはいきません。


 スティルエリアT2のマジックジャークを試してみます。キャストしたら、リールを三分の一から二分の一回転させ、止めてポーズを入れ、またリールを巻くのを繰り返します。デジ巻きに近い要領です。この時はこれがヒットパターンで、ニジマスのヒットが続きます。

 しばらくはスティルエリアT2のカラーローテーションで釣れ続けたのですが、少し離れたところで、ライズリングが頻繁に起きているのを発見しました。向かい風でも何とかルアーが届きそうだったので、少し移動します。チョイスしたのはトップウォータープラグのパペットサーフェスです。これを極力風の影響を受けないようにサイドスローでキャストし、ライズリングが見られた先まで飛ばします。着水後はしばらくポーズを入れた後、リール一回転とポーズを繰り返すように探ってみたところ、狙い通り表層を割ってニジマスがヒット。魚がアタックする瞬間が視覚で楽しめる、パペットサーフェスの釣りはこのところ病みつきになっています。この後も散発ながら起きるライズを狙って、パペットサーフェスのカラーローテーションで、数匹のニジマスの釣果を追加できました。

 さすがにこの日のコンディションで、表層の釣りは長続きしません。15分ほどで反応がなくなってしまいました。この時点で午後1時半を回ったところでしたが、体感温度が午前中よりも下がってきたようです。天気予報を信じ防寒対策はそれほどしていなかったため、魚以上にこちらの活性が下がってきました。同時に魚の活性も下降気味。なんとかカルモMR-FやシボクラMR-Fで釣果をあげたものの、雨にかわって冷たいアラレが降り出し、集中力も完全に切れてしまったため、予定時刻より早めに終了としました。

 天候に悩ませられながら、状況に合わせた攻略法を見つけることができ、あまり途切れることもなく、最後まで釣果を伸ばすことができ、満足のいく釣行でした。それとポンドそばの満開の紅枝垂桜が、釣果と同じぐらい見事だったことを申し添えておきます。

 

スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure ドロップダイア1.8g 各種カラー
アンバー1.1g 各種カラー
カルモ MR-F 各種カラー
シボクラMR-F 各種カラー
スティルエリアT2 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー