醒井養鱒場ルアー釣り場(3月4日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県米原市にあります、醒井養鱒場ルアー釣り場に行ってきました。この釣り場の放流魚はほぼニジマスで、サイズは25cm前後が中心。ただ養魚場の管理釣り場ということもあるのか、放流量が豊富で、頻繁に大会にも利用されており、数釣りが可能な釣り場です。また水質もクリアーで魚の反応がよくわかるため、もう少し家から近ければ頻繁に通いたい釣り場といえます。

 さて当日は土曜日ということもあってか、営業開始40分以上前に到着したにもかかわらず、すでに入場待ちの行列ができていました。


 遊漁券購入後はポンド西側の桟橋に向かいます。以前の釣行で気になっていた場所は、先行者で入れなかったものの、何とか釣り座を確保します。まず観察してみると、表層には魚影はなく、中層からボトム付近に沈んでいるようです。そこでエッセンシャル1.6gスプーンのアピールカラーで、カウントダウンしながら中層より下のレンジ中心に探ってみますが、反応がないため、明滅カラーからナチュラルカラーとローテーションしながら探ってみます。そしてアンバー1.1gスプーンのナチュラルカラーで、レギュラーサイズのニジマスがヒットしたものの、交通事故的な印象で、後が続きそうにありません。


 色々試そうとしているところに放流が始まりました。すぐにルアーをエッセンシャル1.9gスプーンの蛍光ピンクにチェンジ。表層のファストリトリーブを試したところ、反応がないためカウント3ほど沈めたところ、すぐにヒット。続けて2匹ヒットさせたところで、反応が薄くなったと感じたので、オレキンカラーにチュンジ。その後しばらくはエッセンシャル1.9gスプーンのカラーローテーションで釣果を稼げたのですが、すぐにナチュラルカラーにも反応してくれなくなってしまいました。魚がスローダウンした印象だったので、アンバー1.1gスプーンのアピールカラーにチェンジ。さらに2匹の釣果をあげたものの、その後はスプーンには全く反応しなくなってしまいました。

 しばらくは色々試してみるのですが、アタリ一つない状況が続きます。唯一反応があったのは、シボクラDR-Fです。普通に巻くだけも良いのでしょうが、桟橋からの釣りであるため、どうしても手元では浮き上がってしまい、足元が竿抜けポイントになってしまいます。そこでシボクラDR-Fをキャストしたら、ロッドを水中に突っ込み、足元付近の魚にもアピールしてみます。この方法が正解で、途切れていたヒットが復活しました。ただロッドを水中に差し込んでいるので、アタリがわかりにくく、ロッドでアワセも入れられないのが難点です。そこでアタリはロッドティップの動きで確認します。少しでもアタリがでたと感じたら、巻き合わせでフッキングに持ち込みます。ただ通常の使い方に比べると、フッキングが甘いのか、バラシが多いのは仕方ないところなのでしょう。しばらくはシボクラDR-Fのカラーローテーションで釣果をあげていたのですが、ちょっと反応が悪くなったところで、昼休憩としました。

 昼食後も同じ場所での攻略を試みます。最初はシボクラDR-Fで探ってみますが、昼前のような反応がありません。どうも横の動きには警戒心が強くなったのかもしれません。そこで縦の動きで攻略しようと、選んだのはスティルエリアチューンで、マジックジャークで探ってみたところ、何とか一匹はキャッチできたものの、その後が続きません。その後は色々試して、次のヒットパターンを探そうとしたのですが、それがなかなか見つかりません。そうこうしていると、対岸の方が移動されたようなので、気分を変えるためにそちらに移動しました。

 移動後はすぐにシボクラDR-Fで一匹をキャッチできたものの、その後が続きませんでした。この日はスプーンでの釣果が少ないので、なんとかヒットパターンを見つけようと、いろんなことを試したのですが、結局最後まで放流直後以外でのスプーンでのヒットパターンは見つかりませんでした。

 なかなかうまくいかない中で、スティルエリアT2を試していないことに気づきました。そこで早速ルアーチェンジします。探り方はマジックジャークですが、魚のレンジがボトム付近であるため、ロッドを水中に突っ込んでのマジックジャークです。そして色々試した結果のヒットパターンは、早めのデジ巻きの要領でマジックジャークを行う方法です。ここからは連続ヒットもあり、スティルエリアT2に、次々とニジマスがヒットしてきます。ただ30分程で、反応がなくなってしまいました。

 その後は、色々試してみたのですがうまくいかず、シボクラDR-Fに戻すと、ヒットするといった感じです。ただクランクは使い過ぎるとスレルのも早いので、午後は時々シボクラDR-Fを投入して、釣果をあげるといった感じでした。

 そうやっているうちに、予定していた終了時刻が近づいてきましたが、その頃になって魚が少し浮いてきたようです。そこで表層攻略用のパペットサーフェスにルアーチェンジ。ストップ・アンド・ゴーで探ってみると、時よりアタックはしてくるのですが、フッキングしません。見ていると、いつもはストップしてポーズを入れる時にヒットするのですが、その時はパペットサーフェスの後ろから追尾してきたニジマスが、ストップした瞬間見切ってしまう様子が見られました。そこでパペットサーフェスをキャストしたら、ロッドを立て気味にし、わざと引き波が立つように、止めずにリトリーブしてみたところ、狙い通りにニジマスをヒットさせることができました。これがこの時の正解で、さらにもう一匹釣果を追加して、この日は終了としました。

 

スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

放流用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.3号(直結)
Lure エッセンシャル1.9g 各種カラー
アンバー1.1g 各種カラー
シボクラDR-F 各種カラー
スティルエリアチューン
スティルエリアT2 各種カラー
パペットサーフェス