なごみの湖湯船森林公園ライトエリア(12月29日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は令和4年の釣り納めに、ホームグラウンドにしている釣り場の一つである、なごみの湖湯船森林公園フィッシングエリアのライトエリアへ行ってきました。
 この釣り場は和束川の本流を利用し、左岸からのみ釣りが可能な第1エリアと、両岸から釣りの可能な第2エリアから構成されています。本流とは言え、さほど強い流れがあるわけでもなく、ポンドタイプの釣り場と同様に考えて準備します。放流されているのは25cm前後のニジマスが中心ですが、釣行当日よりサクラマスも放流されるとのこと。遊漁券購入後に、下流側に当たります第1エリアに向かいます。

 まずはこの時期に魚が溜まる比較的水深のある中央部分を狙える場所を、最初の釣り座と定めます。最初に選択したのは1.4gスプーンです。これでこの日の状況を探ってみたのですが、全く反応が得られません。マネージャーからの情報では、水温は3度との事。冷水に強いトラウトも、積極的にルアーを追ってくる状況でなさそうです。そのためセオリー的にはボトムを狙いたいのですが、どうしても底に沈殿した枯葉に針掛かりして、うまくいきません。


 それでもルアーをボトムノックスイマーエリアにチェンジし、沈殿したら枯葉の少ない場所を狙って、ボトムバンプさせながら探っていくと、何とか最初のニジマスがヒット。
やはりボトム狙いが正解なのですが、沈殿物が邪魔になってイライラも募ります。それでも何とか2匹目をキャッチしたのですが、後が続きそうにないため、マクロスプーンにチェンジして、ボトムのちょっと上のレンジを探ってみますが、反応が得られず我慢の釣りを続けます。

 色々と試してみたところ、スティルエリアT2にヒットしたのですが、ネットイン直前に2本連続でオートリリース。おそらく魚たちはスティルに興味あるものの、T2の浮き上がりスピードにフッキングのタイミングがずれていると判断。ルアーを従来のスティルエリアチューンにチェンジして、同様にマジックジャークで探ってみたところ、狙い通りに見事にフッキングさせることに成功。2匹のニジマスをキャッチすることができました。ただそれまでにT2を使い過ぎたのか、すぐに反応が悪くなってしまいました。

 その後もルアーチェンジしながらヒットパターンを探していると、アンバー1.1gで1匹キャッチした後に試したカルモMR-Fに好反応でした。もともと河川を利用したエリアであり、水深は一定ではないものの、それほど深くもありません。そのためカルモMR-Fの最大潜行深度でも、ボトム付近を狙うことが可能です。

 その後も粘って釣果を伸ばしたところで、午前10時を回り放流が行われました。そこでこのところ放流時に活躍してくれている、ZIL1.8gスプーンにルアーチェンジ。カラーはアカキンからスタートします。セオリー通り表層のファストリトリーブに、次々と放流魚がヒットしてきます。

 少しでも反応が悪いと感じたら、カラーローテーションして探っていきます。アピールカラーから明滅カラーへとローテーションすることで釣果を上げ、続いてアンバー1.1gでも釣果を伸ばしたのですが、さすがに放流から1時間を過ぎるとその効果もなくなってきました。

 そのため放流前に好反応だったカルモMR-Fに戻します。そのナチュラルカラーに好反応で、放流直後ほどではないものの、釣果を伸ばすことができました。

 早めの昼食後は上流側の第2エリアへ向かったのですが、その手前の水深30cmほどのところに、10匹程度のニジマスが溜まっているのを発見。そこでパペットサーフェスを試してみたところ、狙い通りでアタックしてきます。なんとか3匹のニジマスをヒットさせたところで、第2エリアへ移動しました。

ただ、よさそうな場所には先行者が楽しまれています。人のいないところは水深がなく、魚影も見当たりません。数種類のルアーを試してみたのですが、苦戦するのが明らかだったので、再度第1エリアに戻ることにしました。


 最初に私のいた場所には他の方がいたため、一番上流側で釣りを再開します。最初は放流に含まれていたサクラマスをミノーで狙って、色々なルアーやアクションを試していたところで、表層をしきりに動き回っている一匹を発見。ミノーには反応しないので、急いてルアーをパペットサーフェスにチェンジします。ストロークアクションで誘ってみたところ、ポーズを入れた瞬間に水面を割って見事にヒットしました。狙い通りにヒットに持ち込んだ一匹は格別です。


 その後も何度かサクラマスを狙ってみたのですが、残念ながら顔を見ることはできませんでした。ところが午後のヒットパターンは、スティルエリアT2でした。午前中はマジックジャークを試したのですが、今度は色々と試したところ、デジ巻きに好反応であることを発見。しばらくはスティルエリアT2のカラーローテーションで、順調に釣果を上げ続けました。そしてスティルエリアT2に反応が悪くなったところで、スティルエリアチューンのマジックジャークでも釣果を伸ばすことに成功しました。

 その後もカルモMR-Fやプリリーで釣果を上げたのですが、午後3時を回り、そろそろ終わりにしようかと思っていたら、マネージャーがペレットを撒き始めました。


 するとしばらくして、魚たちの活性が上がり、エリア内を固まって泳ぎだしました。まるで放流直後のようにです。そこでルアーをZIL1.4gスプーンのアカキンにチェンジ。群れより若干上のレンジに通してみると、ここから3匹連続でキャッチすることに成功。


 予定終了時間を過ぎ次の一投でヒットがなかったため、終了にしようと思ったのですが、別のタックルにスティルエリアT2のブラックテールシャッドがそのままになっていました。そこで再びデジ巻きで誘ってみたら、これにも好反応で、連続ではないものの5匹をキャッチすることに成功。まだカラーチェンジすることで、釣れ続きそうな予感もあったのですが、予定時間を過ぎていたため、これで終了としました。

 今回はトップからボトムまで、状況に合わせてルアーを使いこなすことで、釣果を上げることができ、釣り納めにふさわしい一日を送ることができました。

 

スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.25号(直結)

放流用 クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelリールS社1000番
Lineナイロン2lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.3号(直結)
Lure ZIL1.8g 各種カラー
ZIL1.4g アカキン
アンバー1.1g 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー
プリリー
スティルエリアチューン
スティルエリアT2 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー
ボトムノックスイマーエリア