リバーランズ角川釣行(9月23日)

成吉 弘幸

奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、リバーランズ角川ルアー・フライ池へ行ってきました。ここはキャンプ場に併設されたポンドタイプの管理釣り場です。7~8月の高水温期は休業されていましたが、9月23日が再オープンとのことで、早速お邪魔してみました。

 この日は台風15号の影響で前日より雨が降り続いていましたが、風の心配はなさそうです。通常の管理釣り場であれば、スプーン用タックルとしてエステル0.3号ラインで対応するのですが、この釣り場のレギュラーサイズは確実に30cmUPクラスのニジマスです。さらにコンディションも良く走るので、エステルライン0.4号ラインを準備しました。

 さて営業開始の午前9時前に入場でき、今までも実績のある岬付近をこの日の釣り座と定めます。開始前に状況を確認したところ、水質は笹濁りながら表層に魚がいれば確認できる程度です。ただ見た限り魚影は見えません。まだトラウトにとって適水温とは言えないこの時期は、深場の比較的水温の低い場所にいるのではと予想。最初に選んだのはエッセンシャル1.6gスプーンで、カラーは視認性と放流魚対応のためにフルピンクを選択。これをポンド中央部にキャストし、ボトムまで沈め、深いレンジから探り始めます。すると一投目からアタリはあったのですが、それはピックアップ寸前の駆け上がり付近です。


 2投目も同様に探ってみたところ、駆け上がり付近でファーストヒットです。サイズ以上のファイトを楽しませてくれネットインできたのは、この釣り場のレギュラーサイズである30cm超のニジマスでした。

 ここからエッセンシャル1.6gスプーンのアピールカラーでヒットを続きます。ただ予想とは異なりニジマスたちは深場にはいないようです。この日は悪天候のため、他のアングラーも少なかったので、色々な方向にキャストしてみたのですが、アタリやヒットするのは駆け上がりやシャロー付近であり、そこに放流魚が溜まって、散らばっていない印象でした。

 とにかくスタートから1時間弱は、エッセンシャル1.6gスプーンのカラーローテーションで釣れ続けていたのですが、最初に比べると魚が表層に浮いてきたようです。そこでこれらの魚を攻略しようと、ルアーを表層攻略用のパペットサーフェスにチェンジ。これをキャストしたら、長めのポーズを入れ、後はストップ・アンド・ゴーで様子をみます。すると、それほど頻繁にではないものの、ポーズを入れたところで、パペットサーフェスにニジマスがアタックしてきます。そして次々とフッキングします。その瞬間が目視できるパペットサーフェスは、毎度のことながら興奮します。

 こうやってヒットを続けていたのですが、30分を過ぎたところから、パペットサーフェスをカラーチェンジしても、反応が薄くなってきました。ただ薄っすらですが、まだ表層付近に魚影は確認できます。そこで続いて投入したのが、スティルエリアT2です。これを使いマジックジャークで誘ってみます。潜らせる深さと、浮かせる時間を色々と調整してみたところ、ハイギアリール一回転潜らせたら、3秒間浮かせるといったピッチにこの日一番の好反応で、連続でレギュラーサイズのニジマスがヒットします。

 それで反応が薄くなりカラーチェンジしたところ、再び連続してヒットします。2色でかなりの数をヒットさせたのですが、手持ちのスティルエリアT2は2色しかないので後が続きません。しばらく従来のスティル・エリアチューンも試したのですが、残念ながらヒットに持ち込むことはできませんでした。この日のような高活性時には、軽量化で浮上速度の速いスティルエリアT2が、魚たちには好評だったようです。


 その後は魚が若干沈んだように感じました。再びスプーンでの攻略を試します。重めのスプーンから試すことも考えたのですが、少しスローな動きに反応がよさそうに感じたので、アンバー0.8gスプーンにチェンジします。明滅カラーから探ってみます。カウント4沈めて、後はスローリトリーブで探ってみたところ、スティルエリアT2ほどの爆発力はありませんが、確実にヒットに持ち込むことができます。

 そのまま15分ほどヒットを続けていたのですが、ジャンプされてのバラシが続いてしまいました。とにかくこの釣り場の魚のファイトは半端なく激しく、よくジャンプします。ロッドを下げて対応していたのですが、ジャンプでのバラシが続くと、気分的にも落ち込みます。そこで気分転換に早めの昼食としました。


 休憩後も30分ほどはアンバー0.8gのカラーローテーションで釣果を伸ばしていたのですが、わずかですが反応が落ちてきたようなので、カルモMR-Fにチェンジしました。こちらは着水後に一気にリール2回転潜らせたら、後はスローリトリーブです。これにも好反応で、カルモMR-Fのカラーローテーションで、しばらくはヒットが続きました。

 そしてカルモMR-Fのカラーローテーションに、反応が落ちたと感じたところで、ルアーをシボクラMR-Fのデッドリーピンクにチェンジします。早速一匹ヒットさせたのですが、なぜか後が続きません。カラーチェンジしても状況に変化はありません。色々試しても反応なく、カルモMR-Fに戻すと、辛うじてヒットには持ち込めるのですが、それ以外は何をやってもうまくいきません。

 予定終了時刻も迫っています。色々試しながら様子をみていると、水深50cm付近に魚影が固まっている場所が確認できます。そこでルアーをZIL0.6gのナチュラルカラーにチェンジします。そしてカウント3沈めてスローリトリーブで探ってみたところ、狙い通りにヒットに持ち込むことができました。ZIL0.6gのカラーローテーションで何とかヒットを続け、まだ釣れそうだったのですが、予定通り午後2時半の終了としました。

 この日は秋のオープン初日ということもあり、魚が溜まり気味でしたが、季節が進むとそれも散らばり、それ合わせた釣りが楽しめます。季節を替えて再釣行したいものです。

 

スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

ミノー(パペットサーフェス)用

RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure エッセンシャル1.6g 各種カラー
アンバー0.8g 各種カラー
ZIL0.6g 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー
シボクラMR-F デッドリーピンク
パペットサーフェス 各種カラー
スティルエリアT2 各種カラー