成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 醒井養鱒場ルアー釣り場釣行(6月19日) 》


 新型コロナウイルスによる都府県を跨ぐ移動自粛も6月19日に全面解除となり、その日に平日休みが取れた事を幸いに、滋賀県米原市にあります醒井養鱒場ルアー釣り場へ行ってきました。ここは名前の通りマス類の増養殖施設で、日本でもっとも歴史のある養鱒場とのことです。そのためルアー釣り場に放流されたニジマスのコンディションも良く、レギュラーサイズは30cm前後のニジマスですが、多くのアングラーを楽しませてくれます。ただこの日は前日より降りだした雨で、地元では大雨洪水警報も出ており心配しましたが、現地は雨は降ってはいるものの、それほどでもありませんでした。


 レインスーツに身を固め、9時半の営業開始ととも水車の流れが通る桟橋手前の場所を確保。まず視覚で確認する限り、表層でフラフラしている魚は少なく活性の高い魚は中層付近にいる模様。そこで最初に選択したのはエッセンシャル1.9gスプーンでした。

 これをカウント3ほど沈めて引き始めたところ、エステルラインを通じて、次々と魚信が伝わってきますが、なかなかフッキングしてくれません。そのためカラーをアピールカラーからナチュラルカラーに換えたのですが、結果はかわりません。そこでスプーンをエッセンシャル1.6gに換えて探っていくと、同様に探って一匹目のニジマスがヒット。レギュラーサイズながら、そのファイトは一回り大型のニジマスのファイトに劣りません。


 そこからはエッセンシャル1.6gをカラーローテーションしながら順調に釣果をあげていたのですが、観察していると、中層から表層を意識している魚が結構いることを発見。どうもトップウォータープラグで楽しめそうです。そこでルアーをトワディにチェンジ。その存在を魚にアピールしたくてキンクロカラーを選択します。これをドッグウォークで誘ってみると、ストップモーションに水面を割ってアタックしてくる魚が居ます。ただ簡単にはフッキングしてくれません。それでもトワディへの魚の反応は、ワクワクさせられ、これがまさにトップウォータープラグの醍醐味です。粘っていると見事にレギュラーサイズのニジマスがヒット。ここからはトワディをカラーローテーションしながら、高確率ではないものの釣果を伸ばしていきました。ただそれも30分を過ぎたあたりで反応が悪くなってきました。



 続いてミノープラグでの釣果があげたくて、フローティングミノーで表層、ディープダイバーで中層と探っていきますが、なかなかヒットさせる事ができません。様々なカラーを試しても結果は変わらず、最近管理釣り場では使っていなかった、シンキングタイプのウェイビー50Sを試してみます。

 これを少しづつ沈めて探っていくと、ボトム付近でアタリがでました。そこでウェイビー50Sをいったんボトムまで沈め、巻き上げながら時よりトゥイッチングで誘ってみると、狙い通りレギュラーサイズがヒットします。決して高い確率ではありませんが、久しぶりのウェイビー50Sの釣果に、トワディに続いて興奮させられます。ただウェイビー50Sの手持ちが少なかったので、ローテーションでの釣果にも限界があったのが残念です。


 ウェイビー50Sへの反応が悪くなってきたところで、ミノープラグから目先を変えようと、再びエッセンシャル1.6gスプーンに戻します。するとスプーンにはスレていないのか、反応が良く再びヒットが続きます。ただスプーンにはエステルラインの0.3号を使っていたのですが、私の技術の未熟さ故か寄せる途中でのバラシが異常に多い。エステルライン直結がよくないのかラインブレイクも起きる始末でイライラが募ってきたので、ナイロンライン2lb用のタックルに換えたところ、バラシも減り、順調に釣果を伸ばす事ができました。


 昼食後もエッセンシャル1.6gからスタートしたのですが、反応が今ひとつです。そこでルアーをクランクベイトのカルモMR−Fにチェンジします。スプーンに口を使わなくなったニジマスたちにも、カルモMR−Fの効果は絶大のようです。キャストしたらスローリトリーブするだけで、途切れかけていたニジマスのヒットが復活します。これも数投して反応がなければカラーローテーションするやり方で釣果をあげる事ができました。



 さすがにカルモMR−Fも使い続けていると、次第に反応が悪くなってきたので、次に投入したのは同じくクランクベイトのシボクラMR−Fです。カルモMR−Fの最大深度が1mであるのに対し、シボクラMR−Fの最大深度は1.5mなので、カルモMR−Fで攻略し切れなかった深い層の魚を狙います。使い方はシボクラMR−Fが着水したら、リールを一気に数回転させ潜らせたら後はリトリーブするだけで、全体に施された独特のシボ加工が効いて、それまで反応しなかった魚までもが口を使ってくれます。これで再び釣果を伸ばしていたのですが、予定していた終了時間の1時間前になった頃にシボクラMR−Fでのヒットも落ち着いてきました。



 そこでここからは、この日使っていなかったルアーを試してみました。結果としてシボクラDR−Fやスティルエリアチューンでの釣果もあったのですが、興味深かったのはボトルノックスイマーUやボトルノックスイマーエリアでの釣果でした。いったん底まで沈めたら、ボトムバンプにただ巻きを織り交ぜながら探ってみたところで、ニジマスがヒットさせる事ができ、午後3時半頃に終了としました。



 この日は平日という事で放流はありませんでしたが、状況に合わせてルアーを使い分ける事で、表層からボトムまで攻略する事ができ、満足のいく結果を残す事ができました。


● 使用タックル

主にスプーン

ロッド FLNE−60GTS
リール S社1000番
ライン エステル0.4号(直結)

主にミノー

ロッド IBXX−56MT
リール S社2000番
ライン ナイロン2.5lb

主にクランク

ロッド FLDB−56L
リール S社1000番
ライン ナイロン2lb

ヒットルアー エッセンシャル1.6g 各種カラー
トワディ 各種カラー
トラウティンウェイビー 各種カラー
カルモ MR−F 各種カラー
シボクラ MR−F 各種カラー
スティルエリアチューン 各種カラー
ボトムノックスイマーU
ボトムノックスイマーエリア



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