1月25日
この時期は強い季節風に釣行予定が左右されることが多い。特に房総方面や霞ヶ浦水系をホームとするアングラーは強風予報で釣行を見合わせることも少なくないだろう。
だがそんな日であっても内陸部はさほど風が強くないという事も多い。
この日もまさにそんなパターンだった。房総方面は強風予報で釣行見合わせ。しかし栃木県はほぼ無風ということでフィッシングパル佐野さんにお邪魔した。
この釣り場では真冬でも魚が岸際に着いていることが多いのでジグヘッドリグで丹念に探っていくもこの日はノーバイト。 周囲を見渡すと馬の背地形の場所で沖にダウンショットを投げているグループだけがポツポツ魚を掛けている。この日の朝は魚が沖に多いようだ。
自分もAR-Wピンテールのジグヘッドリグでショルダー部分を丹念に探りバスを手にしたが、連発するほどではなくバイトはかなり遠いと感じた。
午後になると岸際にバスが上がってきた雰囲気が感じられた。岸沿いでサスペンドログをショートトゥイッチで誘いキャッチするも単発で終わる。
バスが浮き気味になっていればと考えノーシンカーワッキーを岸に生えている草の際、あるいは逆に沖の円盤沿いにフォールさせてもバイトがない。 結局のところショートダウンショットでやや沖側のボトムを丹念に攻めることで出る単発のバイトを重ねていく事がこの日の最善策と判断していた。
15時過ぎ、パル佐野のM社長が様子を見にやってきた。1月だというのにここのところ魚が浮き気味になっているとのこと。 先程まで散々ノーシンカーワッキーで攻めたがノーバイトだったので自分はこの日のバスは浮いていないと感じていたのだが、少し目先を変えてヴィローラスリムのミドストを試すとすぐにヒットしてきた。横方向の動きには反応してくるのかもしれない。
そしてM社長曰く、そろそろトップに反応が出てくる時間帯だという。沖の円盤周りを攻めると良いとの事だが、この日は全く円盤下でのヒットが得られていなかったので自分としては懐疑的。
そんな中M社長が自分のボックスの中から目を付けたのがヘドンのスピニンイメージ。初めて実物を目にしたとの事で興味津々の様子。こうなると話の流れで実際の泳ぎも見てもらうこととなる。
ただ巻きだとこうで~、やや尻下がりで浮くので多少は首を振らせることも出来て~と商品説明。そしてM社長に言われるがままに沖の円盤目掛けてスピニンイメージをキャスト。
円盤にフックが軽く掛かったところをそっと引いて円盤自体をクルリと回し、ルアーが円盤から外れて泳ぎ出した瞬間のこと。水面が盛り上がってスピニンイメージが水中に引き込まれた。
うわっ、出た!と二人で大騒ぎだが、何となくM社長にしてやられた感が無きにしも非ず。
この釣り場は冬でもトップに出る。それは重々承知しているのだが、実際に1月にトップで魚を手にすると今が真冬だということを完全に忘れてしまう。
2月15日
この日はM社長に依頼されていたものを渡す目的もありフィッシングパル佐野さんを再度訪問した。
昨年の同時期にはトップウォーターでかなり良い思いをしていたこともあり期待が大きかったのも事実だ。
だがM社長の話では寒波の後でかなり喰い渋っている状況だという。状況が厳しいようだがそれはそれで勉強になるので楽しみだ。
朝はまず岸際をトップで探るも反応がなく、ショルダー部にAR-Wピンテールのダウンショットを入れて1尾目をキャッチした。
沖目の方がベターなのかもしれないと考え馬の背エリアに移動。何尾かはバスをキャッチしたものの連発にはほど遠い。 エリアスタッフのIさん曰く、日当たりの良い場所の方が先に喰い出すかもしれないとの事。
アドバイスに従い西岸に移動。しばらくノーバイトが続いたが、10時を過ぎると魚が浮き始めて見えバスを目視できるようになってきた。
魚が浮き始めたかもしれないと感じ、沖の円盤を支えている支柱沿いに居る魚をAR-HDミノーのデッドスローリトリーブで狙いキャッチ成功。AR-HDミノーはパル佐野の常連さんの間でも支持が高いルアーだが、廃盤になってしまったのが残念。
岸際にもだいぶバスが射してくるようになってきたので足元でボーマーのフラットA(BMB02FA)をショートトゥイッチさせると突き上げるようにして喰ってきた。
そして偏光グラス越しにうっすらと視認できるレンジに浮いているバスに対してはテンタクローラーのワッキーリグで狙い撃ちして喰わせていくことが出来た。
昼頃にM社長が到着。依頼されていたものを渡し世間話をしていたのだが随分長い時間話し込んでしまい、気が付けばもう15時!
残り1時間半でなるべく数を稼ごうと思いテンタクローラーのワッキーリグで丹念に探っていくとすぐに追加成功。
この調子で・・・と思っていたところ、M社長から「トップでよろしく!」との指令が。
この日の来場者は皆さんワームオンリーでトップウォーターを投げそうな人は私しかおらず、是非ともトップウォーターでの釣果写真が欲しいという事で自分がその任命を受けたという次第。
何とかM社長の期待に応えるべくあらゆるトップウォータープラグを動員して攻めていくが、ただでさえこの日はトップへの反応が皆無だっただけにかなり厳しい。頑張ってみようとは思ったが結果は出ないかもしれないと思ったのが正直なところ。
終了3分前、プレッシャーの低そうな沖の円盤までザラゴッサJr.改シンキングスイッシャーをロングキャスト。上手く円盤際をトレース出来たな、と思った瞬間にザラゴッサJr.がひったくられた。
別に深い意味はないのだが、この日に使ったリールはチャンバサダーのC511。ギア比5.1のローギアリール。バーブレスフックなのでラインテンションが抜けると簡単にバレてしまう。沖で掛けたこともあって必死の思いでリールを巻いてひたすら寄せ、無事にバスをネットに収めた。最後の最後でどうにかM社長からの任務を遂行することに成功。
M社長からは、こんな厳しい時期ではなくもっと良い時期に来てくれればいいのに、と言われる。確かに3月にもなれば3桁超えの釣果も望めるだろう。とはいえこの時期にこれだけ多彩な釣り方で結果が得られる場所なんてそうそうない。
まだ釣ったことのない釣り方を試してみたり、釣ったことのないルアーで実績を上げたいという人にもうってつけの釣り場だと思う。
Rod | ツアラー STC-60FM |
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Reel | REVO LT |
Line | フロロ12lb. |
Lure | サスペンドログ、スピニンイメージ、他 |
Rod | ツアラー STC-60FM |
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Reel | チャンバサダーC511 |
Line | マシンガンキャスト12lb. |
Lure | フラットA、ザラゴッサJr.改(シンキングスイッシャー)、AR-HDミノー、他 |
Rod | ツアラー63改 |
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Reel | REVO PRM 2000SH |
Line | PE0.4号+フロロリーダー4lb. |
Lure | AR-Wピンテール、AR-Wカーリー(ダウンショットリグ)1/32ozシンカー、マスバリ#5 |
Rod | ツアラーV-SPEC TVS-63L |
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Reel | REVO MGXシータ 2000SH |
Line | シンキングPE0.4号+フロロリーダー4lb. |
Lure | テンタクローラー(ワッキーリグ)タングステンネイルシンカー1/64oz、マスバリ#5 |