3月 フィッシングパル佐野釣行

池島 竜一

SMITH STAFF

週末、自分が釣行を予定する日に限って強風予報が出ている日が多かった。 フィネス系の釣りを好む自分にとっては強風下の釣りは気が進まないというのが正直なところ。 ただ、房総方面が強風でも北関東はさほどでもないというケースは多々ある。それであれば栃木県のフィッシングパル佐野であればじっくりと釣りだけに集中できる。


そして2月に釣行した際には全く知らなかったのだが、フィッシングパル佐野では2024年3月1日からレギュレーションが変更となり、2インチ(5.08cm)以下のワームが使用できなくなった。 イモグラブ(60以上を除く)系やインセクト系が使えなくなるのはなかなか厳しいのではないか?という気もしたが、日本一釣れる(と自分は思っている)釣り場だけにさほど影響は無いのか?実釣で確認してみることにした。


3月16日


この日は東北自動車道が渋滞しており開場時間から30分遅れで現地入りとなった。


イモ系ノーシンカーの釣りが出来なくなってしまったため、レギュレーション上で問題のない範囲のフィネスベイトは何だろう?と考えた末、2.5~3インチクラスの1/32ozジグヘッドリグを試してみることにした。


AR-Wピンテールのジグヘッドリグを岸際やネット際に落としてボトムで細かく誘いを入れると飽きない程度に釣れ続けた。 同じワームで釣り続けるとバイトが遠のくのでワームの種類をチェンジ(スイングインパクト2.5インチ、サターンワーム3インチ)するとまたバイトが出る。そしてルアーローテーションをしてもあまりバイトが出ないようになったらさすがに釣り切ったものと考えて別の場所へ移動、ということを繰り返した。


(ヘラブナのような体型のバスも)

この日は特に池の角にある水車(稼働はしていない)周辺に魚が溜まっており、1箇所でまとまった数のバスをキャッチすることが出来た。


ローテーションの一環としてハードルアーもキャストしてみるが、この日はトップウォーターへの反応はなかった。ラトリンログ(ARB1200)をジャークすると激しくアタックしてくる魚は居たが、単発で数が出ない状況だった。

やがて陽が上がると沖にある円盤下のシェードにバスが着き始めた。2月の釣行時にはシンキングスイッシャーやサーフェイスクランクで良く釣れたのだがこの日はそれらのルアーへの反応が薄い。横方向に泳ぐルアーに対して追う事をしない印象を受けた。


唯一結果が出たのはワカサギ系プラグ(イチリン70)で、これをロッド操作で上手く円盤下に潜り込ませ、円盤下に浮かせた状態で放置するという釣り方だった。バスはルアーにゆっくりと近づいていき、 そっとルアーを咥えて反転するという喰い方だった。

この日はバスの活性が上がる様子は感じられず、午後もジグヘッドリグでひたすら釣り続けた。午後からはAR-Wカーリーも試してみたところこれがドンピシャにハマってくれたようで釣果の量産に大いに貢献してくれた。

結果、この日の合計は3桁超え。2インチ以下のワームが使えなくてもこれだけ釣れれば文句はないというものだろう。


3月31日


この日も強風の予報で房総方面への釣行を断念、サブプランとして考えていたフィッシングパル佐野へと足を運んだ。


なお、フィッシングパル佐野の3月の開場時間は7:30(※時期によって異なるので要確認)。埼玉県南東部の自宅から1時間少々で到着するのでさほど早起きする必要もない。 日頃から睡眠不足気味の自分にとって負担が少ないという点も非常にありがたかったりする。


この日もジグヘッドリグで岸際やネット際などから探り始めたのだが、半月前と比べてバイトが少ない。これはおかしいということで移動を繰り返した。


この日のバスは岸際に草が生えた場所に集中しており、何もない岸際にはあまりいなかった。現場スタッフに聞いてみたところ、ここ数日水の色が少しクリアアップしてしまい警戒心が強くなったために何もない岸際にはあまり着いていないそうだ。


その分、草が生えているエリアへの魚の集中度合は半端ではなかった。この日もAR-Wピンテール、AR-Wカーリー、スイングインパクト2.5インチのジグヘッドリグでひたすら1キャスト1ヒット状態が続き、アッという間に40尾を超えてしまった。

これだけ魚が溜まっているにも関わらずハードルアーへの反応は今一つ。唯一、ビンターン(今年発売予定のリップレスジャークベイト)をボトムまで落とし、スローにダートさせるとバイトが連発した。

午後になるとジグヘッドリグのペースがガクンと落ちてしまった。これは魚が浮き始めたのだろうと思いスパイニーアックスのワッキーリグへと変更。 すると1投目からバイトがあり、またしても1キャスト1ヒットの入れ喰いが始まった。岸から少し離れたショルダー部、沖の円盤際など、少し沈めるとすぐにズシッと重くなる。 この日唯一悔やまれた点は、スパイニーアックスの手持ちがあまり無かったことだ。しばらくすると手持ちが尽きてしまった。これは困ったと思いバッカンの中を漁ってみるとセンコー3インチがあった。 ここで選手交代となったセンコー3インチも大いに活躍してくれ、夕方までかなりのハイペースで釣り続けていくことが出来た。

それまでは平穏な状況が続いていたのだが、夕方になってから急に強い風が吹き始めた。すると風下の岸際にやたらと落ち着きのない魚がチラホラと現れ始めた。 閉園時間まで残り15分というタイミングではあったが、状況が変わったことを察しビッグバドを引いてみる。この日はトップウォータープラグへの反応はサッパリだったのだが、ビッグバドに追尾してくる魚が出始めた。そうこうしているうちに追尾していた中の1尾が我慢できなくなりビッグバドにアタックしてきた。

さらにビッグバドをロングキャストして引いてくると、派手な水飛沫と共にヒットしてきた。管理釣り場と言えど、心臓がバクバクしてしまうほどの派手なヒットだった。

僅か15分で強制終了となったフィーバータイム。風が吹いてくるのがもう少し早ければ・・・


この日も余裕の3桁突破。ここに来ると1日がアッという間に終わってしまう。

Rodツアラー STC-60FML
ReelREVO LT
Lineフロロ12lb.
LureラトリンログARB1200、ビンターン、ビッグバド、他
RodツアラーV-SPEC TVS-63L
ReelREVO MGXシータ 2500SH
LinePE0.6号+フロロリーダー5lb.
Lureイチリン70、自作ワカサギミノー
Rodツアラー63改
ReelREVO MGXシータ 2500SH
LineシンキングPE0.4号+フロロリーダー4lb.
LureAR-WピンテールAR-Wカーリー、スイングインパクト2.5インチ、サタンワーム3インチ、他(1/32ozジグヘッド)
スパイニーアックス(ワッキーリグ)タングステンネイルシンカー1/64oz、マスバリ#5