1~2月 戸面原ダム釣行

池島 竜一

SMITH STAFF

1月2日


今年の冬は例年以上に寒暖の差が大きく、「寒」に変化した際のタイミングでは難易度がより高かった印象がある。今年の初釣りとなる1月2日はまさにその「寒」のタイミングに当たってしまった印象が強い。


二桁釣果に恵まれた2022年の釣り納めから僅か4日後。当然のことながらこの日も二桁の大台に乗せることを目指して湖面へと繰り出した。水温は7度台と4日前より若干低くなっていた。


水深5mのディープフラットにあるオダからチェック開始。かなり丹念に攻めたがかすりもしなかった。魚探の映像にもバスやベイトフィッシュが居る気配がない。
続いてメインレイクのディープフラットで朝イチにフィーディングに上がってきている魚を狙う。バイトが遠く、ようやく1尾目をキャッチしたのは8:00だった。今年の初バスがキャッチ出来た安心感はあったが、今日は難しい展開になるであろうことも大方予想がついてしまった。

その後はワンド内にあるオダを何箇所か攻めてみたがまるでバイトが得られない。4日前とは大きく状況変化していると感じ、ここで厳寒期の釣り方に徹することにした。


フィールドによって傾向が異なるので参考程度にしていただきたいが、少なくとも戸面原ダムにおける厳寒期のバスは、より越冬に適した場所に入り込む傾向が強くなる。 晩秋~初冬にかけてはディープフラットに点在するオダで良く釣れるが、これはフィーディングに絡む魚が一時的に身を寄せているという印象で移動も激しい。さらに水温低下が進むとフィーディング傾向は薄まり、越冬しやすいディープの立ち木群に入り込むようになる。 但し立ち木であれば何でも良いというわけではなく、複数本がまとまって生えているような密度が濃いものほどベターで、水中で横方向や斜め方向に倒れている木があればさらに良い。バスが身を寄せ、隠れやすいものほど良いと考えられる。

こうした越冬場所を攻略するのはPE0.6号+フロロ5lbに3.5gシンカーを組んだダウンショット。以前はフロロ4lbの直結で行っていたがPEラインの導入により操作性が格段に向上した。 枝にラインを掛けた状態で1点シェイクで誘っていく。提灯釣りをディープで行うイメージで誘う。


結果、4バイトを得たものの手にした魚は1尾のみだった。この日はショートバイトに悶絶する展開となった。

こうして2023年釣り始めは僅か2尾という貧果に終わった。数釣りが出来る季節は終わり、厳寒期の修行釣りの季節到来を感じさせた。


2月18日


この日は寒暖の「暖」に当たった日となった。朝の水温は前回と変わらず6度台だったものの、昼にかけて明確に上昇した点は確実にプラスに作用しただろう。1週間ほど前にまとまった降雨があり、濁りの入ったエリアも残っていた。

この日も朝は水深5mのディープフラットにあるオダからチェック。結果ノーバイトで、フィーディングしている魚は居ないと判断。すぐに厳寒期の釣り方にシフトした。
水深5~7mに沈んでいる立ち木群をダウンショットで攻める。読みが当たり、午前中は6バイト4フィッシュを手にすることが出来た。これより浅い水深でも、深い水深でもバイトは得られなかった。

しかしその勢いは続かなかった。水深5~7mに沈んでいる立ち木群であれば湖の至る所にあるので、それらを片っ端から周ってみたがまるでバイトが得られなかった。午前中に得られたバイトは全て特定のエリアで出たものだった。
実のところその場所は湖流が当たりやすい位置にあり、冬場のセオリーらしからぬ場所にある。何故その場所に魚が多いのか、どうして他の場所は駄目なのか?正直に書くと自分自身もよくわかっていない。その理由が理解できた時にはきっと他にも良いエリアを見出すことが出来るだろう。


午後は完全にノーバイト地獄に陥り、まるで釣れる気がしなくなってしまった。これはまずいと午前中に良かったエリアに再度入り直してみたものの状況を打開することは出来ずじまい。


帰着時間が迫る夕刻。ラストキャストで小型を1尾キャッチできた。水中に沈んでいる枯れた杉の木の中から引き出した1尾だったが、これまであまり重視してこなかったエリアでキャッチ出来た1尾。もしかすると今後のヒントに繋がる可能性がある、価値ある1尾になるかもしれない。

2月中旬の段階で湖岸の杉は下写真の状態になっていた。この記事がアップされる3月初旬はまさしく杉花粉がピークを迎えているだろう。 酷い時には魚探の画面を数時間おきに拭き取る必要があるほどの花粉が飛散する。幸いにも自分自身は花粉症ではないのだが、3月に釣行しようという人はその覚悟を持って釣行する必要がある。車中や自宅に花粉を持ち込まないようにするためにも、服装などは花粉を払い落としやすいものをお勧めしたい。

3月に入ると春の釣りを意識して釣りをされる人も増えるだろうと予想される。しかし実際のところ、3月半ば過ぎ辺りまでは冬の釣りの色合いが濃い展開になる場合がほとんどだ。過去の釣果に関しても戸面原ダムボートセンターのホームページ上に記録が残っているので参考にされるといいだろう。


RodツアラーV-SPEC TVS-63L
ReelREVO MGXシータ 2500SH
LinePE0.6号+フロロリーダー5lb.
LureAR-Wピンテール2.75インチAR-Wカーリー2.75インチ、レッグワーム2.5インチ(ダウンショットリグ)
タングステンシンカー3.5g、スーペリオLOフック#6
RodツアラーV-SPEC TVS-60XUL/FS
ReelREVO MGXシータ 2000SH
LineFCスナイパー 3lb.
LureAR-Wピンテール2.75インチAR-Wカーリー2.75インチ、レッグワーム2.5インチ(ダウンショットリグ)
タングステンシンカー1.5~2g、スーペリオLOフック#6