林 芳樹

(2016JB津風呂No.13 スミスサポートプロ)



-JB津風呂湖第一戦 -


4月3日JB津風呂湖第一戦バークレイカップが開催され、参加してきましたのでレポートします。

待ちに待った28年JB津風呂湖シリーズの開幕です。年明けから練習を重ねてきましたが、3月に入ってから何となく湖の状況が見え始め、順調に春らしいでかい魚が釣れるようになってきました。しかし三寒四温と言うように天候がコロコロ変わる状況に付いて行けず、前週に行われたチャプターではノーフィッシュを食らってしまいました。一方でその日の上位入賞者は私と同じエリアで同じ釣りをしていましたので、魚を追えていると言う自信は得られていました。


前日プラでは魚の状況をチャックしながら湖全体を見て回りましたが、最上流では見える魚もチラホラいましたので、その魚を狙いに行くか、中流でのミドストで一発デカい魚を狙いに行くか迷いが出てしまいました。


当日の作戦は、朝一番では上流でサイトを行い、ダメなら中流に戻りミドストの釣りに切り替えることにしました。
朝一番では香束筋の上流でサイトをしに行きましたが、全く魚は見えなくなっており魚の気配が消えていました。サイトをあきらめてミドストの釣りに切り替えて徐々に下っていきますが、全く反応がないまま時間だけが過ぎて行きます。

10時30分を回り焦りが襲ってきます。その時並んで釣っていた友人にナイスバスがヒット!隣で釣られたショックはありましたが、友人の釣りは、少し岸から離れたラインでのミドストでした。この瞬間に先週までの釣りが生きていることを確信しました。

切れそうになっていた気持ちが復活しました。諦めなければまだチャンスは有るハズだ自分に言い聞かせて集中して釣りを続けました。


11時を過ぎた頃に天候がはれに変わり、風が吹き始めました。そのタイミングで対岸の風の当たる岬にいた先行者が動きました。これはチャンスかも?と思い、すかざず空いた岬に入ってWピンテールのネコリグをレイダウンの先端にキャストし、漂わせるイメージでゆっくりと動かしていると、かすかな違和感を感じアワセてみました。

全く動かないものにガッチリと掛かり動かないので、根掛かりかと思い外そうとした瞬間にロッドが大きく曲がり、リールのドラグが激しく鳴り始めました。

魚です!デカイ!!


エレキを踏みゆっくりと沖に誘導しようとしましたが、全くドラグが止まらずコントロールが出来ません。ラインは3ポンドなので慎重にやり取りをしながら、船の近くまで寄せますが、すぐにまた走られるの繰り返しで姿が見えません。 もしかしてコイ?と疑い始めた時に姿が見えました。60近いバスです!

この瞬間から心臓がバクバク鳴りだして止まりませんでした。「バレるなよ!」「神様お願いこの魚捕らせてください」と祈りながらのファイトでした。

その後も何度も寄せては走られを繰り返した後、何とかネットイン!思わず「ヨッシャー!」と叫んでしまいました。 ライブウェルに魚を入れるまで心臓の鼓動は鳴りやみませんでした。我に返り、ラインを結び直そうとしましたが、興奮で手が震えて結べませんでした。

その後時間の限り次のバスを求めて似たような岬を回りましたが、何も起こらずタイムアップとなりました。


ウェイインとなり、計ってみると私のバスは3,171gでした。長さは58センチ程度有りましたが、この時期の津風呂湖の魚にしては少し痩せているのが残念でした。

この日の釣れ具合からしてお立ち台に乗れるか微妙なウェイトです。ハラハラしながら表彰式を迎えることになりました。


結果は残念ながらまたまた6位でした。プロ戦のお立ち台はまだ私には早いのでしょうか?

でも危うくノーフィッシュになるところを、この1匹のおかげでバスプロ選手権の切符と85ポイントを手にすることが出来たので、上出来の結果だと言えるのでしょう。


《 タックル 》

ロッド TVS−61UL/ST
ライン フロロ3ポンド
ルアー AR−Wピンテール
リグ ネコリグ1/32オンス



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