7月発売予定
様々なルアー開発をしていく中「一本のロッドで」僅かな違いまで把握しながらひたすらに追いかけていけるロッドが欲しい、そんな気持ちが強くなりました。必要なタイミングで必要な分だけ動かす、その感覚を明確にしたい。誘いやフッキングの面でも足し算・引き算的な加減の調整を行いやすい。元々は3本の別々のブランク素材を組み合わせたカスタムロッドを長い期間使っていましたが、それを量産仕様に持って行ったのがこのモデルです。
ROD No. | length | weight | lure | line | power | action | grip length |
pack length |
blank material |
tip dia | price¥ |
FLA-S510LF-TZ | 5'10" | 53g | 〜4g | mono:〜0.4 PE:〜0.4 |
Light | Fast | 280mm | 111cm ワン&ハーフ |
24t+30t Graphite |
1.0mm | 62,000 +税 |
このロッドは、「情報を得やすい」「それらを理解しやすい」そして「加減を調整して動作に反映しやすい」ものである事を特に強く意識し設計しています。ソリッドティップならではの食い込みの良さを持たせながらも、口に触れたフックを速めに立たせ、素早いテンポで魚を掛けやすくしています。フッキングを遅らせたい時はアワセの動作を弱く遅く、逆に速くしたい時は速く強く...それはアワセの中では単純な動作ですが、そのタイミングや強さを思い通りにアジャストできるかどうかは、ロッドの本質が問われます。
誘う時もフッキングしていく時も、そこでの入力の速さと強さを調整しやすいものは、より心地の良い状況アジャストへと繋がります。そこでこのロッドで表現したのは、ファーストテーパー設計。ソリッドティップを中心に機能させ、大きく合わせず繊細に絡めていくか、バット側を必要な分スライドさせてスパッと動かすか...それだけでも大きく変化を与える事ができます。そのような繊細な入力が重くだるくならないよう、ティップ〜ベリー周りを中心に軽快に操れる感覚となるようバランス調整を繰り返しました。そのためバット部は僅かに曲がる程度で、口径の広い薄巻き高弾性ブランクを採用。セクション毎の役割分担を明確にさせています。
スプーンは、0.3g程度の超軽量級〜3gオーバーの重量級まで広く対応。トップウォーターもカディス、パペット・サーフェス、パペット・モアと、各モデル器用にカバーします。スティルエリアT2のようなミノーは、優しめのジャークまでが扱いやすい範囲、といったイメージです。クランクベイトの場合も、フックを口に立たせるタイミングを速めたい時や、スパッと掛けるか絡めるか…を悩むような表層展開でも活きてきやすくなります。ダンゴウオの応用的な誘いにも。
ブランクの遊びを最小限に抑えるワインディングチェック。
ルアー装着前にスナップをセットしたり、即座にルアーを留めて置けるフックキーパーをバット側に標準装備
地面に立て掛けた際には滑りづらく、防寒着やレインウェアに擦れても引っ掛かりづらい硬質EVA素材をエンドキャップに採用。