長い歴史の中で数々の名作を生んできたヘドン。今では現行商品に世代交代してしまったが、その糧を作り上げてきたプラグとして「ザラゴッサ」、「バサー」、「バンプ」は別格の存在でした。
だからこそスミスでは、ウッドクラシックシリーズとしてそれらのプラグを復刻販売したこともあるわけです。
しかし、日本のフィールドではオリジナルサイズよりも一回り小さなサイズのプラグが効果的だと私達は感じています。そうした考えの下に、スミスではザラゴッサJr.というプラグを発売しているわけなのです。
バサーに関しても然りで、日本のフィールドには一回り小さなサイズが有効だろうと考えていました。その候補となるバサーのサイズダウンモデルというのは実は2種類あります。
ウッド製の「プランキングバサー(No.8400)」と、プラスチック製の「バサースプークJr.(No.9840)」でした。

(1935年のヘドンカタログより。イラストが入っていないが、バサー(No.8500)の2フック版としてプランキングバサー(No.8400)が掲載されている)

(プラスチックモデルのバサースプーク(No.9850)及びバサースプークJr.(No.9840))
バサースプークJr.は、おそらくプランキングバサーをプラスチック化したものだったと思われます。ですがバサースプークJr.はプランキングバサーにしてはテールにかけて細い形状となってしまっていました。
どうせならばプランキングバサーのシルエットをきっちり再現させた上で、プラスチックモデルでリバイバルさせたい。
そう考え、かねてからヘドンに対して再販要望を再三挙げていたというわけです。
玉越和夫