ルアーでニジマス釣りたいんです(準備編)

池谷 成就

群馬県在住。トラウトルアーゲーム全般のエキスパートだが、近年は群馬県や長野県を中心とした渓流、湖での釣りに傾倒している。かわせみ倶楽部 所属。

知人から紹介されたお嬢さん。トラウトルアーを始めたいというのでまずは釣具店の会員になって、準備から。

店長さんに相談しながらリールを探す。久々のスピニングリールをいろいろと触ってみたところ、1万円以下でも素晴らしい性能にまずはビックリ。僕の若いころのスピニングリールといえば、スウェーデンのABU社カーディナル33や44、フランスのミッチェル308や408、ドイツ(旧西ドイツ)ダム社クイック、アメリカのPENN(後に小型スピニング発表)と味のあるスピニングリールが数多くあるが、1970年代当時、中学生や高校生が買うには高嶺の花だった。1972年からはじまった僕のルアーフィッシングは、大森製作所製の安価なうえ、アウトスプールでトラブルが少なかったダイヤモンドリールのマイコン。番手は失念してしまったがお気に入りだった。数年後には乗っていた原付バイクを売って、ABUアンバサダー5001Cというベイトリールを買ったことを思い出すほど外国製のリールは高価だった。


結局は、それほど悩まずに1万円弱のD社シャロースプールタイプ2000番を購入。ほぼ全てのリールはアウトスプールなのが50年以上前とは少し違うところだ。


次はロッド(竿)。これが難問だ。若いころのようにロッドのアクションにこだわらず、価格帯と持ち運びの便利さから喜楽社振出し式小継のパックロッドはアルミロッドケース付。リールとセットしたまま車に積みっぱなしのU社ワンピース(継目無し)スピニングロッドだったが、今のところどこまでの本気度か判らないので、とりあえず本人の希望からトラウト(鱒)ルアー全般をそこそこカバーできるロッドとなると、価格とアクションとの葛藤があるものの、1.5万円くらいで、やや張りがあり管釣り用としては長めのロッドからチョイスした。


ラインはナイロン7lb1.5号程度とやや太目ながらも練習用にチョイス。スプールへの結びとライン巻きは、必ず本人にやってもらいある程度のリーリング(リール巻き動作)感覚を身に着けてもらう。


ルアーはキャストし易い4g前後のシングルフックのスプーンを中心に数個チョイス。「ルアーフィッシングはスプーンで始まり、スプーンで終わる。」と、先人が語った通りにまずはスプーンを中心に、多少ファットなクランクと細身ミノーを混ぜ込んだ。ヘビーシンキングミノーも、もう少し練習してから実践投入するとの約束の上、購入した。


ここまで揃えばキャスティング(ルアーを投げる動作・方法)練習させたい、キャスティングしたいは、世の常人の常。川に向かう途中では釣りのルールをいくつか説明する。
※漁協の釣り券を買う。
※各県の漁業調整規則、各漁協の遊漁規則たとえば、尾数制限・体長制限・イワナヤマメ 釣り時期(解禁・禁漁)等。
※ごみは持ち帰る等々。


さっそく近くの流れでキャスティング練習。


スピニングリールは、①ロッド(竿)を水平にする。②ライン(糸)をロッド先端から15~25センチほど垂らし、人差し指の第一関節にラインを掛け、リールのベールを起す。③後ろの安全確認し、剣道のメンの位置でラインを放す。そんな要領でキャスティングすること数十投。何度かの自由キャスティング後は、少しずつ矯正していく。

目の前のキャストを”クロスストリームキャスト”上流側へのキャストを”アップストリームキャスト”と彼女はどんどん吸収していく。下流にキャスティングし流心を横切るのを”ダウンクロスストリームキャスト”、”クロスストリームキャスト”において、ルアーの軌道は流心を渡る時にU字型にルアーは動いてくるので、追ってきた魚はそのU字の頂点で良くヒットするU字効果では集中すること。ライン放出をコントロールするのに、人差し指でスプールを押さえるフェザリングもできるようになった。ピッチングはルアーのフックが刺さるのを怖がったので、ルアーの垂らしを長くしアンダーハンドでやさしくルアーを振り込むフリッピングを代替とした。

アクションの入れ方。下流にキャストしてルアーを行ったり来たりさせる”バック&フォース”、クロスストリームでの”リフト&フォール”、グィッグィッとルアーをアクションさせる”トゥイッチング”、ルアーをググーググーとアクションさせる”ジャーク”と、若さとやる気というのは凄いもので貪欲に吸収していく。宿題にしておいたクリンチノットもマスターしてきた。こういうところは、一緒にやりながら、ところどころアドバイス程度に留めているものの、やりがいが有るというところだ。何事もそうだけど、あまり教え過ぎるとわたしのカラーに染め過ぎてしまうので、昔からこのスタンスは変えていない。ただ、わたし自身もただ漠然と釣りをしてきた訳ではないので、自己流に走ってもいずれは似たスタンスに戻ってきているのは私の中の歴史でもある。

さて次のステップは、もう少しキャスティングに於いて細かく連続したロッドワーク(竿の動かし方)と、渓流でのバーチカルジギング(垂直リフト&フォール)、ホリゾンタルジギング(バック&フォース釣法)はなかなか理解してもらえない事も多かったが、縦の釣りと横の釣りと考えれば解りやすい。


季節の変化による水温、止水なのか流水なのか、速度感覚を身につけてもらうため、リトリーブ(ルアーの動かし方)、リーリング(リールを巻く動作)をとにかく本人にやってもらう。
「百聞は一見にしかず、百見は一考にしかず、 百考は一行にしかず」まず自分でやってみることが大切だ。


次にヒットしたことを想定した、アワセの練習。一瞬の手首の返しが大事だが、これもまた実際に1尾釣れれば、強弱をより体得していってくれるだろう。


準備した物。

Rod6フィート3インチ(6'3")のウルトラライトアクション(UL)
Reel2000番のシャロースプール、スピニングリール
Lineナイロン7lb(1.2号)、6lb(1号)
Lureピュア2.7gバック&フォース3g、4g、5gヘブン7gパニッシュ55FD-コンタクト50ジェイドMDーF、MD-SPカルモMR-F
OtherスナップSSS・スミスカラビナリール・ラインクリッパー ・エマージェンシーホイッスル・ ミニラバーネットコルク40・マグネットリリースS・ SPリングクランプフォーセット・プライヤーケースM・スマートドライポーチ ・あーむんスミスモデル・ヒップウェーダーフェルトタイプ(自立式)
Lure CaseリバーシブルF86・D86・SFCーフライー7F