サラリーマンアングラー釣行記(その1138)
山形県O川 2025.7.29

荒井 秀文

栃木県在住。ハイシーズンは渓流、オフシーズンにはエリアへと常にトラウトを追い続けるアングラー。サラリーマンにして驚異的な釣行頻度。

危険な暑さが続き、避難しようと山形県・O川に出かけましたが、やっぱり暑かった。
訳があって、いつものように自宅を仕事に出かける時間に出たために、川に着いたのが午後1時となり、暑さのピークもあって、エアコンの効いた車内から出るのをためらいながら、勇気を出してタックルをセットしました。

ロッドは、ヘビーシンキングミノーのトゥイッチングに優れたラグレスボロン TLB-45DT/3 D-twitcher45を使いました。
トラウティンスピン ラグレスボロンの中でも最も短い3ピースで、持ち運びに便利な48.5cmサイズに収納出来て、短いロッドにある問題点を克服した優れものです。
小さな河川ではないのですが、渇水気味ということもあり、浅い流れも効果的に攻めることが出来るので、2.5gのD-コンパクト38を選びました。

午後1時過ぎからの渓流釣りは、一般的には難しい時間帯に加えて猛暑の攻撃を受けて、不安材料がいっぱいでスタートしました。
案の定、水温も高く、魚影を感じないまま時間が過ぎました。
汗だくになりながら木陰の流れを攻めていると、ようやく、走る魚影を確認できてホッとしましたが、ルアーを追うことなく、さらに時間が過ぎました。
水分補給をしても、吹き出る汗が止まりません。


物音におびえながら、釣れない焦りと暑さでめげていると、木々がゆれる物音に熊スプレーの準備をして構えていると、こちらを見ている視線を感じました。
よく見ると猿でした。
張り詰めた緊張がほどけ、猿に遭うと釣れるというジンクスを思い出し、それからは、ポジティブな自分に飽きれ続けました。


すると、ようやくファーストヒットの瞬間が来ました。
木陰の沈み石の前からのヒットで、岩魚でした。

日陰が続く流れのポイントになると、今までが嘘のように岩魚のヒットが続きました。
なんか?あの猿が神様に思える自分が、本当に釣りバカオヤジだと確信して続けました。

釣れはじめると、気持ちにも余裕ができ、D-コンパクト38を流れの中でコントロールする自分に気が付き、丁寧な攻めを繰り返しました。
アプローチの位置から考えて、浅い流れ、強い流れでトゥイッチングの強弱、リトリーブの速さを意識して続けました。
暑さのピークも終わりイブニングタイムになりかけたところで、岩魚のヒットが続くようになりました。
まったく反応がなかった時間が嘘のようでした。

イブニングタイムはベストなのですが、危険な時間でもあるので、冷静な判断で終了にしました。
終わってみれば、予想以上の岩魚のヒットがあったのもTLB-45DT/3 D-twitcher45とD-コンパクト38のお蔭で、特にD-コンパクト38の楽しさも分かりました。
しかし、猛暑の中の釣りはつらいものでした。

Rodトラウティンスピン ラグレスボロン TLB-45DT/3 D-twitcher45
ReelD社
LinePE+5.0Lb
LureD-コンパクト38