フィッシングサンクチュアリ第1ポンド釣行(5月11日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は三重県いなべ市にあります、フィッシングサンクチュアリへ行ってきました。この管理釣り場はタイプの異なる4つのポンドがあり、その中でも最も広く水深もある第1ポンドで釣りをします。遊漁券を購入後に、第2ポンドへの階段付近の岸側に向かいました。第1ポンドは桟橋と岸からの両方の釣りが可能ですが、朝一は個人的に実績のあった岸側で実釣を開始します。

 まずは状況の確認ですが、水色はステインよりマッディ気味。そのため偏光レンズを通しても魚影は確認できない代わりに、ライズリングは頻発しており、朝一は表層攻略がポイントとなりそうです。

 まずはエッセンシャル1.6gスプーンの明滅カラーでサーチしていきます。キャストしたらロッドを立てて表層付近をサーチしたところ一投目でヒット。このポンドのレギュラーサイズ25cmクラスのニジマスでした。

 表層から中層付近での反応が良く、最初はヒットが続いたのですがすぐになくなり、各レンジともに反応は得られません。ただ相変わらずライズリングが続いていることから、トップウォータープラグのパペットサーフェスにルアーチェンジします。

 これをキャストしたら、ストップ・アンド・ゴーを中心に様々な探り方をしてみます。特にヒットパターンというのはありませんでしたが、魚たちが素直というのか、次々にパペットサーフェスにアタックしてきます。すべてがフッキングするわけではありませんが、ここからはしばらくパペットサーフェスのカラーローテーションでのヒットが続きます。ただ1色のパペットサーフェスで2~3匹はヒットするのですが、同色で粘ってもそれ以上はヒットが続かないため、少しでも反応が悪いと感じたら、次々とカラーローテーションするのが、この時のポイントでした。ヒットがあったのはすべてクリア系カラーのパペットサーフェスですが、それぞれの微妙なカラーの違いを魚たちが認識できているのかは疑問です。

 パペットサーフェスで30分以上ヒットを続けていたのですが、次第にライズリングも少なくなり、パペットサーフェスにアタックしてくる魚も少なくなってきました。そこで次のヒットパターンを探すために、ルアーをカルモMR-Fにチェンジします。水色を意識してアピールカラーからスタートして、ナチュラルカラーにローテーションにしながらヒットカラーを探していきます。アピールカラーには反応なく、エナジーレッドにチェンジしたところでやっとヒット。それまでのレギュラーサイズとは明らかに異なる感触が、タックルを通して伝わってきます。そしてポンピングで寄せようにも、パワーがあるのでドラグが鳴りっぱなしです。ロッドパワーにも助けられて何とかネットインしたのは、体高もある40cmクラスのニジマスでした。

 その後もカルモMR-Fでの釣果をあげようと、カラーローテーションしていたのですが、まったく反応がありません。そうこうしているうちに放流のアナウンスがありました。私の場所は放流場所からは離れているため、ドロップダイヤ3gアカキンにルアーチェンジ。放流直後からキャストし続けて一匹だけヒットしたものの、寄せてきたところ痛恨のバラシ。それだけで何も起き切ることなく時間だけが過ぎていきました。その後は各種ルアーを投入したところ、スティルエリア48HFのマジックジャークでヒットはあったものの交通事故的ヒットで、それ以外は何をやっても何も起きません。次第に魚の気配も感じられなくなってきました。

 午前11時が過ぎ早めの昼食を取りながら水温を測ってみたところ、温度計は17度を指しています。この時期にしても高いようです。直後に安藤マネージャーとお話したところ、ポンド中央部の水温は14度ぐらいとのこと。どうも私のいる場所は水深も浅いため水温上昇が著しく、活性の高い魚たちが移動してしまった可能性が高そうです。そこで桟橋に移動することにしました。


 桟橋は持ち込めるタックルが一本だけとの制限があるため、サイトスペシャルだけを持って移動します。ちょうど噴水付近を狙える場所に空きがあったため、最初はここで実釣を再開します。まずはアンバー1.1gスプーンでレンジを刻みながら探っていくと、カウント6沈めた付近でリールを巻き手が止まり、良型の重さが伝わってきました。ファイトを楽しんでランディングできたのは40cmクラスのニジマスでした。やはり移動したのは正解だったようです。

 この後もアンバー1.1gスプーンのナチュラルカラーのカラーローテーションでヒットはあったものの長続きしません。そこで色々試したところ、スティルエリアT2のマジックジャークでヒットもありましたが、それも長続きしませんでした。

 この日は快晴の天候が災いしたのか、同じ場所にとどまっても状況が変わりそうにありません。ここからは空いている場所を見つけては移動しながら釣りを続けます。ただしばらくはヒットのない苦しい時間が続きます。すると桟橋の管理棟側の表層付近に、多くの魚影が薄っすらと見えます。桟橋のフロートの関係で釣りにくい場所ではありますが贅沢は言えません。最初はクランクを試したのですが、反応がありません。そこでマジックジャークを試します。少しでも広範囲を探りたいので、チョイスしたのはスティルエリア48HFです。濁りのせいで水中の様子がわからないため、様々なパターンのマジックジャークを織り交ぜながら探ってみたところ、これがこの時のヒットパターンでした。次々とレギュラーサイズのニジマスのヒットが続きます。とにかく様々なピッチやスピードのマジックジャークを試したのが効果的だったようです。

 一時間ほどはスティルエリア48HFのカラーローテーションで釣果を伸ばすことができたところで、午後の放流のアナウンスが聞こえます。今度は放流場所からも比較的近いため期待したのですが、何をやってもヒットさせることができませんでした。


 終了予定時刻も過ぎましたが、このまま終了するのは寂しいため、再度スティルエリア48HFを投入。なんとか最後に一匹ヒットさせ、終了としました

 この日は5月初旬とは言え、早くも夏パターンといった印象でした。苦戦した時間帯もありましたが、状況に合わせて行動し、ルアーを使い分けることで満足のいく釣果を残すことができ、一安心といったところです。

 

スプーン用

RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)

クランク用・放流用

RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure スティルエリアT2 各種カラー
スティルエリア48HF 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー
カルモMR-F
エッセンシャル1.6g 各種カラー
アンバー1.1g 各種カラー