醒井養鱒場ルアー釣り場釣行(3月15日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県米原市にあります、醒井養鱒場ルアー釣り場へ行ってきました。ここは養鱒場に設けられた管理釣り場で、トーナメントなども行われ、25~30cmのニジマスが放流されています。水質もクリアーでサイトフィッシングが楽しめます。

 釣行当日は平日でしたが、少し遅れて現地に到着したところ、気になっていた場所はいずれも先行者が準備をされています。そのため誰もいなかった南側の桟橋で釣行をスタートします。


 最初はエッセンシャル1.6gスプーンの明滅カラーで、表層からカウントダウンで探ってみます。すると時より魚がラインに当たる感触はあるのですが、明確なアタリを得ることができません。そのためカラーをナチュラルカラーにチェンジして、同様に探ってみるのですが、変化がありません。


 そこでスプーンをテンションフォールでボトムまで沈め、ロッドをやや上に構えて巻き上げで探ってみたところ、中層より下のレンジでこの日の一匹目がヒット。

 そして数投後には2匹目がヒット。早速巻き上げがヒットパターンと思ったのですが、実はこれが大苦戦の始まりでした。エッセンシャル1.6gスプーンのナチュラルカラーのローテーションで釣果をあげられると思ったのですが、アタリがなくなってしまいました。

 しばらくはエッセンシャル1.6gスプーンで粘ったのですが、三匹目がヒットしません。そこでスプーンをアンバー1.1gスプーンのタフコンブルーにチェンジ。改めてレンジを刻みなおしていたところ、カウントダウン4沈めたレンジでヒット。これでしばらくはアンバー1.1gで粘ろうとしたのですが、時よりアタリはあるものの、フッキングしてくれません。


 そのまま時間だけが過ぎていったのですが、なんとなく表層が騒がしく感じたので、パペットサーフェスを投入。ところがバイトはあるもののフッキングさせることができず、やはり時間だけが過ぎていきました。


 焦る気持ちを抑えて、ルアーチェンジします。続いて試したのはスティルエリアチューンでのマジックジャークでした。これは今回入手できたものであり、先にトゥルーアイチューニングをします。自宅の浴槽で大まかにはやっておいたのですが、現場での微調整を行いまっすぐ泳ぐように調整してから実釣を開始します。


 まずキャストしたら、リールの早巻きで一気に潜らせマジックジャークを行うのですが、スティルエリアチューンは低活性用にゆっくり浮き上がるため、ポーズの時間を少し長めに取って誘ってみます。するとこの時はこれがヒットパターンで、カラーチェンジなしで続々とヒットが続きます。少しでも反応が悪いと感じたらすぐにカラーチェンジすると、再び釣れ続けます。

 これこそヒットパターンと思っていたところが、急に反応がなくなってしまいました。そこで他のミノーでもマジックジャークを試したのですが、やはり結果は一緒です。もしかすると隣に移動してこられたグループの人たちもマジックジャークを始めたのが影響したのかもしれません。


 マジックジャークでの攻略を諦め、しばらくは色々試してみたところ、何とかARスピナートラウトモデルSHの1.5gでヒットはさせたものの、それ以外は全くダメで、釣れない時間が長くなってしまいました。仕方なく早めの昼食を済ませ、気分も変えるために東側の岸に移動しました。

 新しい場所なので、スプーンで探りなおします。時間帯も考慮しマイクロスプーンに利があると考え、チョイスしたのはアンバー0.8gスプーンのナチュラルカラーです。大まかに表層、中層、低層と探ってみますが、反応が得られません。そこで朝一と同じように、ボトムからの巻き上げを試します。ただこの時にはすぐには反応が得られませんでした。それでも何とか一匹はヒットさせたのですが、その後が続きません。

 するとなんとなく表層が騒がしくなってきました。そこでパペットサーフェスを再投入します。色々なアクションを交えて探ってみます。この時もバイトはあるものの、なかなかフッキングしてくれません。それでも粘って2匹はキャッチできたのですが、それだけで表層でのドラマは終了でした。どうしてもヒットパターンを見つけることができません。

 次いで試したのがマジックジャークでした。最初は午前中に好釣果をあげたスティルエリアチューンを試したのですが、反応は今ひとつ。そこで広範囲に探れるスティルエリア48HFを試します。ここではショートピッチでのアクションに好反応で、連続ヒットも含めて釣果を伸ばすことができました。ところがこれも長続きせず、すぐに反応がなくなってしまいガッカリです。

 ここからは苦しい時のシボクラ頼みです。それまで中層より下のレンジでのヒットが多かったことから、チョイスしたのはシボクラDR-Fでした。これで下のレンジを探り続けます。時々アタリはあるので信じて投げ続けていたところ、ヒットと同時にドラグが鳴り始めました。ドラグ調整しながらも、寄せては走られることを繰り返します。苦戦していた中での良型ヒットに、バレないことを祈りながらのやり取りです。なんとかネットインできたのは、40cmオーバーヒレピンのニジマスでした。

 この一匹でこの日の運は使い果たしたのか、しばらくは何をやってもダメな時間が続きます。終了予定まで1時間を切ってからは、この日好釣果をあげたルアーを使い倒し、スティルエリア48HFで一匹。最後の最後にシボクラDR-Fで一匹をキャッチして終了としました。

 この日は最後までヒットパターンを見つけることができず、大苦戦でした。今さらながらこれも試せばよかった、あれも試していないと後悔しています。なるだけ近いうちに再挑戦したいと思います。

 

スプーン用

RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用・放流用

RodFNL‐T511ML
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure シボクラDR-F 各種カラー
スティルエリアチューン 各種カラー
スティルエリア48HF 各種カラー
パペットサーフェス
エッセンシャル1.6gー
アンバー1.1g
アンバー0.8g
ARスピナートラウトモデルSH1.5g