フィッシング・サンクチュアリ第1ポンド釣行(1月13日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は三重県いなべ市にあります、フィッシング・サンクチュアリ第1ポンドに、2024年最初の釣行に行ってきました。この釣り場は広さが10,000㎡あり、最深部は4mの深さで、浮桟橋と岸からの釣りが楽しめます。最近の放流は20~30cmクラスのニジマスに加え、サクラマスも放流もされた模様。当日は朝から小雨ながら降り出しており、防寒防水ウエアに身を包み、第2ポンドに向かう通路沿いの岸側をこの日の釣り場と定めます。

 まず状況を確認してみると、水質は笹濁り状態ですが散発的にライズも見られ、1月とは言えそれほど活性は悪くなさそうです。サーチ用に選択したのは、エッセンシャル1.6gスプーンの明滅カラー。沈めてみるとカウント11で着底。その後は大まかに表層、中層、ボトムと探ってみようとして、カウントダウン2でレギュラーサイズのニジマスがヒット。

 表層付近でのヒットでしたが、どうも魚が浮き気味というわけではなく、その後はカウントダウン6沈めた付近で2匹目がヒット。その後も同じレンジを探って、エッセンシャル1.6gのカラーローテーションでのヒットが続きます。リトリーブはスローリトリーブに反応。水質を考慮しアピールカラーも試してみましたがヒットはなく、明滅カラーやナチュラルカラーへの反応が良かったようです。

 しばらくすると、エッセンシャル1.6gへの反応が落ちてきました。いつもなら軽めのスプーンを試すところですが、この日はAR-SトラウトモデルSH1.5gを試してみます。このスピナーはスローリトリーブでもしっかりブレードが回転して、魚を魅了してくれるのですが、スプーンより沈みやすい。そのためリトリーブスピードを考慮して、カウントダウン3でリトリーブを開始してみます。時よりトゥイッチングを入れて誘いを入れてみたところ、レギュラーサイズのニジマスのヒットが続きます。

 AR-SトラウトモデルSHは、クリアーウォーターエリアの放流後に活躍してくれたことがあるのですが、マッディな水質でもトゥイッチングなど積極的に誘いを入れることで、また違った活躍をしてくれることがわかりました。しばらくはAR-SトラウトモデルSH1.5gのカラーローテーションで釣果を伸ばしていたのですが、さすがに誘いを入れた影響もあるのでしょうが、比較的短時間で反応しなくなってしまいました。

 次に試したのが、マジックジャークです。この頃になると雨に加えて風も吹いてきたため、少しでもウエイトのあるルアーに利があると考え、チョイスしたのはスティルエリア48HFです。それまでの釣果で、活性の高い魚は中層より下のレンジにいるのは間違いなさそうだったので、スティルエリア48HFをキャストしたら一気にリール2回転で潜らせてから、マジックジャークをスタートします。ただ濁りで魚の反応が見えないため、どのようなピッチ、スピードが効果的なのかは手元に伝わる感覚で確認するしかありません。最初は短いピッチの、ハイスピードでのジャーキングでヒットしたため、その方法でカラーローテーションしながらヒットさせていました。

 ただ反応が薄くなったと感じてからは、スローなジャーキングも試してみたところ、この方法でのヒットも出て、色々と変化させながら楽しむことができました。

 その頃には向かい風が強くなり、次第にスティルエリア48HFでも飛距離が出せなくなってきました。そのため各種クランクやボトム用ルアーを試していたのですが、なかなか効果的なパターンが見つけられません。少し焦り始めたところで、放流開始のアナウンスがあり、ルアーを放流対応用に、エッセンシャル1.9gスプーンのフルピンクにチェンジします。ただ放流場所から離れていたため、その効果には期待していなかったのですが、表層のファストリトリーブで2匹をヒット。同じくオレキンカラーにチェンジしても、若干沈めて2匹をヒットさせることができました。その後は放流効果が落ち着いたところで、早めに昼食を取ることにしました。

 後半戦も最初はスプーンでの釣果をあげたくて、アンバー1.1gスプーンからスタートします。これをカウントダウンしながら探ってみたところ、カウント7ほど沈めたレンジでヒット。そこからは同様のレンジでのヒットが続きました。

 ところが次第に風雨が強まってくると、魚の反応するレンジも下がってきたように感じます。そのためさらに深いレンジを探ってみたところ、この判断が正解で、しばらくはアンバー1.1gスプーンのカラーローテーションでヒットが続けることに成功。そしてアンバー1.1gへの反応が悪くなったと感じたところで、アンバー0.8gスプーンにチェンジして、同様に釣果を伸ばしました。

 その頃にはさらに雨、風ともに強まってきたため、頻繁に小休止を取りながらも釣りを続けます。アンバー0.8gスプーンへの反応が落ちたと感じたところで、AR-SトラウトモデルSH1.5gやシボクラDR-F、さらにはカルモMR-Fなどで、サクラマスも含めてポツポツながら釣果を伸ばすことができました。

 午後2時を回ったところで午後の放流が開始されます。そこでは再びエッセンシャル1.9gフルピンクで2匹ヒットさせることに成功。さらに放流魚が表層を意識しているように感じたため、パペットサーフェスを試してみたのですが、残念ながらこれには無反応でした。


 その後はアンバー1.1gスプーンでのヒットもあったのですが、さすがの悪天候に集中力も途切れ気味。つらさが増してきたので、予定していた時刻よりも早めに終了としました。


 この日は強まる雨と風に影響され、後半も釣れはしたものの、納得のいく釣果とは言えません。今シーズン中に再度釣行したいと考えています。

 

スプーン用

RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用・放流用

RodFNL‐T511ML
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure エッセンシャル1.9g 各種カラー
エッセンシャル1.6g 各種カラー
アンバー1.1g 各種カラー
アンバー0.8g 各種カラー
スティルエリア48HF 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー
シボクラDR‐F 各種カラー
ARスピナートラウトモデルSH1.5g 各種カラー