千早川マス釣り場ルアーフライ専用区釣行(12月2日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

今回は大阪府千早赤阪村にあります、千早川マス釣り場ルアーフライ専用区に行ってきました。
この釣り場は二つのポンドで構成される釣り場で、関西では通年で営業されている貴重な存在です。水質はクリアーで、放流魚は25cmクラスのニジマスを中心に放流されています。

 午前8時過ぎに遊漁券を購入し、車で数分のルアーフライ釣り場へ向かいます。この日は土曜日にもかかわらず、営業開始時の入場者は私一人。下流側のポンドでスタートフィッシングの予定だったのですが、魚影がいつもより薄いように感じます。そこで上流側ポンドも見て回ったところ、こちらの方が魚影は濃いいようなので、上流側ポンドのこの日の釣り座と定めてスタートフィッシングです。


 最初は状況を確認しようと、アンバー1.1gカラシカラーをキャストして、表層を引いてみたところ、いきなり3連続ヒットながら、3匹ともオートリリース。ドラグの調整が少しきつ過ぎたようです。その後緩めに調整したのですが、今度は反応がなくなってしまいました。ただ目視できる限り、魚は表層付近にいるのは間違いありません。そこで早いうちに表層の魚を攻略しようとパペットサーフェスにルアーチェンジしました。


 最近はパペットサーフェスを使いこなすパターンを自分なりに工夫していますが、この日魚の反応が良かったヒットパターンは、ストップ・アンド・ゴーでした。その方法でヒットを続けていたところ、時々ポーズを入れたパペットサーフェスの周囲を興味津々で見ているニジマスがいることに気づきました。そこで軽くトゥイッチングを入れながら、一気に10cmほどリトリーブしてみると、パペットサーフェスを見ていたニジマスのスイッチが入り、猛然とアタックしてきます。パペットサーフェスは表層を意識している魚には、絶対的な効果がありますが、さらに自分で工夫することでヒットに持ち込めた時の満足感は格別です。

 しばらくはパペットサーフェスのカラーローテーションで順調に釣果を伸ばしていたのですが、さすがに一時間も経つと反応が悪くなってきました。そのタイミングで放流があったのですが、網ひとすくいの数であり、その効果は期待できそうにありません。とりあえず放流対応はしてみたのですが、反応はありませんでした。


 その時点でも、表層から中層にかけて多くの魚影が確認できます。そこで次に投入したのはスティルエリアT2です。まずは只巻きで様子をみたのですが反応がなく、マジックジャークを試します。キャストしたら、潜り過ぎないように色んなパターンを試したところ、好反応だったのは、ショートピッチでのマジックジャークでした。ただそれでも潜り過ぎたと感じたら、長めのポーズを入れて浮かせたりもしました。これだけでもヒットはするのですが、スティルエリアT2を追ってきたニジマスが、ポーズを入れた瞬間にUターンすることがあります。この時はすぐにショートピッチでジャークさせて、パぺットサーフェス逃がしてみると、ターンしてきてフッキングしてくれます。決して高い確率ではありませんが、うまくヒットに持ち込めた時は、思わずニンマリしてしまいます。

 このように色々試しながらスティルエリアT2で釣果を伸ばしていたのですが、40分ほどを過ぎると反応が悪くなってきました。そこで次に投入したのはカルモMR-Fです。最初は潜らせてみたのですが、反応が今ひとつなので、潜り過ぎないように、キャストしたら最初からスローリトリーブで比較的表層付近を探ってみます。するとこの方法がこの時のヒットパターンで、カルモMR-Fのカラーローテーションで、ポツポツながら釣果を伸ばすことができました。45分ほどが経過し、カルモMR-Fへの反応も悪くなってきたところで、昼休憩としました。

 昼からは再びスプーンからスタートします。朝一の失敗を繰り返さぬようにドラグを緩めに調整し、チョイスしたのはアンバー0.8gスプーンで、カラーは朝一反応があったカラシカラーです。これで表層からカウントダウンしながら、反応のあるレンジ探ってみたところ、カウントダウン2でヒット。やはり表層付近での好反応は続いているようです。ただ同じレンジで釣れ続けるわけでもなく、中層から下での反応はほぼ皆無でしたが、中層より上のレンジで釣果を伸ばすことができました。

 アンバー0.8gスプーンのナチュラルカラーのローテーションで釣果を伸ばしていたところで、放流があり、同じくアンバー0.8gのロイヤルダストで放流魚をキャッチできました。

 その頃になると向かい風が次第に強くなってきました。そこでスティルエリア48HFを投入します。午前中にスティルエリアT2で、相当数をヒットさせたため、スティルエリア48HFに反応してくれるか心配だったのですが、その効果は絶大でした。
 スティルエリア48HFもスティルエリアT2と同様に使ってみたところ、続々とニジマスたちがヒットしてきます。ハイフロート仕様であり、浮き上がるときの揺らぎアクションが魅力的なのは間違いありません。さらに逃がしの効果もスティルエリアT2以上と感じました。
 一時間ほどはスティルエリア48HFのカラーローテーションで釣果を伸ばし続け、1時間程して反応がなくなったところで、終了としました。

 この日は特に苦戦する時間帯もなく、状況に合わせて釣果をあげることができ、大満足の釣行となりました。

 

スプーン用

RodFNL-T511ML-F
ReelS社1000番
Lineエステル0.25号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.3号(直結)
Lure アンバー0.8g 各種カラー
スティルエリアT2
スティルエリア48HF 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー