なごみの湖湯船森林公園ライトエリア釣行(5月6日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は京都府和束町にあります、なごみの湖湯船森林公園フィッシングエリアのライトエリアに行ってきました。この釣り場は、人口湖に大物中心にトラウトを放流された本湖と、和束川に20~25cmのトラウトを放流し、数釣りが楽しめるライトエリアで構成されています。今回はゴールデンウィーク終盤に釣行する時間ができたため、半日の予定で、ライトエリアの下流側、第1エリアを楽しむことにしました。

 朝一に受付を済ませ第1エリアへ向かったのは、幸いに私一人だったため、中央部の比較的水深のあるポイントで実釣を開始します。水質はほぼクリアで、中層より上のレンジにレギュラーサイズの魚の姿が確認できます。最初はエリアの広さと水深を考慮し、チョイスしたのはアンバー1.1gです。カラーは明滅。これをキャストしたら、カウントダウンしながら探ってみようとしたところ、カウントダウン2のスローリトリーブに早速ファーストヒット。

 幸先良いヒットだったのですが、この後にちょっと苦戦します。というのは、アタリもありフッキングもするのですが、バレる確率が高いのです。フックの確認も特に問題ありません。おそらくゴールデンウィーク終盤で、毎日多くのアングラーに攻められ、魚たちがナーバスになっていて、食い浅いようです。結局これが放流前まで続くことになりました。それでも反応があるというのは、こちらの集中力も高まります。なんとかアンバー1.1gスプーンのカラーローテンションでヒットも続きます。途中にはあまりにもアタリが小さいので、ラインでアタリも取りながら釣果を伸ばしました。

 実釣30分を経過したところで、アンバー1.1gスプーンへの反応が若干悪くなってきました。ただ頻繁に起きるライズリングから考えても、活性は落ちていないはずです。そこでトップでの釣りを楽しめると考え、パペットサーフェスを投入します。色々な探り方を試したところ、ストップ・アンド・ゴーに反応が良さそうです。頻繁にアタックはしてくるのですが、体当たりするようなアタリが多く、なかなかフッキングしてくれません。それでも魚の反応が見えるので、パペットサーフェスの釣りはやめられません。後から考えてみると、40分ほどの間にネットインしたのは4匹だったので、決して好釣果というわけでもありません。(フッキング後のオートリリースは、その倍程度はあったと思います。)

 パペットサーフェスのトップでの釣りも、反応が悪くなってきたところで、次のヒットパターンを探そうと、色々と試してみたのですが、マジックジャークにバラシが一回あっただけでした。


 そこで続いて投入したのが、クランクベイトのカルモMR-Fでした。ただしいつものように一気に潜らすと、水深が浅い場所でごみを引っかけてしまいます。そのため着水後はその場が落ち着くのを待ってから、スローリトリーブしてみます。そうすることで最大深度1mの三分の一から二分の一程度のレンジをリトリーブしているイメージです。これがこの時のヒットパターンで、続々とカルモMR-Fのナチュラルカラーに、レギュラーサイズのニジマスがヒットしてきます。カラーローテーションの途中に、アピール系へカラーも試してみたのですが、それには反応なく、ナチュラル系カラーへの反応が良かったようです。

 しばらくはカルモMR-Fで釣れ続けていたのですが、さすがに45分ほど経った頃にはヒットが遠のいてきました。それと次第に濁りも強くなって、次第に魚影が確認できなくなってきました。(上流で堰堤の一部が壊れたとのことでした。)続いて投入したのは、シボクラMR-Fです。これもいつもの使い方では潜りすぎるので、最初からスローリトリーブで探っていきます。すると数投目に早速ヒットしたニジマスが一気に走り出しました。このエリアでは25cmがレギュラーサイズなので、ドラグも弱めに設定したいたので、最初は驚きましたが、何とかネットインできたのは40cm超のニジマスでした。

 その後もシボクラMR-Fのカラーローテーションで、ポツポツながら釣果を伸ばしていたところで、午前10時過ぎに放流が始まりました。ただその頃にはさらに濁りがひどくなり、放流魚の動きが全く確認できない状況です。それでも放流対応用のドロップダイア1.8gスプーンのゴールドORカラーを投入。表層のファストリトリーブで探って、4匹連続ヒット。その後もゴールドOR一色で相当数ヒット。

 ドロップダイアに反応が悪くなったところで、アンバー1.1gスプーンのフルピンクなどのアピールカラーにルアーチェンジ。その頃には若干放流魚も沈んだので、それに合わせてアンバー1.1gのアピールカラーも若干沈めて、スローリトリーブで探って放流魚を攻略しました。

 放流から30分を経過したころには、アンバー1.1gスプーンへの反応も悪くなってきたため、その後はスプーンをアンバー0.8gのナチュラルカラーに変更。なんとか釣果を伸ばし続けました。

 午前11時を回ったころからは、スプーンへの反応がなくなってきたので、放流前に好調だったシボクラMR-Fを再投入。そのまま午前11時半まで釣果をあげ続けることができ、この日は終了としました。

 ゴールデンウィーク終盤で、食いの浅い魚に悩まされましたが、それでも最後まで釣果をあげることができ、満足して家路に着くことができました。

 

スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure ドロップダイア1.8g ゴールドOR
アンバー1.1g 各種カラー
アンバー0.8g 各種カラー
カルモ MR-F 各種カラー
シボクラMR-F 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー