浜寺公園フィッシングパーク釣行(11月16日)

成吉 弘幸

奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は平日に野暮用があり休暇を取ったのですが、それが早めに済んだため、午後から堺市西区にオープンした浜寺公園フィッシングパークへ行ってきました。この釣り場は浜寺公園プールのオフシーズンの活用に、11月4日にオープンしたばかり。今年が初の試みであり、事前情報は釣り場のホームページ以外、ほとんどありません。わかっているのは釣り方に応じてプールが分かれており、ルアーフィッシングは25mプールと50mプールの2か所とのこと。放流魚は釣行当日では、ニジマスのみであることぐらいです。

 現地には正午前に到着。浜寺公園第2駐車場に車を止め、歩いて5分ほどで釣り場入口に到着。午後券を自動販売機で購入後、プールに向かいます。今回は午後の4時間だけのため、50mプールのみで楽しむことにしました。釣り場はプールの東側長辺からのみ釣りができます。この日は平日だったので、余裕で真ん中付近に入れたのですが、土日祝日などの混雑時には、隣の方との間隔がタイトになりそうな印象です。水質は藻類の発生のためか緑色の濁りが入り、魚影を見ることはほぼできません。水深は最も深いところで、1.7mとのことでした。

 最初にZIL1.4gの明滅カラーで、魚のいるレンジを探ってみたのですが、なかなか魚信が得られません。探り続けていると、中層より下のレンジでかすかな魚信が感じます。ここで通常ならスプーンを軽めのものにチュンジして探ってみるところですが、この日は短時間勝負なため、直感的に反応があると思われるルアーに、どんどんチェンジしていきます。するとスティルエリアT2のマジックジャークに、この日の一匹目のレギュラーサイズのニジマスがヒット。ところがその後が続きません。

 その後いくつかのルアーを試したところ、カルモMR-Fのナチュラルカラーに反応が出始めました。キャストしたらリールを2から3回転巻いて一気に潜らせ、後はスローリトリーブで探ってみます。ただアタリはあるものの、なかなかフッキングしてくれません。何かがずれている感じです。そこでカラーチェンジしてアピールカラーであるチッコウオレンジに換えてみました。これがこの時のヒットパターンで、ポツポツながらも何とか釣果を上げることができました。そしてチッコウオレンジに反応がなくなってからは、ブルーハワイで同様に釣果を上げることができました。

 午後1時を回ったところで、放流が行われました。すぐに放流用タックルに替え、ルアーはZIL1.8gにチェンジ。カラーは放流魚に実績のあるアカキンです。これをキャストしたら糸ふけを取って表層をファストリトリーブで探っていきます。するとすぐにヒットし、その後にもう1匹はヒットしたのですが、その後が続きません。カラーローテーションしても状況は好転せず、時間だけが過ぎていきます。ただ放流魚は表層を意識しているのは間違いなさそうなので、トップウォータープラグを試したりもしたのですが、水質のせいかライズリングは頻発しているものの、ルアーにはアタックする様子がありません。

 そこで再びスプーンに戻します。次に使ったのがエッセンシャル1.6gスプーンのオレキンです。どうも放流直後に比べ、若干魚が沈んだような印象だったので、カウントダウンしながら探ってみたところ、カウントダウン3で狙い通り放流魚がヒット。その後も爆釣とまではいかないものの、ヒットが続きます。オレキンカラーに反応が悪くなってきたところで、セカンドラッシュにカラーチェンジ。こちらでも何とか釣果を確保することができました。

 放流から30分が過ぎ、そろそろ放流効果がなくなる頃ですが、まだまだ放流魚が活発に動き回っている様子を感じます。そこでタックルをエステルライン用に戻し、スプーンをサイズダウンして、アンバー1.1gにチェンジしました。放流から時間が経過していたため、カラーはゴールドベースではないと考え、サクラグローを選択。こちらもカウントダウンしながら探ってみたところ、カウントダウン4でニジマスがヒット。ここからアンバー1.1gサクラグローカラーで4連続ヒット。それまで放流効果が今ひとつと感じていたところに、30分経ってから時合が来たって感じでした。その後もアンバー1.1gのダズルチャートやバナナフレークカラーで、続々とヒットを続けることができました。

 そして放流から1時間が過ぎると、さすがに放流効果がなくなってしまいました。続いてどう攻略しようかと考えあぐねて、スプーンをZIL0.6gにチェンジしました。実は放流前から気になっていたのですが、ここはプールであり、足元から一気に深くなっているのですが、どうも足元にニジマスたちが寄っている印象がありました。さらに対岸の水車により、50mプール全体で回転する水流が私の前を左から右に流れています。そこでZIL0.6gスプーンのナチュラルカラーを軽くキャストしたらボトム付近まで沈め、流れにドリフトさせながら、極力浮き上がらないように超スローリトリーブで探ってみます。すると狙い通りニジマスがヒット。さらにもう1匹同様にヒットさせることに成功し、ニンマリといったところです。ただこの方法は時間がかかる上に集中力を要求されるため、2匹のヒットでやめてしまいました。

 残りの時間は新たなヒットパターンを探すべく、色々試してみたのですが、カルモMR-Fとプリリーにヒットがあったものの、新たなヒットパターンを見つけることなく、午後4時の終了を迎えてしまいました。

 今回釣れたのは約25~35cmのニジマスでしたが、スタッフの方の情報では、もう少し気温・水温が下がってきたら、ブラウンやイワナの放流も検討しているとのこと。その頃に再釣行しようかと考えています。

 

スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

放流用 クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

スティルエリアT2用

RodIBXX-56MT
ReelS社1000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure エッセンシャル1.6g 各種カラー
ZIL1.8g アカキン
ZIL0.6g ブラウンチャートブラック
アンバー1.1g 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー
プリリー パールホワイト
スティルエリアT2