フィッシングパーク高島の泉釣行(6月24日)

成吉 弘幸

奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、フィッシングパーク高島の泉へ行ってきました。この釣り場は一年中水温14度の豊富な湧水を活用しているため、夏も営業を続けることができる関西では唯一の大規模な管理釣り場です。3つのポンドで約15000平方メートルを誇り、初心者から上級者まで楽しめる構成で、放流魚種もニジマスからイトウまで、様々な魚種が放流されているようです。


 当日は午前7時の営業開始とともに入場し、最初はレギュラーサイズ中心に放流された第1ポンドで実釣を開始します。水質はクリアーながら、一定間隔ごとに設置されたエアレーションの影響で、魚の様子は見えづらい。ただ表層付近に魚がいることはなんとなくわかるし、時期的にも表層付近の魚を攻略するのが、ポイントになるのは間違いなさそうです。放流魚が25~30cmクラスの模様。

 今回はポンド中央の竿抜けポイントを攻略するため、4gスプーンのキャストができ、遠投が可能なロッドとして、FLD-68を準備。さらに多数の沈み石に対応して、大型がヒットした時に短時間で浮かせて取り込むことができるよう、若干太めのラインでタックルを準備しました。


 最初はミノーでの反応が見たくて、各種ミノーを使ってみたのですが、時よりチェイスはあるものの、ヒットしそうにありません。それよりも表層で活発に動いている魚がいるので、パペットサーフェスにルアーチェンジします。様々なアクションを試してみたところ、ショートストロークのリトリーブとストップモーションの繰り返しに好反応。すぐに一匹目がヒットしたのですが、その後が続きません。

何とか2匹目もパペットサーフェスでヒットさせたのですが、反応が薄くなってきたので、今度はスプーンでの攻略に取り掛かります。タイプの違うスプーンを色々試して、アンバー1.1gのナチュラルカラーで2匹ほどキャッチできたのですが、ヒットパターンといった感じでもありません。

 そこでスプーンをZIL0.6gスプーンのナチュラルカラーにチェンジします。表層付近を探っていてスプーンを見失った時、回収しようと早めにリトリーブした瞬間に水面でアタリがありました。そこでZIL0.6gスプーンを着水と同時に、水面で引き波を立てるように早めにリトリーブ(バジング)させてみます。するとこれがこの時にヒットパターンで、続々とレギュラーサイズのニジマスやヤマメがヒットしてきます。しばらくは釣れ続けていたのですが、30分経過するころには、さすがに釣れるスパンが長くなってきました。

続いてはポンドの中央部、立木のアタリを攻めるために遠投用タックルをチェンジし、スプーンもピュア3.5gにチェンジ。フルキャストしたら表層付近をリトリーブしてみると、すぐにヒット。やはりポンド中央部は竿抜けポイントだったようです。ただピュア3.5gスプーンはネイティブトラウト用であり、使い続けるとスレルのも早いと思い、2匹ヒットさせたところで、釣行直前にアクリルペイントでエリア用に着色したピュア3.5gにカラーチェンジ。これでしばらくはヒットを続けることに成功しました。

遠投ポイントでの反応が薄くなったところで、今度はクランクでの攻略に取り掛かります。数種類のクランクを試したところ、シボクラMR-Fに好反応でした。通常なら沈めて使うところですが、この日は着水後に極力潜らないよう、最初からスローリトリーブで表層付近を探る方法が効果的でした。この方法で再び釣果を伸ばしつつ、若干反応が悪くなってきたところで、第2ポンドに移動しました。

 第2ポンドは大型魚中心に放流されているようで、大型ミノーで探ってみますが反応なし。目視で確認する限り、第1ポンドと比べて明らかに放流量は少ないようです。それでも大型魚のヒットに期待して、大きめのミノーを投げ続けますが、時間が過ぎていくばかりです。

色々試してシボクラDR-Fで30cmクラスのニジマスをヒットさせたものの、完全に攻めあぐねたところに、対岸で放流が行われました。そこでスプーンをドロップダイヤ4gにチェンジ。表層早引きで30cmクラスのニジマスを5匹ほどヒットさせ、ドロップダイヤ4gへの反応が薄くなってきたところで、シボクラDR-Fにチェンジし、40cmクラスのニジマスをキャッチ。しかし後が続きそうな感じがしないので、早めの昼食を取り、第3ポンドに向かいます。

色々試してシボクラDR-Fで30cmクラスのニジマスをヒットさせたものの、完全に攻めあぐねたところに、対岸で放流が行われました。そこでスプーンをドロップダイヤ4gにチェンジ。表層早引きで30cmクラスのニジマスを5匹ほどヒットさせ、ドロップダイヤ4gへの反応が薄くなってきたところで、シボクラDR-Fにチェンジし、40cmクラスのニジマスをキャッチ。しかし後が続きそうな感じがしないので、早めの昼食を取り、第3ポンドに向かいます。


 第3ポンドは第1ポンドと同様で、小型中心ながらも大型も釣れるらしい。ただこの日は梅雨とは思えぬ好天と高気温で、状況は次第に厳しくなってきました。

どう攻めようかとポンドの周囲を回っていると、インレットの岸際に多くの魚が定位しているポイントがあります。ここではジェイドMD-Fのマジックジャークや、パペットサーフェスでニジマスを攻略。

ただせっかくの広いポンドをもっと楽しみたくて、それからは第3ポンド周囲を移動しながら釣れる魚を探します。ただシボクラMR-Fで1匹キャッチしたものの、それ以外は反応がなく、結局一周してインレット付近へ戻ってきました。どうもこの付近は魚の気配を感じます。


 この時の状況から判断して、ウォブンロール系のZIL1.8gスプーンに利があると考え、ルアーチェンジ。カラーはナチュラル系をチョイス。これをポンド中央に向かってキャストし表層を探ってみたところ、これが最後のヒットパターンで、それまでの遅れを取り返すように、続々とレギュラーサイズのニジマスがヒットしてきました。

そして、これまでにないファイトを楽しませてくれたのは、50cmクラスのニジマスでした。この日最大のニジマスが釣れてからは、場が荒れたのか急に反応も悪くなりました。

しばらくはヒットがなかったのですが、最後に一匹だけでも魚の顔を見たく、プリリーⅡで粘ります。何とかレギュラーサイズのニジマスをヒットさせたところで、終了としました。


軽量スプーン、ミニクランク用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineナイロン3lb(直結)

遠投用、シボクラ用

RodFLD-68
ReelS社2500番
Lineナイロン4lb(直結)

パペットサーフェス用

RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineナイロン3.5lb(直結)
Lure ピュア3.5g 各種カラー
ドロップダイヤ4g 各種カラー
ZIL1.8g 各種カラー
ZIL0.6g 各種カラー
アンバー1.1g 各種カラー
シボクラMR-F 各種カラー
シボクラDR-F 各種カラー
パペットサーフェス 各種カラー
プリリーⅡ カメレオンオリーブ