リバーランズ角川釣行(5月14日)

成吉 弘幸

奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、リバーランズ角川に行ってきました。この釣り場はオートキャンプ場に併設された管理釣り場です。キャンプ場の管理釣り場とは言いながらロケーションもよく、特にこの時期は新緑に囲まれての釣りが楽しめる釣り場です。

 当日は営業開始の9時前に現地到着。天候は雨。タックルの準備を済ませ、最初は広範囲に狙える岬状に突き出した岩場付近を釣り座と定めて、釣り開始の合図を待ちます。すると開始前に放流が行われました。見ていると魚種はニジマスで、レギュラーサイズは30cm前後のようです。そして午前9時に合図があり、実釣を開始します。


 最初は放流魚を狙って、エッセンシャル1.6gのオレキンカラーをチョイス。ところが放流魚の反応が良くありません。以前もそうだったのですが、ストック池とエリアの水質や水温に差があるためか、放流後の爆発的な反応はあまり期待できそうにありません。それでも表層を早めのリトリーブで探っていくと、しばらくしてファーストヒット。ところがジャンプして激しく首を振られ、あえなくオートリリース。これがその後も続きます。とにかくニジマスがサイズ以上に激しくファイトしてくれます。ロッドティップを下げて対応しますが、バラシが続くとさすがに焦ります。ただ正しくフッキングできていれば、ジャンプされても首を振られても簡単にはバレないはずです。


この日のニジマスの喰いのタイミングと、エッセンシャル1.6gの動きがマッチングしていないと判断。スプーンをZIL1.4gにチェンジします。その時点で放流から30分程度経過していたため、明滅カラーをチョイス。これで比較的表層をリトリーブさせてみると、すぐにヒットします。やはり魚はジャンプして首を振りますが、そのファイトを楽しめてネットインできたのは、30cmオーバーの厳つい顔をしたニジマスでした。

 ルアーチェンジが正解だったようで、この後もZIL1.4gをカラーローテーションしながら、30分ほどは釣果を伸ばすことができました。

 午前10時を過ぎ、雨に加えて風も吹き始めると、それに伴い魚の反応がなくなります。スプーンをチェンジして、次のヒットパターンを探しますが、風が強すぎてスプーンがどのレンジを泳いでいるのかわかりません。いずれにしても表層で反応がなくなったのは間違いなさそうです。そこでスプーンでの攻略はいったん諦め、ルアーをカルモMR-Fにチェンジします。色はデッドリーピンク。これを一気に最大潜行深度1mまで潜らせたら、後はただ巻き(ステディリトリーブ)で様子を見ます。するとレギュラーサイズのニジマスが連続ヒット。これが次のヒットパターンかと、カラーローテーションを繰り返しますが、なかなか次のヒットが続きません。

 ニジマスはカルモMR-Fのとどく深度よりも下のレンジに下がったと考え、ルアーをシボクラMR-Fにチェンジ。カラーはカルモMR-Fのヒットカラーであるデッドリーピンクです。これを最大潜行深度の1.5mまで潜らせたら、後はやはりただ巻きで様子をみます。するとしばらくしてヒットはあったのですが、これも正解という感じではなく、ヒットが続きません。

 そこでさらに下のレンジ、ボトム付近を探るために、シボクラDR-Fのナチュラルカラーにルアーチェンジ。同じように最大潜水深度である2mまで潜らせたら、後はただ巻きで探ってみたところ、レギュラーサイズのニジマスがヒット。さらにもう一匹ヒットさせ、カラーチェンジしてさらに2匹をヒットさせ、何とかこの時のヒットパターンを見つけることができたところで、昼休憩をとることにしました。

 昼前になって雨も上がり風もおさまってきたので、休憩後はスプーンでの釣果で探ってみたり、反応があったボトム付近を専用ルアーで探ったりしたのですが、結果は良くありません。そこで昼前に活躍してくれたシボクラDR-Fのナチュラルカラーに戻すと、これにだけは確実に反応が良く、続々とヒットしてくれます。このままシボクラDR-Fで粘り続けることもできたのでしょうが、最後の1時間は他のルアーでの釣果を目指し、日陰になっているポンドの西側に移動します。

 以前の釣行から、その付近は水深が1m程度であることはわかっていたので、迷わずカルモMR-Fを投入します。まずはこれが正解で、高い確率でヒットします。ただ午前中もそうであったように、とにかくここの魚はジャンプはするは首を激しく振るはで、バラシも多いながらもカラーローテーションしながら、順調に釣果を伸ばすことができました。

 カルモMR-Fでの反応が悪くなってきたところで、少し北側に移動します。その付近は先ほどより若干水深があるので、シボクラMR-Fにルアーチェンジします。こちらではこれが正解で、先ほどと同じように続々とレギュラーサイズのニジマスがヒットしてきます。とにかく最後の1時間は途切れる間もなく順調に釣果を伸ばし、午後3時前に終了としました。

この日は釣果と同時に、魚とのファイトを十分楽しめた一日でした。釣れるのは30cm前後のニジマスですがそのファイトは激しく、フックを伸ばされたり折られたりの事故が何回もあったことを、申しそえておきます。

スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)
Lure ZIL1.4g 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー
シボクラMR-F 各種カラー
シボクラDR-F 各種カラー