嵐山フィッシングエリア釣行(3月18日)

成吉 弘幸

奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は京都市右京区にあります、嵐山フィッシングエリアに行ってきました。こちらは広大なダム湖を利用した管理釣り場で、今回楽しんだのは桟橋エリアです。名前の通り桟橋からの釣りがメインですが、一部岸からの釣りも楽しめます。

 午前6時前に、嵐山高尾パークウェイの高尾ゲートに到着。午前6時に入場でき数分で駐車場に到着します。この日の天気予報は、1日雨が降り続く模様。到着時点ですでに降り始めているため、レインウェアの準備を整え、受付を済ませます。

 その際の情報では二日前に、中型レインボーにグッドサイズのイワナを大放流したとのこと。もともと60cmクラスのニジマスも放流されており、その両方が楽しめるのではと、平日休みを取って出かけた訳です。タックルは通常であれば、スプーン用には感度優先で、エルファーロッドとエステルラインの組み合わせで臨むところですが、放流魚のサイズが多岐にわたるため、急な大型にも対応できるよう、最初はスプーンもクランクもエルファーロッドにナイロンライン2.5ポンドで臨みます。


 早速桟橋内側の通称Bエリアで実釣を開始します。まずは広大で水深もあるエリアなため、エッセンシャル1.9gからのスタートです。カラーはフルピンクをチョイス。決してクリアーな水質ではないため、表層の魚以外は想像の世界です。この日は冷たい雨で若干水温が下がる可能性もありますが、前日までは暖かい日が続いていたため、魚は中層より上にいるのではと考え、表層からカウントダウンしながら探っていきます。ライズリングは散発していますが、水面直下の魚の反応は今ひとつ。するとカウントダウン5ほど沈めたところで、最初の一匹がヒット。小型のニジマスでした。

 続けて同サイズがヒットしたところで、イワナの顔も見たいと思い、ミノーにチェンジ。フローティングタイプやディープダイバーを使い、色々なアクションを試してみますが、イワナはなかなか顔を出してくれません。このままでは朝のゴールデンタイムを棒に振る可能性があるため、エッセンシャル1.9gスプーンに戻して、カウント5~7ほど沈めてみると、やはり小型のニジマスに加え、40cmクラスの中型ニジマスが、次々とヒットしてきます。結局最初の2時間半ほどで、エッセンシャル1.9gのカラーローテーションで、25~40cmクラスのニジマスの相当数の釣果を上げることができ、雨のつらさも吹っ飛びます。

 さすがに午前9時を回ったころには、エッセンシャル1.9gスプーンへの反応が悪くなってきたので、気分転換に再びイワナ狙いのミノーイングに挑戦しますが、うまくいきません。ところがスプーンに戻しても、こちらにも反応がなくなってしまいました。魚が沈んだと仮定して、中層からボトム付近を探っても反応なし。そのためスプーンでの攻略をあきらめ、クランクベイトのシボクラDR-Fにチェンジします。シボクラDR-Fの最大潜行深度は約2mですが、その集魚力でレンジの違う魚も引き寄せてくれるはずです。


 使い方は、着水後に一気に潜らせたら、あとはただ巻きで様子を見ます。するとすぐにシボクラDR-Fに中型のニジマスがヒット。その後も小型~中型のニジマスのヒットが続きます。

カラーローテーションして探っていくと、明らかにそれまでのアタリとは違う重みがラインを通してロッドに伝わってきました。40cmクラスのスピードあるファイトではないのですが、とにかくトルクフル。その重さにドラグが鳴りっぱなしで、なかなか寄ってきません。ラインはナイロン2.5ポンドなので、無理もできない。何とかエルファーロッドでそのパワーをしのぎながら、浮いてきた魚体は大きすぎて、手持ちのネットでは対応は難しい。ちょうどその時、近くの方が大型のネットを貸してくださり、時間をかけて慎重にランディングできたのは、約60cmの堂々としたニジマスでした。

 その後もシボクラDR-Fで釣果を伸ばしたところで、午前11時に早めの昼休憩を取った後は、岸側へ移動します。

 午前中に大型のニジマスは捕獲できたので、午後はイワナ中心に狙ってみます。フローティング・デープダイバー・シンキングと各種ミノーの各種カラーを使い、岸際中心に探ってみたところ、バラシ(魚種不明)が一度あったきりでした。


 さすがに釣果なく時間が過ぎるのもつらいので、カルモMR-Fにチェンジすると、小型~中型のニジマスがヒットします。ニジマスで少し息抜きをしたところで、再びミノーイングを試すのですが、結果は相変わらずでした。

 その後再びカルモMR-Fに戻してみたところ、アタリはあるもののフッキングしません。フックに異常はないことを確認しながら粘ってみると、ヒットはするのですがすぐにバレてしまいます。次第にアタリも遠のいてきたので、遠くて深場の魚を攻略しようと、シボクラDR-Fを再投入したのですが、状況は改善しません。何らかのマッチングミスが起きていることに間違いありません。色々考えて、それまでナイロンラインのタックルから、スプーン用のエステルラインのタックルにチェンジしてみます。この選択がこの時の状況にベストマッチで、その後は午後3時過ぎの終了まで、シボクラDR-Fでニジマスの釣果を伸ばすことができました。

 この日は雨中の釣りで、こちらの集中力が途切れそうになることもありましたが、大型の捕獲もあり、何とか最後まで釣果を伸ばし続けることができました。ただイワナの顔が見られなかったのが残念で、機会があれば再釣行したいものです。


桟橋(スプーン・クランク)

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

岸前半(クランク)

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

岸後半(クランク)

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)

(参考)ミノー

RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号
Lure エッセンシャル1.9g 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー
シボクラDR-F 各種カラー