フィッシングサンクチュアリ第2ポンド釣行(2月5日)

成吉 弘幸

奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は三重県いなべ市にあります、フィッシングサンクチュアリに行ってきました。この釣り場は複数のポンドで構成されており、その中でも20~30cmクラスのニジマスが放流された、ルアー専用ポンドである第2ポンドで、数釣りを楽しむのが目的です。

 この釣り場は中部地区最大級の管理釣り場で人気も高く、営業開始の40分ぐらいに前に到着したのに、すでに受付待ちの行列が建物の裏までに及んでいます。それと気になったのは、この日のコンディションです。到着したときは一面の銀世界。おまけに強めの風も吹いており、かなりしんどい釣りになりそうな予感がありました。


午前7時半の受付終了後、第2ポンドに向かうと、先行者はすでに釣り座を確保して、準備を始めています。ポンドは濁りがきつく、アルビノの魚影こそ薄っすら見えるものの、大量に放流されているはずのニジマスが、どのレンジにいるのかは、視覚では全く確認できません。何とか放流場所の近くの場所を確保して、釣りをスタートします。

 最初はエッセンシャル1.6gで状態を確認したかっのですが、横なぐりの大雪で視界が悪く、ルアーがどこまで飛んだのか、いつ着水したのかもまったくわかりません。それでも想像力を膨らませ、大まかに表層、中層、ボトムと探っていきますが、アタリ一つ得ることができません。実は一週間前の土曜日曜と二日連続で、このポンドを使って大会が行われていて、その影響で魚がナーバスになっているのかもしれません。タイプの異なるスプーンも試してみたのですが、ヒットさせることができず、時間だけが過ぎてゆきます。


 そこでクランクで状況を把握しようと、各種クランクで探ってみたのですが、中層でプリリーに待望のヒットはあったものの、ヒットパターンというわけでもなく、後が続きません。

 9時半前になって、放流が行われました。スプーンで楽しめると考え、エッセンシャル1.9gのアピールカラーをキャストします。すぐに一匹はヒットしたものの、ネットイン直前にバラしてからは後が続きません。放流直後に釣れないと焦ります。ただ周囲でもポツポツしか釣れていないことからも、おそらく養魚池の環境とポンドの環境に大きな差があり、水になじむのに時間がかかっているのかもしれません。


 それでもルアーをZIL1.8g黒金ぼかしにチェンジしで一匹を釣ったあと、スプーンでの攻略をあきらめ、シンキングクランクであるプリリーのカラシカラーにチェンジします。

 最初の一匹が中層でのヒットでしたし、コンディション的にも、釣れる魚は中層から下と判断。沈めてからはスローリトリーブで探っていくと、すぐにニジマスがヒットします。すると同様に探って連続ヒット。

 このタイミングではプリリーに反応がよさそうです。ただ降り続く雪と風のため視界が悪く、しばらくはミノーで様子を見ることにしました。各種ミノーで、リアクションバイトを誘ったり、マジックジャークで縦の動きを演出してみたのですが、まったく反応がありません。そしてプリリー(Ⅱ)に戻すと、ニジマスは気もぐれにでもヒットしてくれるといった感じです。

 その間にボトムノックスイマーエリアで、ボトムも探ってみたのですが、全く反応が得られませんでした。急激な冷え込みで、ニジマスたちはボトムに張り付いていると思っていたのですが、予想外の結果にさらに焦りが募ります。


 それでもプリリー(Ⅱ)で、なんとか釣果を稼いでいたのですが、さすがに同じルアーを投げ続けていると、次第に反応が悪くなってきました。そこでシボクラDR-Fを潜らせて、ボトム付近を攻略しようとしたのですが反応がないので、シボクラMR-Fにチェンジして、ボトムより若干上のレンジを探ってみます。するとこの時にはこれが正解だったようで、しばらく遠のいていたヒットが復活します。そうやってポツポツながら釣果を伸ばしていけました。

 昼食を取りながら、午後の戦略を考えます。午前の結果から、魚はボトムより若干上のレンジにいて、クランクへの反応は悪くない。さらに意外と手前でのヒットが多いことから、カルモMR-Fでの攻略を試みることにしました。


 方法は単純で、カルモMR-Fをキャストしたら一気に潜らせ、あとはデッド・スローでリトリーブするだけです。これが午後のヒットパターンでした。午後1時ごろから、1時間ほどの間、カルモMR-Fのカラーローテーションで、順調に釣果を伸ばすことができて、自分の戦略が間違っていなかったことに一安心です。さすが「タフコン専用」クランクベイトと謳うだけのことはあります。

 午後2時に午後の放流が行われましたが、午前中同様に爆発的に釣れるわけでもないようです。ZIL1.4g蛍光赤金で2匹はヒットさせましたが、後が続きそうにないので、午前中の放流後に反応が良かったプリリーのアピールカラーにチェンジ。粘って2匹のニジマスをキャッチできました。

 その後は再びカルモMR-Fで釣果を伸ばしたのですが、昼頃には小降りになっていた雪が勢いを取り戻して、再び銀世界に逆戻り。次第に視界が悪くなってきたので、午後3時に終了としました。

 この日は腕の未熟さに加え、コンディションの悪さもあり、思うような結果を残すことができませんでした。そんな中でもプリリー(Ⅱ)とカルモMR-Fに助けられた印象です。できればもっと楽なコンディションの時に、再釣行できればと思っています。


スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.25号(直結)

クランク・放流用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2lb(直結)
Lure ZIL1.8g
ZIL1.4g
プリリー(Ⅱ) 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー
シボクラMR-F