成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 フィッシングサンクチュアリ第1ポンド釣行(4月24日) 》


 今回は三重県いなべ市にあります、フィッシングサンクチュアリの第1ポンドに行ってきました。こちらの管理釣り場ではルアーフィッシングが可能なポンドが3つあり、第2ポンド第3ポンドは釣行していたのですが、第1ポンドは初めてです。釣り場のホームページ等によると、第1ポンドは広さが10000平方メートルで、深さは最深4メートルとのこと。放流魚はレギュラーサイズのニジマスに加えて、大型の魚種も放流されている模様。主に浮き桟橋からの釣りがメインですが、ロッドの持込は1本との制限があることが分かっていました。

 もともと中部地区最大級の釣り場であり、混雑も予想されたため、営業開始の1時間前に到着したのですが、既に受付待ちの行列ができています。あわててタックルの準備をして列に並びます。
 営業開始の7時半に入漁券を購入し、第1ポンドの桟橋に向かいます。桟橋の両側で釣りが可能で、片方は放流魚が狙えるログハウス側、もうは水の動きに期待できる噴水側です。初めての釣り場であり、どちらがよいのか悩んでいるうちに噴水側はあっという間に人でうまっていきます。仕方ないのでログハウス側で実釣を開始します。持ち込みロッドはエルファーでしたが、悩んだのはラインです。感度優先のエステルも考えたのですが、良型トラウトの可能性もあるので、今回はナイロン2.5ポンドで始める事にしました。



 さてポンドの水質はかなりマッディで、魚影はほぼ確認できません。まず選んだのはエッセンシャル1.9gのセカンドラッシュです。これを着水後に沈めてみると、カウント12で着底。そのままロッドを立て気味に巻上げで様子をみるのですが反応なし。季節がら魚は中層付近に散らばっていると予測を立て、続いてカウント5のレンジを探ってみたところ、早速レギュラーサイズのニジマスがヒット。
その後もカウント5中心にその前後のレンジで、エッセンシャル1.9gのメッキ系のカラーで釣果をあげていたのですが、すぐに反応がなくなってきました。ナチュラル系も試したのですが、反応がありません。


魚たちはエッセンシャルのウォブンロールのアクションに飽きたのではと考え、ローリング系アクションのZIL1.8gスプーンにチェンジします。カラーはアピール系からナチュラル系にローテーションしながら、中層付近を探っていったところ、ナチュラル系のオリーブチャートにヒット。これで数匹のレギュラーサイズをヒットさせたのですが、その後はカラーチェンジしても反応がありません。どのように展開しようかと悩んでいたところに、放流が始まるとのアナウンスが入ります。


 放流対応としてチェンジしたのは、再びエッセンシャル1.9gスプーン。カラーは水質も考慮したフルピンクです。放流されたのは対岸とは言えほぼ正面なので、キャストしたら表層をファストリトリーブしてみたのですが、何度キャストしても反応なし。リトリーブスピードをを変えてみても変化ありません。一般的には放流直後のニジマスは表層にいることが多いのですが、この日はどうも違うようです。もしかしたら一気に沈んだ可能性もあると思い、朝一に反応が良かったレンジまでエッセンシャル1.9gを沈め、ファストリトリーブしてみると、すぐにレギュラーサイズのニジマスがヒット。
その後も中層付近を探って、放流魚を3匹ヒットさせることができました。この日の放流魚は、すぐに先にいたニジマスと混じってしまっていたようです。


 放流直後の対応に遅れをとってしまったため、スプーンへの好反応も短時間で終了したため、続いてルアーをクランクベイトのカルモMR−Fにチェンジします。探り方は着水と同時に一気に潜らせたら、スローにリールを巻くだけです。するとスプーンに飽きたニジマスたちも、カルモMR−Fには好反応で、カラーローテーションしながらレギュラーサイズを次々とキャッチする事ができました。


 その後、大型のトラウトを狙うため、それまでのヒットレンジより若干深い層を探ってみたのですが、どうしても大型のトラウトをキャッチする事ができません。そのうち朝食を食べていないことを思い出し、併設されたカフェで早めの昼食をとることにしました。


 昼食後は岸側に移動します。事前情報では岸側はファミリー優先のようでしたが、スタッフにお聞きしたところ、私でもOKとのことだったので、そちらに移動します。岸からの釣りではロッドは5本まで持ち込み可能とのこと。

 こちらでは最初はZIL1.4gのナチュラルカラーで、中層を探ってヒットさせていたのですが、どうもリトリーブ途中の決まった付近でヒットする事に気づきました。掛け上がりがありそうです。ちょうど1g以下のスプーンでも十分届く距離だったので、アンバー0.8gスプーンにチェンジします。カラーはナチュラルカラーです。するとカウント5沈めたレンジで反応があるので、その層中心に探っていくと、レギュラーサイズながらも、ニジマス次々とヒットします。中には40cmクラスとのファイトも楽しむこともでき、してやったりといったところでしょうか。





 その後は他のルアーを試していると、2時半過ぎに午後の放流が行なわれました。この時は放流地点よりも離れていましたが、ZIL1.9gスプーンのオレキンやアカキンを若干沈めることで、ニジマスを数匹づつヒットさせる事に成功。ただ午後3時には終了予定だったので、この日1匹は釣れていなかったシボクラMR−Fにルアーチェンジ。カラーは水質と放流魚を意識してハイビスカスカラーをチョイス。終了予定時間を若干過ぎたところで最後の一匹をキャッチし、終了としました。



 初めてのポンドで戸惑う時間帯がありましたが、場所ごとにヒットパターンを見つけることができ、ほぼ満足のいく結果を残す事ができました。


● 使用タックル

桟橋

ロッド FLBC−S58UL
リール S社1000番
ライン ナイロン2.5lb(直結)

岸側 スプーン用

ロッド FLBC−S58UL
リール S社1000番
ライン エステル0.3号(直結)

岸側 放流直後・クランク用

ロッド FLNE−60GTS
リール S社1000番
ライン ナイロン2.5lb(直結)

ヒットルアー エッセンシャル1.9g 各種カラー
ZIL1.8g 各種カラー
ZIL1.4g 各種カラー
アンバー0.8g 各種カラー
カルモMR−F 各種カラー
シボクラMR−F ハイビスカス
シボクラDR−F サンシャイン



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