成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 なごみの湖 ライトエリア釣行(4月10日) 》


 京都府和束町にあります、なごみの湖湯船森林公園フィッシングエリアのライトエリアへ行ってきました。ここは和束川の本流を利用した管理釣り場で、左岸からのみ釣りができる第1エリアと、周囲がデッキで囲まれた第2エリアで構成されてます。あくまで流水エリアですが、流れの変化は一般的な流水エリアに比べると少なく、攻略法は止水エリアの延長線で考える事ができます。放流されているのは25〜30cmのニジマスです。



 さて当日は午前6時半の営業開始にあわせて遊魚券を購入し、下流の第1エリアへ移動します。
営業開始時点で第1エリアは私一人だったので、中央やや上流側を釣り座と定め、釣行を開始します。

 入場時の気温は氷点下2度。急な冷え込みに、ニジマスたちがどのような動きをするかが読みきれないため、最初は状況を把握するために、エッセンシャル1.6gスプーンのナチュラルカラーで様子をみます。表層から少しづつ沈めながら、ニジマスたちの反応をみますが、ときよりラインアタリはあるものの、フックに対してのアタリは全く得られません。手前側の目視できるニジマスの反応を見ていると、そばをエッセンシャル1.6gを通っても、避ける事はあっても興味を示すような様子はほとんど見られません。そのためウォブンロール系のアクションのエッセンシャルをあきらめ、ローリング系アクションのZIL1.4gスプーンにチェンジします。カラーは快晴の天候を考慮してナチュラルカラーからスタートします。


 ZIL1.4gスプーンを表層から少しづつ沈めながら探っていくと、中層よりボトム付近に掛けて反応があります。そのためそのレンジをリトリーブスピードを変えながら探っていくと、スローリトリーブに最初のニジマスがヒットします。やはり魚は急な冷え込みにより、活性の高い魚は中層より下のレンジにいるようです。それからしばらくはZIL1.4gスプーンを使って、ナチュラルカラーのカラーローテーションで順調に釣果を伸ばしていきます。時よりアピールカラーも試してみたのですが、釣果にはつながりませんでした。



 そのままZIL1.4gでのヒットが続いていたのですが、さすがに30分経った頃から、次第に反応が悪くなってきました。そのためスプーンをアンバー0.8gにチェンジ。やはりナチュラル系カラーを中心に探っていくと、途切れかけていたヒットが復活します。アンバースプーンは中活性のトラウトだけでなく、低活性なトラウトの攻略にも効果的で、しばらくはアンバー0.8gでヒットを続けました。



 しかしこれも45分を経過した頃には、再びヒットが遠のき始めたので、ZIL0.6gスプーンでの釣果を得た後、クランク投入の頃合かと思い、シンキングクランクのプリリーにルアーチェンジします。スプーンと同様に中層より下のレンジを探ってみたのですが、反応がないので、ボトムまで沈めて巻上げで探ってみたところ、何とか2匹はヒットしたものの、ヒットパターンというほどではありません。そこで最近マイブームのマジックジャークを試す事にします。


 マジックジャーク用に最初に選んだのはスティルエリアチューンです。ロッドは張りのあるミノーイングロッドである IBXX−56MTに、最大巻上げ長80cmのハイギアリールをセットします。ラインはエステル0.4号です。このタックルでマジックジャークを試してみたところ、これがニジマスに大人気で、連続ヒットも含めしばらく釣り続けます。スプーンの釣りと違って、積極的に誘って釣ったという実感が味わえるところが、マジックジャークの楽しいところです。


 スティルエリアチューンへの反応が悪くなってきたところで、ルアーをジェイドMD−Fにチェンジしたところ、ニジマスが連続してヒットしてきました。とマジックジャークで釣果を伸ばしていたのですが、10時半前になって、待望の放流車がやってきました。


 放流されたニジマスたちは最初は群れになって泳いでいたので、これを狙うためにタックルを放流用にチェンジ。ルアーはエッセンシャル1.9gにチェンジします。カラーはアピールカラーのゴールドベースです。これを群れのそばを通るようにファストリトリーブで探ってやる事で、次々とニジマスがヒットしてきます。ちょっとでも反応が悪いと感じたら、同じく光系のカラーにチェンジして、少しでも放流効果を長く楽しむ事ができました。それも20分経った頃に次第に反応が悪くなってきたので、この日はまだ活躍していなかったアンバー1.1gスプーンを投入しようとしたところで、デジカメにトラブル発生。いったん釣りをストップせざるを得ませんでした。



 その後デジカメは何とか復旧したのですが、ベストタイムを逃してしまい意気消沈。そのため、早めに昼休憩を取って、12時過ぎからは上流側の第2エリアへ移動します。ところがこちらは、流されてきた土砂で水深が浅いところが多く、魚の溜まりそうな比較的水深がある場所は先行者がいらっしゃいます。それでも何とかクランクベイトのカルモMR−Fで、粘って2匹はヒットに持ち込んだものの、かなりしんどい釣りになりそうなので、再び第1エリアへ戻りました。

 午後の第1エリアは、あまりに良すぎる天候の影響もあってか、スプーンでの釣果を得られず、シボクラMR−Fやプリリーのクランク中心に釣果をかせぎました。さらにパニッシュ55Fミノーでマジックジャーでも釣果を得ることができ、3時半に終了としました。



● 使用タックル

放流用

ロッド FLNE−60GTS
リール S社1000番
ライン ナイロン2lb

ミノー用

ロッド IBXX−56MT
リール S社2000番ハイギア
ライン エステル0.4号(直結)

スプーン・クランク用

ロッド FLBC−S58UL
リール S社1000番
ライン エステル0.25号(直結)

ヒットルアー アンバー0.8g 各種カラー
エッセンシャル1.9g  各種カラー
ZIL1.4g  各種カラー
ZIL0.6g  ピンクホワイトブラック
スティル エリアチューン  各種カラー
ジェイドMD−F アユ
カルモMR−F モスペレ
シボクラMR−F 各種カラー
パニッシュエリア55F
プリリー 各種カラー



[ 戻る ]