成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 ガリバーフィッシングガーデン釣行(3月28日) 》


 今回は滋賀県高島市にあります、ガリバーフィッシングガーデンへ行ってきました。この釣り場は比良山系の麓にあり、林に囲まれた静かなポンドタイプの管理釣り場です。放流されているのは20〜25cmサイズのニジマスが主体で、40cmオーバーの魚影も確認できます。管理人さんの人柄も気さくで、釣り料金も他の管理釣り場と比べてお得(1日券:3500円)なのですが、なぜか人が少ない。釣行当日も入場からしばらくの間は、ポンドを独り占めといった状態でした。


 さて8時に入場し、10年ほど前に訪れた時に好釣果をあげた記憶のある、管理事務所前で実釣を開始しました。朝一はミノーでの釣果をあげたくて、パニッシュ70Fをチョイス。カラーは曇天を意識してクロキンカラーを選択します。これを着水して少し潜らせたら、細かいトゥイチングでアピールしてからスローリトリーブでバイトのチャンスを与えてやると、2投目に狙い通り1匹目のニジマスがヒット。これがヒットパターンかと思い、同様に探ってみますが反応なし。カラーチェンジしたり他のミノーも試してみましたが、結果は好転しません。そこでミノーでの釣果はあきらめ、スプーンにチェンジします。

 選んだスプーンはエッセンシャル1.6gです。カラーはやはり曇天を意識して、ゴールドベースを選択します。この時点では、まだ私以外のアングラーはいないため、沈み岩の周囲など魚が居つきそうなポイントを広範囲に探っていきます。さらに季節がら、魚の居るレンジの表層から中層までを意識します。探り始めて数投目にすぐにレギュラーサイズがヒット。エッセンシャルスプーンの規則正しいウォブンロールアクションが、このときのニジマスには効果的で、面白いようにヒットが続きます。さすがに放流直後のようにファストリトリーブには反応してくれませんが、スローリトリーブに連続ヒットもあります。広範囲に探れたのも、ヒットを続けられた原因でしょう。そして数投して反応がなければ、カラーチェンジして、やはり表層から中層レンジをスローリトリーブで探って、レギュラーサイズながらニジマスの釣果を伸ばす事に成功しました。




 しばらくはエッセンシャル1.6gスプーンで順調に釣果を伸ばしていたのですが、次第に反応が悪くなってきました。場所の移動も考えたのですが、その頃には他にもアングラーが増え、悩んでいたところ、ライズの様子からニジマスたちが表層を意識しているのが分かります。そこでルアーをトップウォータープラグであるトワディにチェンジします。これをドッグウォークなどのアクションをいれてニジマスを誘い、ストップさせてバイトのタイミングを作ってやります。これを繰り返して探ってみると、トワディにじゃれつくようにニジマスがアタックしてきますが、なかなかフッキングしてくれません。粘ってやっとフッキングしたのですが、ランディング直前にオートリリース。実は一日を通して、魚の目先をかえる意味もあって、トワディカラーローテーションしながら、何度も試したのですが、5ヒットさせながら全てばらしてしまいました。せっかく表層を意識した魚を目の前にしながら、ランディングできなかった自分の未熟さを嘆いた一日でした。


 さてなかなかトワディでは惜しくも釣果を得る事ができず、再びエッセンシャル1.6gスプーンに戻したのですが、それまでと違ってニジマスがなかなか口を使ってくれません。そこでZIL1.4gスプーンのオレキンにルアーチェンジして、何とか一匹はヒットさせたものの、あとが続きません。そこでルアーをシボクラMR−Fにチェンジします。ただ普通にリトリーブすると、この日の状況では潜りすぎると考え、時よりリトリーブを止め、少し浮かせてから再びリトリーブというように極力潜り過ぎないように探ってみると、浮かせて再リトリーブを始めた瞬間にヒットします。この後もザクロカラーで3匹のニジマスをキャッチできました。さすがシボクラの集魚効果には恐れ入ります。ザクロカラーからイルペレRP2にチェンジし、同様に探っていると強烈なアタリがあり、それまでとは異なる大きな魚影が確認できます。やっと良型のヒットです。ただそれまで20〜25cmのニジマスばかりだったので、それにあわせてドラグを緩めていたのが失敗でした。ドラグ調整をしようとした時、逃げる魚が沈み岩の裏に入った瞬間に痛恨のラインブレイク。良型をキャッチできなかった悔しさと、貴重なシボクラMR−Fをロストしたことにがっかりです。



 気分を変えようと今度はカルモMR−Fにルアーチェンジします。これは最大深度が約1mなので、スローリトリーブしながら、潜りすぎたと感じたらリトリーブを止めて少し浮かして再リトリーブという方法で探ってみると、数投目にレギュラーサイズのニジマスがヒット。実はその後はこれがヒットパターンでした。カルモMR−Fのカラーローテーションで順調に釣果を伸ばし午前中を終了。


 昼休憩では管理人さんと釣り談議を楽しんだ後、ポンドの場所を移動しながら、色んなルアーを試してみましたが、クリックホッパーで1ヒットがあった以外は、全てカルモMR−F出の釣果でした。ポンドを一周し、もとの位置に戻ってからも、順調にカルモMR−Fで釣果を伸ばし続け、午後3時過ぎに終了としました。



 とにかく朝はエッセンシャル1.6gで、その後はカルモMR−Fに助けられ、楽しい一日を過ごす事ができました。


● 使用タックル

ミノー・トッププラグ用

ロッド IBXX−56MT
リール S社2000番
ライン ナイロン2.5lb

スプーン・クランク用

ロッド FLNE−60GTS
リール S社1000番
ライン エステル0.3号(直結)

ヒットルアー パニッシュ70F クロキン
エッセンシャル1.6g 各種カラー
ZIL1.4g オレキン
シボクラ MR−F 各種カラー
カルモ MR−F 各種カラー
クリックホッパー ホットヘッド



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