成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 フィッシングサンクチュアリ第2ポンド釣行(2月29日) 》


 今回は三重県いなべ市にありますフィッシングサンクチュアリへ行ってきました。この釣り場は3つのポンドからなり、この時期は第1ポンドと第2ポンドで釣りが可能です。昨年夏に第3ポンドは楽しんだのですが、第1、第2ポンドは経験がありません。この日は第2ポンドで楽しむことにしました。このポンドは広さが約4000uで、深さは2メートル、全面を石張りとし、周囲からルアーフィッシングが楽しめます。放流魚は25cm程のレギュラーサイズのニジマスばかりですが、相当量放流されており、大会なども盛んに実施されていて、トーナメンターも数多く来場されている模様。第2ポンドでの釣りが初めての私は勝手が分からず、先に入場された方がポンドの北側に移動されたのを見て、とりあえず私もそちらに移動し、タックルを準備します。


 朝一で魚の警戒感が薄いうちにミノーでの反応を見たくて、タイプの異なるミノーで探ってみましたが、アタリ一つ得られません。ライズリングも相当見られたので期待していたのですが、残念ながらミノーではノーフィッシュでした。

 続いてスプーンでの攻略を試みます。最初に選択したのはエッセンシャルスプーンの1.6gでカラーはメイメツグローです。これで表層から探っていくとボトム付近でアタリがあったので、沈めて探ってみるとすぐに一匹目のニジマスがヒット。

 同様にエッセンシャル1.6gをカラーローテーションしながら、中層からボトムでヒットが続いていたのですが、なぜか急に反応がなくなりました。そこでスプーンをZIL1.4gにチェンジ。これは泳ぎの違うスプーンで魚を飽きさせないことと、軽めのスプーンをよりゆっくり引いて、魚にジックリとルアーを見せたいとのと意図からです。この狙い通りにZIL1.4gのカラーローテーションで数匹のニジマスをさせたのですが、気になるのはずっと続くライズリングです。

 そこで表層を意識している魚を攻略しようと、1g未満のスプーンを使ったりしたのですがうまくいきません。それではとルアーチェンジしたのは、トップウォータープラグであるトワディです。2月のこの時期にまさかトップウォーターとは思いながら、ドッグウォークとその後のストップモーションで探ってみると、まとわりつくようにニジマスがトワディにアタックしてきます。ただなかなかフッキングしてくれません。こちらも意地になってカラーローテーションしながら狙い続けた結果、何とか2匹をヒットさせれたものの、このときは残念ながら2匹ともバラシしてしまいました。


 9時半頃になって対岸で午前の放流が始まりました。これを狙いたいのですが、遠投しようにも目の前の島が邪魔で、うまくキャストできません。何とか隣の方の邪魔にならないよう、エッセンシャル1.9gミナギリゴールドカラーで1匹をキャッチしたものの、放流によるお祭り騒ぎは私のところには届かず、すぐに静かになってしまいました。

 この後は、最近のマイブームであるシボクラを試してみます。さすがにシボクラ効果は絶大で、しばらくはシボクラMR−Fのスローリトリーブで、中層より下のニジマスをヒットさせることができたのですが、やはり表層付近の魚も気になります。そこでクリップホッパーを試してみたところ、これも効果ありで、表層付近のニジマスをヒットさせることに成功しました。



 11時前に早めの昼食を済ませた後も、同じ場所実釣を再開したのですが、それまで頻繁に見られたライズも散発的となり、さてニジマスはどこに居るのでしょうか?そこで試したのが、シンキングクランクであるプリリーです。このタイプは表層からボトムまで幅広く探れるので重宝します。早速キャストしてみると、一投目の着水と同時にヒット。やはり表層が反応が良いかと思い、しばらくプリリーの表層引きを試しても反応がありません。そこでプリリーを沈めて中層より下を引いてみると再びヒットします。

 やはり中層より下が良いのかなと、カルモMR−FザクロカラーやシボクラMR−Fで探っていくと、ポツポツですがニジマスのヒットが続きます。

 そのうちスプーンでの釣果が少ないことが気になり、何とかスプーンでの釣果が欲しくて、しばらくは各種のスプーンを使ってみることにしました。表層からボトムまで、各種スプーンで探ってみるのですが、時々アタリはあるもののヒットなく、時間だけが過ぎていきます。

 すると正午前から降りだした雨が強くなるととともに、落ち着いていたライズが再び頻発しています。そこで再びルアーを、トワディのトノサマバッタカラーにチェンジ。午前中と同様に探ってみると反応がすこぶるよく、見事にバシャッと水しぶきとともにロッドにアタリが伝わってきます。今度はバラスことなくランディングできました。さらに一匹追加した後は、再びライズもなくなると同時に、トワディにも反応してくれなくなりました。


 しばらく色々試していると2時半前になり、午後の放流が始まりました。それも私のすぐそばで。すぐにタックルを放流用に換え、結んだのはエッセンシャルスプーンの1.6gオレキンカラーです。これをカウント2沈めてファストリトリーブすることで、ニジマスの連続ヒットが続きます。


 そして連続ヒットが途切れたらカラーチェンジすることで、再びニジマスの連続ヒットします。15分程度はエッセンシャル1.6gで釣れ続けたのですが、少し反応が落ち着いてからは、魚の目先を変えるために、ZIL1.4gにルアーチェンジ。リトリーブスピードもZILがもっとも効果的に引けるスピードで引いてみると、再び放流魚のヒットが復活します。


ZIL1.4gのカラーローテーションで順調に釣果を伸ばしていたのですが、この日の終了予定時刻の午後3時を過ぎています。攻略法によっては、まだまだ釣果を伸ばせたのですが、家族の怒る顔を思い浮かべながら、最後にもう一匹だけと思いながら、カルモMR−Fのデッドリーピンクをキャスト。2投目に狙い通りヒットさせ、この日は終了としました。


 この日はこれといったヒットパターンは見つけられなかったものの、状況に合わせて各種ルアーを使いこなすことで、一日を通して楽しむことができました。次のチャンスには第1ポンドで楽しんでみるつもりです。


● 使用タックル

トッププラグ用

ロッド IBXX−56MT
リール S社2000番
ライン ナイロン2.5lb

スプーン用

ロッド FLNE−60GTS
リール S社2000番
ライン エステル0.3号(直結)

放流直後・クランク用

ロッド FLDB−56L
リール S社2000番
ライン ナイロン2lb

ヒットルアー トワディ トノサマバッタ
シボクラ MR−F 各種カラー
カルモ MR−F 各種カラー
プリリー 各種カラー
クリックホッパー
エッセンシャル1.9g ミナギリゴールド
エッセンシャル1.6g 各種カラー
ZIL1.4g 各種カラー



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