成吉　弘幸 昭和34年生まれ（奈良県在住）。 登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。 フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。 《　松原フィッシングパーク釣行（２月１９日）　》 　今回は大阪府松原市にあります、松原市フィッシングパークへ行ってきました。この日はちょっとした用事で平日に休暇を取り、午後からは時間ができそうだったので、我が家よりアクセスの良い管理釣り場と考えていました。そして見つけたのが、１月末に期間限定でオープンした松原フィッシングパークです。こちらは市民プールを冬季のみ管理釣り場として活用しているものです。関東では比較的当たり前になりつつあるタイプの管理釣り場ですが、関西では昨年ぐらいから見られ始め、ここで３箇所目と聞いています。個人的にはプールでトラウトを釣るのは初めての経験でした。 　正午前に釣り場に到着したのですが、こちらは専用駐車場がなく、近隣のコインパーキングを利用しなければなりません。幸いすぐ近くのパーキングに停めれたですが、平日にかかわらず混雑しています。週末は公共の交通機関を利用するのが良いのかも知れません。早速券売機で半日券を購入し、いざ釣り場（プール）へ。 　入場して見ると、流れるプールはポツポツと人がいるだけなので、とりあえず２５ｍプールに向かいます。こちらは２５ｍプールに４辺あるうちの長い辺一箇所からのみ釣りができます。若干の余裕があったので、間に入れていただきました。水質は藻類の発生のためか緑色で、透明度も２０〜３０ｃｍといったところ、魚影はほぼ確認できません。水深は１.０〜１.２ｍ。 最初は１．４ｇスプーンをキャストしてみますが、一番奥側にある水車の影響でプール全体の水が動いているため、思うようにスプーンをコントロールできません。そこで若干重めの１．９ｇスプーンをサミングしながら対岸の際にキャストして探っていると、一度だけですがボトム近くでアタリがあります。ただ緑色の濁りが強いので、魚もスプーンも見つけにくいのか、それ以後反応がありません。 　そこでルアーをクランクベイトであるシボクラＭＲ−Ｆにチェンジします。スプーンよりクランクベイトの方がその波動で魚を集めやすいと考えたからです。カラーはオリーブオイル。これを対岸際にキャストし、すばやくリールを３回転ほど巻いて潜らせたら、そこからは一定スピードでリトリーブしてみると、狙い通りシボクラＭＲ−Ｆに２５ｃｍ程のニジマスがヒットします。さすがシボクラの集魚効果は、このような釣り場でも効果を発揮してくれます。オリーブオイル色で一匹追加した後、水質を考慮し、視認性の高いアピールカラーを試してみたのですが、こちらには全く反応がありません。どうもアピールカラーには興味を示してくれないようです。 　色々考えた結果、シボクラＤＲ−Ｆマゼチャカラーにチェンジします。それまでヒット、又はアタリがあったのはボトム付近です。であれば、少しでも早くボトムに到達し、集魚効果の高いルアーが良いと考えたわけです。探り方はＭＲ−Ｆと同様です。少しでも早く潜らせて、ボトム付近を探ってみます。すると探り始めて数投目にコツンと啄ばむ様なアタリとともにヒット。寄せてみたら３０ｃｍ弱のアルビノのニジマスでした。 　その後もシボクラＤＲ−Ｆマゼチャカラーで３匹をヒットさせた後、まだ使っていなかったルアーを色々と試してみたのですが、シボクラ２種以外のヒットがないまま、流れるプールに移動してみます。 ところが移動してみて驚いたのは、その水の色でした。赤茶けた色なんです。おそらくコンクリートで固められたプールのため、沈殿した枯葉が分解されずに濁りとなっているのでしょう。当然魚影は確認できません。魚が居るとすれば、日陰か水の動きのある水車からの流れのボトム付近と考え、場所を移動しながら様々なルアーを試してみましたが、シボクラＤＲ−Ｆに一度アタリがあったきりで、ヒットはありませんでした。 　流れるプールは反応がないので２５ｍプールに戻りたかったのですが、その時には等間隔にアングラーが並んでいて戻れるスペースがありません。営業終了まで続ける予定でしたが、釣果が得られそうもなく早めに終了としました。 　プールを活用した管理釣り場は今回初めてということもあり、最後まで魚の居場所をイメージできず大苦戦の釣行でした。そんな中でもシボクラ２種には助けられました。今後も手放せないルアーとなりそうです。 ●　使用タックル ロッド ： ＦＬＮＥ−６０ＧＴＳ リール ： Ｓ社１０００番 ライン ： エステル０．３号（直結） ヒットルアー ： シボクラ　ＤＲ−Ｆ　マゼチャ シボクラ　ＭＲ−Ｆ　オリーブオイル

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