氷河を釣る。ちょっとかっこよく書いてみたが、それも管理釣り場で手軽に釣れるとなると、行って見たくなるのが釣り人の性。それもざっと肩書を付けるとすれば、日本三大雪渓の一つ「白馬大雪渓」を源にした「北股入」。日本で最も新しい氷河となった「唐松沢氷河」を源とした「南股入」。この二つの流れを合わせたのが「松川」。さらにこの「松川」から分水したのが「白馬八方ニレ池フィッシングセンター」。標高2000メートルあたりから標高750メートルまで一気に流れ落ちる氷河と大雪渓の水を集めた氷河池管理釣り場と言っても過言ではない。
二つの流れは要所要所で各々発電用に取水されているが、「北股入」上流部の猿倉山荘手前の駐車場(ドローン運搬実験施設)標高1200メートルから目の前を流れ落ちる水量には恐怖さえ感じるほどで。最近の大雪渓の急速な融雪は、まさに身近に目で見てとれる温暖化を思わせる危機感という表現になってしまう。現にこの原稿を書いている9月20日に白馬大雪渓の登山道が通行止めになったともニュースになっていた。
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