【山中で一夜を過ごし】
今回はこれまで先行者や増水で未だに入渓が叶わないエリアに狙いを絞った。今季中に流れを見ておきたかったのだ。そこで前夜に現地入りし、山中で一夜を過ごすことにした。到着したのはその日の深夜。すでに大型ワゴン車が止まっていた。
「グループなのか?「」またあのポイントに入れないのか?」
そんな不安がよぎったが、ダメなら他の流れを攻めようと前向きにとらえ、明日に備えて仮眠をとった。
明朝5時に起床し、ランタンの灯りを頼りに身支度を開始する。周りが白々し始めた頃、ワゴンから高齢の釣り人がこちらに歩いてきた。
「おはようございます。」とあいさつを交わすと
「今日は釣れるよ!」と話しが続く。
話しをしていくうちに、釣友が以前ここでお世話になった人生の大先輩の方々のようで、親しくなるまでにはそれほど時間は必要なかった。
「今日は何処に入ります?」と尋ねると、
「沢筋に入りたい。」とのこと。
今日はついている。本流筋に入りたかった私は
「ここから上流を目指します。」と伝えた。
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