後藤 芳久

オフショア(GT、ジギング)、フレッシュウォーター(湖、サクラマス、渓流)と何でも挑戦し続けるマルチプレイヤー。そのチャレンジフィールドは国内に留まらず海外遠征にも及ぶ。
医薬品配送ドライバー。


《 伊南川→舘岩川→湯のまた川→伊南川 》


金曜日の夜に千葉の自宅を出発、雨降りも渓流釣りならばさほど苦にはならない。昨シーズンの記録的な降雪量の少なさで川は渇水気味であろう。この雨はプラスに働いてもマイナスにはならないハズだ。

しかし、最初のポイントで川を覗き込んで唖然とする。水が全然少ない!この時期にこんなに水量の少ない伊南川を見たのは初めてだ。いつもはとても入っていけないような速い流れが今日はチャラ瀬に、あの奥の流れにルアーが届けばデカいの入って居るだろなぁと指をくわえていたポイントに歩いて渡れる状況。

伊南川


久しぶりに釣ったウグイ
数か所ポイント見て回りながらちょっとやってみるがノーバイト。水温は17℃、この水量でこの水温ならばもう夏のパターンかとかなり流れの速いポイントを攻めてやっとヒット。ん?ローリングしないな、イワナか?と釣れたのはウグイ。

なんか久しぶりに釣った気がするので画像に収めてみるが、同じ水域に住んでいるにも関わらずどうしてウグイはこんなに残念な気分になるのだろうか。ヤマメやイワナには美しい模様があるのに対してウグイは地味だからか?臭いから?美味しくないから?確かカナダではウグイをホワイトフィッシュと呼んで食べていたような・・・


ちょっとずつ上流に移動しやっと魚の反応の良いエリアを探すもショートバイトが多くてバラシばかり。たまにプルプルプルッとヒットも新子のヤマメ。ようやくちょっとマシなサイズのイワナを釣り上げたのが10時。伊南川ダメだ、支流に移動してみよう。


5センチからこれくらいの新子多し

ちょっとマシなサイズ


すでに伊南川の上流部に居るのでここから舘岩川のポイントまでは10分ほどで到着の距離。

上流部の伊南川と舘岩川の合流部を見れば舘岩川からの水量はそこそこにあるものの伊南川上流部からの水がほとんど無し。これも伊南川の水量が少ない原因の一つか。

舘岩川

タックルを小渓流用のIBXX-53MTHにチェンジしてルアーは先日手に入れたボトムノックスイマーUをラインに結ぶ。この可愛らしいちっちゃな潜水艦みたいなルアーのアクションを確認してみると笑っちゃうほどに左右にダートする様はジャークベイト、ミニチューにジグヘッドを突っ込んだような動きでトゥイッチさせるよりもワンピッチジャークのようなロッド操作が気持ち良く動いてくれるようだ。


ボトムノックスイマーUで1本目
水深のあるトロ場でボトムまで落としてアクションさせると10センチくらいの魚がワラワラと追ってくる。そのままトロ場の流れ込みにキャストしてチョンチョンとダートさせ足元の深みに差し掛かった時に猛然とチェイスしてくる魚影を確認。左右にダートするボトムノックスイマーUにパクッ、パクッとミスバイトを繰り返すがチェイスをやめない。食えっ、食えっ、良し食った!と合わせるとズシッと重みがロッドに乗った。

ゴンゴンゴングリングリングリンと抵抗してネットに収まった魚はヤマメ30センチ。幅広の腹パンパンのコンディション最高の魚体。この厳しい状況の中で初めて使うボトムノックスイマーUでの1本目の魚がヤマメ30センチ。もう大好きなルアーになってしまった!


幅広腹パンパンの30センチ

いい面構えです


ここから上流に釣り上がりながらボトムノックスイマーUを試してみるが浅い瀬ばかりのポイントが続くのでニアキス3グラムにチェンジして新子のヤマメを数匹釣りポイント移動。


ボトムノックスイマーUをイワナに試してみたくなりイワナの魚影の多い湯のまた川に移動する。時間的にすでに先行者が何人も入っている状況で、この左右のダートがイワナにどれくらい効くのか・・・

堰堤下の複雑な流れの中でポイントを良く選びながらのキャスト、竿抜けしそうなポイントを重点的に狙う。結果は3チェイス3ヒット!残念ながら写真を撮る前にリリースしてしまったので画像は無いのだがどれのヒレピンの良いイワナだ。

どの魚もボトムノックスイマーUをキャスト後3ダート以内にダッシュしてきて一発でヒットしてきた。ミノーなんかだとチョロチョロとチェイスしてきてヒットするパターンが多いのだが3ヒットの魚はどれもチェイス無し!ブッシュの下から、岩の陰から一気に出てきた。これもボトムノックスイマーUのアクションのなせる業なのか?


午後3時になり伊南川の水量をサイトで確認すると朝よりも水位が上がっている。帰りがてらもう一度、伊南川のポイントをやってから帰るか。

午前中にやったポイントよりもさらに下流に移動してみると、おっ!確かにちょっと水が増えていて良い感じだ。以前にヤマメの34センチをキャッチした流れにボトムノックスイマーUを送り込んでみるが流れが速すぎてうまくアクションしてくれない。こんな時は絶対の自信のD-コンパクトだ。数回流してバイト無し。

でもここには絶対に居るはずだとキャストポジションを変えて一投目に「ガツン」とヒット!「よっしゃ食ったぁ!」と思わず声を出してしまった魚はヤマメの27センチ。逆引きでヒットしたのでまさに「ガツン」と衝撃のバイト。本流ヤマメ釣りの醍醐味だ。同じポイントでイワナを1匹追加して今日の釣りは終了。

10センチくらい増水している


早い流れの中でガツンとヒット

水温19.5度でイワナ


水量の少ない中で貧果ではあったが新子のヤマメも沢山確認出来たし、ボトムノックスイマーUの威力も垣間見る事も出来たし、今日も楽しい釣りが出来たことに感謝。


● 使用タックル

伊南川タックル

ロッド TLB-63DT
リール ステラ2500HGS
ライン PE0.6号+リーダーフロロ7ポンド
ルアー D-コンパクトボトムノックスイマーU

舘岩川、湯のまた川タックル

ロッド IBXX-53MTH
リール カーディナル33
ライン ナイロン4ポンド
ルアー ボトムノックスイマーUニアキス3g



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