連日の猛暑日が続いてますが、この暑さが悪さをして、チヌの反応も微妙な時間帯が出てきました。昨年も高水温状態で、水質の悪化、渇水とで、8月、9月のチニングには苦労させられました。
そんなコンディションに今年もなりそうな雰囲気の鹿児島ですが、とりあえずは好調が維持されている感じです。
夏と言えば、やはりトップチニングは忘れられません。私も、例年4月から12月初旬までは水面炸裂の興奮ゲームを楽しんでます。今シーズンも、それは変わらずですが、少しボトムチニングの割合が増えています。
そこで、トップメインの釣行へ。シャローエリアが広く広がる、干潮前後を狙ってポイントへ入ります。
ここ最近、水面を爆発させるものの、今一つ食いが悪く、ノラなかったり、掛かりが悪くバラシたり、状況が悪い訳ではありませんが、ハイテンションなチヌが少ないポイント。
ただ、これはこの日も一緒で、チヌペンに対して反応はあるものの、ミスバイトやフッキングが甘かったり。ここの改善策を探す所から始めます。
基本的には、流芯の両側のシャローエリアをチヌがウロウロしているので、流芯を挟んでチヌペンを引いてきます。流れを考え、効率良く、かつよりアピールが長く出来る様に、クロス~アップクロスでのキャスト、そこから流れに乗せつつダウンストリームでの誘いを主軸にしていました。
こうする事で本来であれば、よりネチネチと探れるし、プレッシャーの掛かりにくい遠い場所のチヌを誘いやすいという、大きなメリットがあります。
ただし、ダウンストリームでの誘いに対しては、チヌも流れに逆らう形でチヌペンにバイトしてくるので、ミスバイトが多発したり、フッキングがテイルフックで掛かりが浅いなんて事が増えます。
それを少しでも解消するために、ラインスラッグを作ったり、ティップの柔らかいロッドを使ったりするのですが、どうも上手く歯車が噛み合わない状況でした。
水面が炸裂する回数に対して、ヒット率がとにかく低いのが、これまでの状況で、深追いせずにボトムに切り替えていました。よって、ここから原因の追求と、それに対しての対策ですね。
まず、流れに対して逆らう形での誘い方を変えていきます。クロスやアップクロスでキャストしてアプローチ開始していたのですが、ダウンクロスもしくはダウンでのアプローチに変更します。
こうする事で、流れの強い流芯付近に着水させて、流れでドリフトさせたり、流れに乗せたり、そして流芯手前の流れが緩やかになるシャローでバイトを誘発させる事が簡単になります。
流芯の流れにラインが取られ、ライン先行でチヌペンを引かれない様にするのが最大の理由。流芯の強い流れを避け気味にアプローチする事で、ラインに余計なドラグが掛からず、余計な動きが減る事でミスバイトが減ります。
さらにダウンでの反応が、単発の水面爆発に終わったり、すぐにチェイスをあきらめてしまう場合には、あえてアップで潮上からトレースしてきます。
流れによる余分な動きを減らしたり、チヌが流れに逆らって追い掛けるストレスを無くすためです。もちろん、流れに同調させてネチネチと誘う事も可能だし、細かなアクション変化をつけやすいメリットがあります。
その反面、潮上を向いているチヌが多いため、ラインに対して逃げ惑うチヌが増えるのも事実です。
よって、ラインによる警戒心をなるべく与えないために、水面をリーダーで叩いたり、上空でのPEラインを左右に揺らしたり、余計なプレッシャーをなるべく排除する事が重要になります。
そんな感じで、反応は得られてもなかなかヒットしない状況を打破するために、攻め方を少し変えてあげるとバンバンとヒットしてくれます。
また、同じルアー、同じカラーで攻め続けていてもスレは進行するので、カラーローテーションやタイプを変える事で反応をより引き出すための努力も必要ですね。
今回、チヌペンFW、チヌペンTラバ、ザラパピー、ポップR、カミオン(シャロークランク)などをカラーを含めてローテーションしていきましたが、ツ抜けは余裕。サイズこそ出ませんでしたが、十分に楽しめた釣行でした。
みなさんも、ちょっとした攻め方の違いを模索する事で、それまで反応が微妙だった魚たちが急激な反応の違いを見せてくれる事も多々ありますので、色々と試す事をお勧めします。
Rod | ベイライナーAKBM BL-722ML |
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Lure | チヌペンFW、チヌペンTラバ、ザラパピー、ポップR、カミオンなど |
その他 | ラバーネット0712、イージーフィッシュグリップ18 |