伊勢志摩のマゴチ事情とフリーリグチニング

辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。 釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com

私は普段ロックショアやオフショアなどタフな釣りをメインにしてますが、昨年から本格的にフリーリグチニングを始めました。チニングをしていなかったわけではなくて、もともとトップや底ズル引きをやってきましたが、こちら伊勢志摩では他に美味しい魚やロマンのある魚がいる為、チヌをそこまで主役の魚と思っていなかったのが本音です。ただSmithさんからコーヴァイチューが出たこともあって改めてフリーリグをやってみたわけですが、昨年あることに気がつきました。それはマゴチがめっぽう多いということです。というわけで今年は伊勢志摩のマゴチをしっかりとフリーリグで調査することを個人目標といたしました。


シーズン1 発目の調査は4月の後半からスタートしました。初回ですのでひとまずは実績ポイントから回ることにしました。昨シーズンに満潮近辺で調子が良かったところへエントリーします。


このポイントは根掛かりが少ないので広範囲にズル引きで探っていきます。この辺よく当たったよなというゾーンに入るとコツん!と弾くようなバイトが得られます。少し送り込んでフッキングに行くとまずまずの重量感!上がってきたのはナイスサイズのマゴチでした。ワームはもちろんSmithのコーヴァイチュー。新色のカモフラッシュでした。

別日、この日は朝の調査。アジやメバルのようにマズメを狙わなくても良いのでゆっくりと起きて現場へ。
ポイントへ到着すると数日前に降った雨が影響して少し濁っています。もともとチヌやキビレのように動き回るような魚ではないのでこちらからランアンドガンで動いて探っていきます。


このポイントも根掛かりが少ないのでアクションはズルビキです。ポトムバンブでもよく反応しますがズルビキの方が広範囲に探れるので手返しよく探っていきます。そんなに変化があるようなところではありませんが、ドン!!っという気持ち良いバイトが得られます。間髪入れずにフッキングに行くとズンっと乗ります。そのままスルスルと寄せてきて最後に大暴れします。マゴチ特有の暴れ方ですね。落ち着いた頃合いで無事にネットインでした。ナイスサイズのマゴチが来てくれました。体色とワームカラーが同化してますが、コーヴァイチューのジミシジミでした。

またまた別日、この日は夕方のほぼ干潮からの上げはじめにエントリーしました。干潮ということで潮が引いたタイミングでしか入れないポイントへ入ってみました。浅いポイントですが、一投目からバイトが多発です。なかなか乗りませんが、ドン!という大きなアタリにそーっと乗せるとヒット。あれ?付いているか?と思われる小ささでしたが正真正銘のマゴチですね。


この日を境に干潮間際でもマゴチが残っていることがわかったので別日に調査すると、確かにマゴチが食ってきます。ただサイズが小型が目立ちます。大きい個体から潮位が下がるにつれて抜けていっているのか?と思いますがこれは今後も確かめていく必要がありそうです。

というわけでまたまた別日、あえて干潮間際にエントリーしてみました。浅瀬はほとんど海底が剥き出しになっているので、流真にポイントに絞って探ります。広範囲にズル引きで探っていきます。するといきなりズル引きにドゥン!と当たります。間髪入れずにフッキングへいくとまずまずの重量感。これまたスルスルと寄ってきては足元で大暴れ。バシャバシャと潮を飛ばしながらもネットイン。潮が濁っていたのでハデパンチャートカラーでゲットとなりました。

干潮でも良いサイズが居ました。まだ始まったばかりのフリーリグシーズンですが、この伊勢志摩地方はやはりマゴチが多い気がします。引き続き調査予定です。


マゴチチニングに没頭している今日この頃ですが、そもそもフリーリグを用いたチニングをしているわけです。マゴチのアタリに慣れた頃にいきなり目の覚めるようなバイトに襲われました。


この日は満潮に出来きるシャローエリアにマゴチが上がってきていないか?というイメージでやっていると、そろそろピックアップに入ろうか?というタイミングでドーン!とロッドを持っていかれます。バイトが強いのでそのままフッキングが決まります。どんな大型魚かと思いますが上がってくると小型のキビレでした。

コーヴァイチューのステルススサンドでした。もしかしてスクールが入ってきたか?と思い直ぐに同じコースに入れ直します。キビレって群れで回遊してくるよな?と思い、直ぐに同じコースを通すとコン!コン!とバイトが出ます。追ってきているのが手に取るようにわかるので、さらに追わせてズン!っと重みが乗ってからフッキングに行くと今度はドラグを鳴らすサイズです。一瞬マゴチか!?と思いましたが水面に出る背鰭からチヌかキビレと判断します。3回ほどの突っ込みを上手くいなしながらネットインすると、グッドサイズのキビレでした。フックがカンぬきに掛かる最高の掛かり方でした。

シーズンが始まったということなのかわかりませんがマゴチに追加してキビレも調査しないといけない時期になってきました。今後も伊勢志摩マゴチ、チヌシーズンを楽しみたいと思っております。

RodSmith:BL-C812ML/AKBM
ReelDaiwaジリオンhdtw 1000xg
Lineygk アップグレード×4 #0.8
LureSmith:コーヴァイチュー
HookSmith:コーヴァイフック