晩秋のボトムチニング

古谷 英一

鹿児島県在住。錦江湾を中心とした鹿児島県内のフィールドでショアからのソルトウォーターゲームを追求している

鹿児島も寒くなった・・・・と言えば嘘になりますが、1日の寒暖差が激しくなってきました。例年に比べれば、日中はまだまだ暖かいですね。
最低気温は一桁台、最高気温は20度を超える日々。今年は異常気象なんですかね、12月に入っても暖かすぎます。
そんな中、私の癒しの釣りと言えるチニングへ。今回はニューアイテムのサンプルを持って、ボトムチニングと洒落混みます(笑)。
これからの季節、日中の潮位差が少なくなり、干潮時に潮位が下がらない事がほとんどです。夏場よりも、平均すると50~80cmほど潮位が高い干潮が多くなります。
となると、普段から探る場所は釣りにくくなったり、ポイントにならなかったりもします。加えて、季節的に水温の低下から、チヌたちの集まる場所も変わってきます。


これから低水温期へとなります。普段と変わらず、チヌやキビレも河川内の汽水域にいる事は確かです。ただ、夏場の様にシャローに群れるという事は減り、環境のいい場所に集まる傾向が強くなります。
そんな集まるポイントの条件ですが、流れがしっかりと出来る場所で、深みが隣接する比較的浅い広い場所がある事が、河川内では重要となります。そして、しっかりと潮が入ってくるエリアなら、海水の影響でチヌも集まりやすくなります。
低水温期の河川内では、こういった場所が狙い目で、日が照り込み、暖かい日などは浅い場所へ上がってくる魚も増えます。
また河川内だけでなく、チヌの好むベイトが居る沿岸でも狙う事が出来ます。特に干潟やゴロタ場、サーフ、日当たりのいい浅いワンドなど、冬場でもチヌが集まる場所は意外と多いです。


これからの季節のチニングですが、効率を考えるとボトムゲームが主流になります。フリーリグ専用のワームとしてリリースされたコーヴァイチューに、来期発売予定で新色が追加されます。そのサンプルを持って、タフコンディションになりつつあるチヌを攻略に向かいます。
雨が少ない事もあり、水はクリアー。潮位が下がらないので、流芯はしっかりとした流れが残りつつ、満ち込みになれば、おそらくすぐに潮が河川内へ入ってくると予想。メリハリが効いてはいるのですが、ポイントをしっかりと狙える時間は短時間となります。
よって、潮位変化を見ながら、いくつかセレクトしたポイントをランガンしていきます。


下げ潮の時間帯は、しっかりと流れが出来るため、本日のフリーリグは、流れに流され過ぎない様に10gからスタート。それでも流される場合には14gへと切り替えながら、満ち込みになれば7g、川幅の狭いポイントでは5gを使用します。
これは夏場でも一緒ですが、潮位が下がりきらない冬場は、ポイントまでの距離も遠いし、流れの緩やかになる時間も短いので、とにかく細かなウエイト交換がチヌへのアプローチには大切だと感じます。
まずは流れの強い流芯ポイントから探るので、10gのフリーリグからスタート。アップクロスにキャストして、リトリーブせずにボトムドリフトで探っていきます。
しかし、流れが強すぎミスバイトが連続し、活性が低いのかしつこく追い回すチヌが少なすぎました。結局、ここでは50cmオーバーのヘダイのみ。このヘダイも秋から冬にかけて汽水域に入ってきやすく、外道として楽しませてくれます。

2ヶ所目は少し上流の流れが曲がるポイント。丁度、流芯の流れが不明瞭になりつつ広がり、水深が少しあるスポットを探ります。流れは少ないのでウエイトを5gに変更し、スローに探っていきます。
バイトは出るものの、タダ巻きでは今一つ食いが悪くなかなか乗らず。そこでボトムパンプで跳ねさせるアクションへ。フッキングが甘いのか?食い込みが浅いのか?バラシが多かったものの、パターン的にハマり、キビレを数枚追加。
このパターンを探し出すのも、チニングの楽しみでもありますね。

3ヶ所目は河川カーブで、深くえぐられたポイント。本日は、ここが最も好反応でした。ちょうど満ち込みの潮も入ってくるタイミングで、水温の上昇もあったかもしれませんが、ウェーディングしている足下までチェイスしてくる魚もいるほど。

ただし、それだけ追って来るという事は、フッキング出来ないバイトが多数・・・・という事です。これはオフセットフックのフックポイントが曲がっていたのが原因でした(汗)。さらに、フックポイントが折れてる時も。
チヌの口はかなり固い事はご存知かと思いますが、こまめにフックは確認する事が大切ですね。特に、フックがしっかりと口の中へと入る食い方をしてくれればいいのですが、今回の様に食いが浅い時には貫通しない場所に当たる事が多々。
そんな時には、まめなフックチェックが大切ですね。私のミスで捕れる魚もバラシまくりましたが、魚を引き付けるコーヴァイチューの性能は保証出来ます!来期発売が期待されますが、これからの極寒期のチニングでも、その魅力を爆発させてみたいと思います。

Rodプロトチニングロッド
Lureコーヴァイチュー(プロトカラー各種)
Hookコーヴァイフック