5/24 三島湖釣行

池島 竜一

SMITH STAFF

5月24日


2017年のレンタルボート解禁以降、大人気レイクとなっている千葉県三島湖。 解禁当初と比べればそのポテンシャルも落ちたと言わざるを得ないのは致し方のないところだが、それでも関東近郊のフィールドの中ではまだまだ好釣果が期待できる。

近年はダムサイトの補修工事の為、冬季には-6~-8mまで減水していた。こうなると湖面面積がかなり狭くなってしまう。艇数制限こそあれ、湖面のあまりの混雑ぶりに閉口してしまった時もある。

そして現在の三島湖は工事も終了し満水となっている。そうなると湖面も一気に広くなり、釣り人もある程度分散されることでプレッシャーも低くなる。 見た目にも冠水ブッシュがあちこちに散見される光景はシャロー撃ちが好きなアングラーならばたまらなく魅了されるはずだ。 また桟橋が近くなることで準備や後片付けもやりやすいという現実的なメリットもある。


久し振りの三島湖に期待は大きく膨らむ。この日の水温は20度台で天気は曇天。あえて事前情報は入れないようにしているので状況はわからないが、ひとまず豊英筋を遡上してみた。

岩盤をメインにイモグラブ90を撃っていくがバイトはない。ならばと傾斜の緩やかなバンクはビンターンやパドルテールザコで流してみるがこちらにもノーバイト。雰囲気とは裏腹にシャローにはバスの気配が薄かった。

薄いウッドチップカバー+倒木のスポットでイモグラブ90にバイト。ヘビータックルということもありフルパワーフッキングを入れるとバスがボート後方にまで飛んで行った。テスト期間も含めて、これまでイモグラブ90でキャッチした最少記録だ。

イモグラブ90は大型しか喰わないと思っている人も多いと思うが、これまでの実績から言わせてもらうと35cm程度の魚でも喰ってくる。そしてこの魚は30cm程だったので、これからは言い回しを変えないといけないようだ。


三島湖は満水になると湖岸に生えている柳の木が冠水する場所が幾つかある。密度の濃いカバーというわけではないのでジグやテキサスリグまでは必要としない。こうした冠水樹木を攻略する際にもイモグラブ90は向いている。

イモグラブ90でカバー撃ちをする際にはグラブガードを併用することでピックアップ時のスリ抜けが良くなる(その反面左右に首を振る動きを出しづらくなるので、オープンエリアでの使用はそのまま使う方が良い)。

枝の隙間からイモグラブ90を落としていくと、ボトム付近でゴチン!と明確なバイト。 一瞬置いてからフッキングさせるとまずまずの手応え。 水面まで引きづり出すと40cmクラスのグッドサイズだった。
ネットを積んであるのに何故かハンドランディングしようとしてしまい、バスの顎を掴みかけた瞬間にフックが外れてしまった。 これはさすがに精神的なダメージも大きく、その場に崩れ落ちてしまった。

単発ではあるものの、川筋に魚が居ることはわかった。ウッドチップカバーの溜まりはフラグラブダブルテール2.5インチのパワーフィネスで攻めていく。

フラグラブダブルテール2.5インチはジグヘッドを装着するだけでスモラバの代用になるのでかなり便利だ。

ウッドチップカバーの中から伸びている枝が揺れた。三島湖の場合は浅場にやたらと亀が多いのでその可能性が無きにしも非ずだが、すかさずフラグラブを撃ち込むとバイト。アワセを入れるがスッポ抜けてしまった。
落胆しつつもその周辺を丹念に探るとまた喰った。今度は無事にフッキングも決まり41cmのバスをキャッチ出来た。おそらくスッポ抜けた際のバイトもこの魚だろう。

しかし川筋でバイトを引き出せたのもここまで。豊英筋にボートが多くなってきたこともあり、自分は逆に川筋を後にして本湖のチェックを始める。久し振りの三島湖という事もあってなるべく広い範囲をチェックしたいと思っていた。

鯨島を一周チェックした後は房総ロッジ横の冠水樹木(柳)をチェック。しかし全くバイトが得られずオーシュウ沢方面の川筋を遡上していく。


この日は18時を過ぎる頃から天気が崩れる予報が出ていた。何とか釣行中は天気が保ってくれることを願っていたものの、15時を過ぎると予報よりも早く雨が降り出した。

オーシュウ沢ではイモグラブ90の岩盤フォールでバイトを得たがこれも1尾目同様の小型サイズ。バイト自体も単発なもので次に繋がる突破口にはならなかった。

帰り際にボート店の釣果ノートを見たり常連のアングラーとも話したが、この日は全般的に低調だったようだ。


三島湖にはこれまで何度も来ているが、水位が変わると景色も変わる。いつもはボートで入れないような小さな沢の奥まで入って行けたりもした。こうなるとちょっとした探検気分が味わえたりもする。 結果的に貧果で終わってしまったが、新しい湖で釣りをしているような不思議な感覚を感じた。

またすぐにでも釣行したい気分だが、三島湖の週末のボート予約は2ヶ月先まで埋まっているので次に来れるのはいつになるか・・・。

RodツアラーV-SPEC TVC-70H
ReelREVO MGX-HS-L
LineFCスナイパーBMS14Lb.
Lureイモグラブ90(ノーシンカー)GYオフセットフック#5/0、グラブガード
Rodツアラー改
ReelREVO NEOS 2500S
LinePE1号+フロロリーダー12lb.
Lureフラグラブダブルテール2.5インチ+がまかつコブラ27 1/8oz